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真っ直ぐにどこまでも吹き抜けろ『三番目の風』

乃木坂46・26thシングル。

ソロ・ユニット・期別楽曲を除いた4曲のうち、3曲が、3期生のセンターとなった。その中でも表題曲のセンターが1期生以外になるのは、いわゆる「お披露目センター」を除けば、初となる。乃木坂46として新たなフェーズに踏み込んだことになる。踏み込んだならもう後には引けない。明らかに「3期生中心」という構図で、腹を括ったように見える。あとは、3期生がどんな結果を出すか。を見守るしかない。この重大なタスクを任された3期生、特にフロント中心の3人は、今までに無いプレッシャーがあると思う。しかし、この4年4ヶ月に濃い経験を蓄えた12人からは、色んな感情が、言葉として一部、伝わってきた。


2021年2月号のBRODYを読んだ。簡単に知っていた3期生の歴史を、少しでも色濃く知れるよう、一つ一つの出来事を紐解きながら、ゆっくり読んだ。これでやっと3期生の歴史の全体を簡単には知ることは出来たのかな、と思っている。

乃木坂だけでは無いかもしれないが、3期生のような立場の人達が置かれた境遇は、華やかであり残酷だ。美月さんが話していたように、乃木坂に加入した時から、先輩達と同じレベルを求められる。ファンはそうでは無いのかもしれないが、『それ以外の人』からしたら、知ったこっちゃない。歳を重ねるごとに、そういう人達の眼に触れる場をたくさん経験してきた。良かったものも課題も、持ち帰ることが出来た。その中で掴んできたものを、持って今の状況に立ち向かう。恐らく今でも葛藤をしているのだろう。歌のパフォーマンスも、メディアでの振る舞いも、裏での動きも、何が明確な正解なのか?は、あまりにフワッとしていて、分かるはずも無い。しかし、それを考えなければ、良い方向には持っていけない。

「シングルの成功」の1つの指標として、梅ちゃんも触れていたが、3期生を(乃木坂46として)『それ以外の人』にどれだけ多く認識してもらうか。というのがあるだろう。それまで乃木坂についてあまり知らなかった人からの「認識」である。

先輩がいるという立場で、先頭に立った3期生。どの業界、どんな人間にも、敵は付き物だが、この人達には、思ったより近い所に敵がいたりする。興味が無くなった、興味のある存在が飛び立ったのなら、それを受け入れて応援するか、その記憶を留めておくために関与しないか、すればいいのに、なぜかしがみついて、攻撃してくる人が一定数いる。これは、先輩達にはいなかった種類の敵だ。どうか、この人達に負けないで欲しい。そして、この人達の存在がより薄まっていくように、沢山の人を味方につけて欲しい。26thシングル期間。勝負はそこだと個人的には思う。


4年4ヶ月の「今」を積み重ね、正確に3期生を表現するのは難しいが、とにかくお互いがお互いを信頼し合える関係になった3期生。ここに来て、とてつもなく大きなことに挑戦している。1度塗られた素晴らしい絵を、更に色を加えてそれ以上の絵にすることは、本当に本当に本当に難しい事だと思う。ただ、加入からずっと同じメンバーで誰一人欠けること無く来た3期生なら、やってのけてしまうんじゃないか、と期待してしまう。ワクワクしてしまう。自分にとって今の乃木坂46を応援したい理由の大きな柱になっている。


3期生がとても大事にしてる曲「三番目の風」。それにちなんで、Jリーグのチームのチャント(応援歌)に名古屋グランパスの「風」というチャントの歌詞を思い出した

『名古屋 俺らの風を起こそう その風に乗ってどこまでも行こう』

偶然にもとてもピッタリな気がしてしまった。この期間、大衆が見た時に真っ直ぐに進んで欲しい。しかし、その物凄く真っ直ぐに吹き抜けている風の中をよく見ると、色んな葛藤から、ぐちゃぐちゃになっているかもしれない。それでいい。ファンになれば、それさえ魅力に見えるわけだから。進んでいる方向は同期でも人それぞれ。目的も様々。ただその様々な目的をつまみ出すと、共通しているものが見つかった。それが、

『乃木坂46に貢献する』

さぁ、真っ直ぐにどこまでも吹き抜けろ『三番目の風』

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