ボカロ×エレクトロスウィング~蜂屋ななし氏に寄せて~
エレクトロスウィングというジャンルをご存知だろうか。
イラストは「ホワイトマインド/Glue」に用いられているアルセチカさんの「みくごころ」
(以下特別な事情がない限り敬称略)
Wikipediaによると「ヴィンテージから現代のスイングとジャズを中心に、ハウスミュージックやヒップホップ、EDMをミックスしたダンスミュージック」のことを指すとされる。
噛み砕いていえば、「古い」ジャズと「新しい」EDMのノリの言わばハイブリッドのようなジャンルということだ。
これは、近年の(具体的には2017年以降の)ボカロシーンを語るにおいて触れずにはいられないジャンルの一つである。
ボカロのヒットシーンを見ても、柊キライ、すりぃ、wotakuなどその要素を組み込んだ楽曲が多く見られる。
そして、この記事において中心に紹介したいのがその礎を築いた人物であるぬゆりと蜂屋ななしだ。
この記事を引退された蜂屋ななし氏と未来のボカロシーンに捧げる。
ここからは、経過がわかりやすいよう時系列にそってエレクトロスウィングの系譜を紹介していく。
蜂屋ななしは2014年、ぬゆりは2012年にデビューしたPであり、その活躍した時期から見ると決して最近デビューしたPでは無い。
それもそのはず、両者ともにエポックメイキングな作品の発表以前は幅広いジャンルにトライしていたからだ。
ぬゆりの楽曲として1曲例を挙げるならば「DE-Pression」であろう。
この2014年発表の楽曲は、高速ギターロックの文脈におけるダークな疾走感を鋭く表現している。
このように、ギターを主軸とした楽曲がひとつの前期のぬゆりの特徴だ。(原点回帰的な「サラダボウル」の投稿は記憶に新しい)
蜂屋ななしは、一言で言うのは難しいもののエレクトロサウンドを中心とし、幻想的な世界観を表現していると言えるだろう。
(ここでハチについて述べると、後でネタが無くなりそうなので割愛)
先にヒットを飛ばした……というのは「DE-Pression」等を考慮し適切では無いので「週刊ボーカロイドランキング」の5位以内にランクインした、のは蜂屋ななしだ。
2016/2/14に発表された「ONE OFF MIND」は全てにおいて斬新であった。
【手書きMV】ONE OFF MIND【初音ミク・GUMI】
http://nico.ms/sm28221195
厳密に言うと友人らとの「Van De Shop」というユニットで制作されたこの楽曲は、蜂屋ななし氏初のぼからんランクイン、殿堂入りの楽曲となった。
2016年の年始といえば、勘のいい読者は気づくだろう。「ゴーストルールショック」とも言えるような事件により、新たな時代への突入が宣言された時期である。
そんな変革の時期にこの楽曲が投稿されたのは、果たして偶然なのだろうか。
では、この楽曲の特徴を3つあげようと思う。
1つ目に、エレクトロスウィングの総本山を意識したようなジャズの編成。
互いに殴り合うようでいて調和する、ジャズの王道を行くようなピアノ、ノイズがかり環境音のサンプリングの混じったパーカッション、自由に動き回るブラス、独特な調声のミクGUMIはどこかレトロさを感じさせる。
2つ目に、退廃的な世界観。ロックであったり爽快な楽曲が流行した時代から退廃的で厭世的な楽曲が流行し始めたのは、Eveやバルーンの影響が示唆されるがこの楽曲の影響も大きいと筆者は考える。
例えば、この楽曲かは不明だが、同じく退廃的な世界観を表現する煮ル果実は蜂屋ななしのファンであることを公言し、後にコラボしている。
3つ目に、圧倒的な動画である。蜂屋ななしの楽曲を最も多く手がけているのは紛れもなく頃之介古論、現はるもつであり、(この前にもイラストは提供しているが)尖りながらも高クオリティな動画は今でも引けを取らない。
ここからの蜂屋ななしの楽曲は(Van De Shopでないので当然といえば当然)、ドラムンベースなどエレクトロサウンドにおいて挑戦を続ける。その期間において音はさらに洗練され、経験が積み重ねられているように感じられる。
そして、2016/9/10には「フラジール」が投稿された。この楽曲の大ヒットはもはや言うまでもない。
フラジール / GUMI - ぬゆり
ぼからんでは2週目にして2位につけ(ちなみにこれは「シルバーコレクター」と呼ばれる所以だ)、YouTubeでは2020年9月現在自身初の1000万再生目前である。
筆者の主観では、楽曲単位ではこの楽曲が最も現在のボカロエレクトロスウィングシーンに影響を与えていると思う。
Ayaseの「ラストリゾート」しかりVirgin Noizeの「サイレス」しかり、その影響を受けていると考えられる曲は数えきれない。
この楽曲は四つ打ちのビートにリリースカットピアノ、サビのストリングス、カットアップなど現在のボカロシーンでもよく見かけるような要素が散りばめられている点で印象的だ。
それでありながら、ディストーションの強くかかったギターは今聴いても色褪せることがなく新鮮である。
2017/03/22には「フィクサー」が投稿される。
フィクサー / flower - ぬゆり
こちらは、裏に手拍子が来ることでより裏拍を強調するタイプのスウィングである。声ネタのサンプリング、いわゆるかっこいい英語のおじさんも非常に現代的に思い、ジャンルの文脈とも一致し非常にかっこいい。
今思えば、Aメロのコード進行(6143)も「KING」などよく見かける気がするがこれは因果関係が不明なので割愛。
もうひとつ言えるのは、バッキングギターがフィーチャーされアコースティック感が出されていることだろうか。これがバリバリのシンセベースと絡み合うのが真骨頂だと思う。
インタビューにおいてぬゆりは「フィクサー」について、キックとハイハットのループで曲を形成しスネアを使わない、人があまりやっていないものを制作したとしている。主流のロックサウンドからの脱却についても述べており、それが今の流行を形成したと考えると感慨深い。
2017/04頒布のアルバム「arty dirty」や「Coffin」も忘れてはならない。ここでは、インスト楽曲における、よりオーソドックスなエレクトロスウィングに挑戦する姿が見られる。
Coffin - ぬゆり
2017/8/21には満を持して、と言うべきか蜂屋ななしの「ライムライト」が投稿される。
Original, 初音ミク・GUMI/ ライムライト
(私の推し曲はHAPPY SHAPEだが、エレクトロスウィングでないのでしょうがない)
タイプとしては前述した裏に手拍子(ここではスネア)を入れるものに近い。
音の暴力というか大音量で聴きたい楽曲1位だと思う。小川悠斗を迎えての力強いスラップベースは勿論、ドラムとか右に思いっきりスネア、左にハイハットあるし。
ちなみに間奏の部分はダブステップ……と言うよりはブロステップのワブルベースが用いられており、非常に実験的でありながらマッチしているのが良い。
ちなみに、本人が「1曲だけ聴いてもらうとしたらどの曲が良いでしょうか?」との質問で上げたのがこの楽曲で、クラリネット等が生音であることを述べており、いい味を出している。
閑話休題。
ぬゆり氏はキノシタとのインタビューで、蜂屋ななしはアレンジ動画などでハチへの愛を語っており、どちらにも影響を与えていたというのは興味深い。
そう言えばドーナツホールはスウィングでないにしろ近いグルーブを先取りしていたかもしれない。
では次に、2018/3/21投稿の「SNOBBISM/Neru&z'5」は欠かせないため、もはや語るまでもないが紹介しよう。
[MV] SNOBBISM / Neru & z’5 feat. 鏡音リン & 鏡音レン
z'5名義はNeruが主にEDM系の楽曲を制作する時に用いる名義だ。
インタビューにおいて「僕の別名義で、新しいアイデアを楽曲面で持ち込むときは「z'5」名義にすることが多いですね。」と述べるように、フューチャーベースを核にした「病名は愛だった」やダンスミュージックにブラスを加えた「い~やい~やい~や」など挑戦的な楽曲が並ぶ。
例に漏れず、SNOBBISMもNeruどころかボカロシーンにおいて確信的な楽曲だ。
基調としているのはレトロなエレクトロスウィングでありながら、フラメンコギターなど意外な楽器が加わり新鮮さと古さを両立している。
これについて本人は「リズム的に言えば完全にダンスミュージックの文脈なんですけど、あえてバンドアンサンブルでバッキングを構成することで小綺麗にまとめすぎず過去の自分の轍を残しています。」と述べており、Neruらしさを残しつつ新しさを加えたことが分かる。
煮ル果実やしゃべる帽子が(その際のゲストは要確認)「る」のラジオで触れていたことからもわかる通り、これは当時のリスナーのみならずボカロPにも大きな影響を与えただろう。
この記事では触れないが、2020年投稿の「potatoになっていく」「豚になってYeah Yeah」などにもこのグルーブは引き継がれている。
これらの楽曲はNeru名義になっていることから、このスタイルが「Neru」に吸収されたのだと筆者は考えているが、どうだろうか。
ちなみにコード進行について言うと、SNOBBISM(及び他のNeru楽曲)はぬゆりや蜂屋ななしの愛用する進行ではない。
SNOBBISMについては456進行で、後述するエバやボッカデラベリタに使用されるものだ。
https://twitter.com/neru_sleep/status/999956077092339712
17/11/08「プロトディスコ」
プロトディスコ / flower - ぬゆり http://nico.ms/sm32234716
この楽曲は、初見の感想としては「フィクサーに寄せてきたな」というものであった。しかしながら、不安感を煽るピアノリフ、流れるような軽やかなBメロなど疾走感をより感じさせられた。
そして、楽器ソロになっていた所にラップや(豪華極まりない)コーラスが入り面白い絡み合いを見ることが出来る。
18/05/11「ディカディズム」
ディカディズム / Flower・心華 - ぬゆり
http://nico.ms/sm33182045
ぬゆりの1個の到達点とも言えるような、いわばマイルストーンとなる楽曲がこれだ。
心華をボーカルに迎えるのは初めてだが、ぬゆりらしさをそのままにラップ的なAメロを盛り込み、デュエットを掛け合いとして用い、キャッチーで強いサビメロで全てまとめあげてきているのがかっこいい。
また、かき鳴らされるギターとゴリゴリしたベースもぬゆり(そしてプレイヤーとしての和田たけあき)らしさでスパイスが加えらている。
18/07/27「終末じゃない」
終末じゃない / Flower・心華 - ぬゆり
これがエレクトロスウィングと言っていいのか微妙なところなので軽く。ボーカルについては(提供曲ということもあり)ディカディズムに見られたような掛け合いが見られ、サビメロやアレンジも強さと言うよりは静かな熱情を映し出すものとなっている。
19/04/19「ブラクラク」
ブラクラク / flower
柊キライが鮮烈なデビュー(ぼからんピックアップ等)を果たしたのは年始の「ビイドロ」であるが、エッセンスをそのままにより洗練されたものを感じさせるこれを紹介する。
氏の楽曲はエレクトロスウィングだけでなく様々な要素を吸収した「ヤバエイティブ」としての性質を持っており、一言でジャンルを表現するのは適切ではない。
筆者の推し曲であるこの「ブラクラク」もまた、イントロではなんとも言えない空気感を演出……というと芸がないので広い空間の使い方が巧みであるとしよう。
リズムの変化がこれほどある形でのエレクトロスウィングというのもまた新鮮に思う。(ちなみに、イントロで裏のスネアを抜くのは「ゼウス」「ソーシオ」「ビイドロ」等初期楽曲のひとつの常套手段だ。)
19/05/29「シャボン」
Original, 初音ミク/ シャボン
http://nico.ms/sm35191636
BPMを落とし裏にオープンハイハットを置くこの楽曲は、水中を思わせる歌詞とリンクした音使いが印象的である。生音の魅力はそのまま引き継がれており、特にクラリネットの旋律は印象的だ。
19/6/17「Secret Sleuth」
Original, 初音ミク/ Secret Sleuth
速い。安易な感想にはなってしまうが、エレクトロスウィングの体裁を保った楽曲としては一二を争う速さである。
それが生み出すのは、ゲームへの提供曲としての疾走感と臨場感であった。
この楽曲で特徴的なのはバイオリンではなかろうか。エレクトロスウィングの文脈において多く使われる楽器ではないが、意外な調和
が見られる演奏は圧巻である。
加えて、曲展開も印象的だ。2番Bメロでの三拍子へのリズム変更は「ONE OFF MIND」のセルフオマージュともとれ、リズムの戻し方も非常にに通っている。「ONE〜」が感情の起伏を表しているとするならば、こちらは閑話休題、お茶休憩の余裕すら感じさせる。
(リズム変化は「ノイローゼ」にも通じる部分があるだろう)
一方、間奏は「ライムライト」に見られるようなブロステップ要素が組み込まれている。
19/10/13「ジターバグ」
Original, 初音ミク・MEIKO/ ジターバグ
蜂屋ななしのエレクトロスウィングの真骨頂の様な楽曲だ。動画は「ONE OFF MIND」や「ライムライト」を彷彿とさせるレトロさであり、ボカロキャラクターフィーチャーしているのも印象的である。
そう、この楽曲は氏の楽曲としては初めてMEIKOを使用したものである。それが演出するのはGUMIと比較してより成熟した空気感と、歌詞にあるような達観であろう。
紹介コーナー
ここまでは4名のボカロPの楽曲を取り上げてきた。ここからはぬゆりが楽曲ジャンルをマイナーチェンジし蜂屋ななしの去った今エレクトロスウィングの時代を構築していくであろう7人を紹介する。
(あの人が入っていない、などについては聴きたいのでコメントが欲しい)
wotaku
作曲家としての才能がカンストしているボカロP。ロック、チル、トラップなど変幻自在な曲調はとどまることを知らず、インスト楽曲の手数の多さは最早圧巻である。
そんなwotakuはエレクトロスウィングを作ってももちろん素晴らしい。最も著名(「DOGMA」と並ぶ氏の代表作)なのは「ジェヘナ」だ。「フィクサー」の空気感を感じるようなリズムと外人ラップ。エレクトロスウィングとしての王道を捉えながら、2番Bメロの楽器構成など面白い点も見られ非常に完成度が高い。
ジェヘナ / wotaku feat. 初音ミク
http://nico.ms/sm35507640
あと「レキシコン」も捨て難い。ミディアムテンポで切なく綴られる詞と歌唱は、また違った魅力を放っている。
楽園市街
そのミステリアスな楽曲と立ち回りで私を魅了するP。コード進行については散々他のnoteで語ったので割愛するとしても、オシャレさを追求した詞や編曲、動画はもはや芸術だ。
定番の外人ラップや声ネタも豊富で聞き飽きない楽曲を作り続ける。
推し楽曲は「pety」だが、「グロリア」はそれに匹敵するほどのパワーを持った攻撃的な楽曲で必聴である。
pety / 楽園市街+初音ミク&GUMI
グロリア / 楽園市街+初音ミク
最近の楽曲は「花餐症」「chapel」など少し楽園市街としての王道から外して実験している部分もあり、今後の活動がますます楽しみだ。
と思ったら新曲「蕾丝花边」が来て、これまたバラードで手数の広がりに感嘆しました。
アオワイファイ
こちらも多くの曲調を得意とし、作品を続けて聴くとそのギャップに驚かされる。
エレクトロスウィングとしては「ミディスピアーチェ」のように妖艶な楽曲を出したかと思えば「Jokerboy」のような力強い楽曲を発表し、絵師とのマッチには毎度感嘆するばかりだ。
ミディスピアーチェ / 初音ミク - アオワイファイ
JokerBoy / 初音ミク - アオワイファイ
夏山よつぎ
ポストぬゆり蜂屋世代の対等を感じさせるボカロPとして、私は夏山よつぎを挙げる。
ピアノ、エレクトロピアノ、ブラスの巧みなバランス感覚で正しく躍るように紡がれる楽曲らはボカロ好きだからこそ刺さると度々感じている。
その中でも1曲紹介するなら「マリオネット世に憚る」だろうか。
『マリオネット世に憚る』- 初音ミク(Marionettes grow apace / feat. MIKU)
というか、どうしても挙げたかったので挙げたがエレクトロスウィングと言いきれる曲はあまり多くない。正しく爆発的なイントロはもちろん、そこからの曲構成も非常に寝られている。
と思ったら新曲来てました。エレクトロスウィングって感じじゃないので、好きですが割愛。
吐息
Adoとのコラボレーションで話題を呼んだボカロPはもう片手では収まらないが、その先駆けとなったのは氏では無いだろうか。「生きる」のTikTokでのバズも記憶に新しい新進気鋭のPである。
楽園市街やwotakuにも見られたような英語ラップはもちろん、エレクトロスウィングの要素が随所に詰め込まれている。(フィクサーやフラジールなどの楽曲へのリスペクトが随所に感じられる)
が、筆者が着目したいのはその楽曲構成力である。
「アリス」を例にあげるのであれば、
イントロ→Aメロ→サビ→バウンス→Aメロ→サビ→転調サビ→アウトロ
と目まぐるしく展開する。その詰め込み具合は高速ロックを経たボカロシーンの新たな地平を思わせる。これについては別のnoteをいつか書きたいと思う。
アリス/feat.flower
ど〜ぱみん
EDM方面では英語表記で活動し、圧倒的クオリティでもってボカロに降臨したど〜ぱみん。
その事もあり、アプローチはジャズからではなくダンスミュージックからに感じる。
筆者がその中でも紹介したいのは「サイケデリックによろしく」だ。
ど~ぱみん -「サイケデリックによろしく」feat.初音ミク
ピアノこそあれど、シンセとストリングスで引っ張る凶暴さは他者と一線を画す。専門的なことで言うと、サイドチェイン(キックが鳴る所で他の楽器の音量が下がる)が印象的である。つまり、キックが強調され非常にダンサブルな楽曲になっているということだ。
Glue
本人が公言しているため封印を解くが、(現在のボカロシーンにおいて)王道な丸の内エレクトロスウィングといえばGlueを挙げる。
着実な進化を感じさせるブレイクスルーとなったのは言うまでもなく「ホワイトマインド」だ。
ホワイトマインド / 初音ミク
リリースカットピアノと王道の刻みで、不純物なきエレクトロスウィングを実現する点に強く心を奪われた。サビのメロディの独創的キャッチーなところにもとても心を引かれる。
ツミキやあめのむらくもPからの影響を本人はあげているものの、曲調としてはそれらよりもぬゆりやAyaseのエッセンスを感じ、次世代的なPである。
えいぐふと
着実に人気をつけていき注目を集める氏の「えいぐふと節」は聴くものを魅了する。
具体的に言うと
・リリースカットピアノ
・エイトビート(あるいは跳ねた16ビート)のハイハット
・ストリングス
・クリシェ
などだ。
あまりエレクトロスウィングという解釈はされていないが(BPMが遅い上に四つ打ち感が薄い)、前述のGlueの「パアプルマジック」にも共通するようなチルい跳ねたノリはエレクトロスウィングの派生も解釈できるだろう。というか紹介せざるを得ない。
「アイノウアイズ」を挙げるが、正直に言ってアイノウアイズが刺さればどの楽曲も刺さると思われるほどアベレージが高いのだ。
アイノウアイズ/初音ミク【オリジナル】
まとめ
多少とっちらかってしまったが、いかがだろうか。今後のボカロシーンに期待が高まれば幸いである。
当の本人はというと、そう言っておいてエレクトロスウィングの楽曲を出していないので宣伝できるものは特にない。
参考文献
今のボカロシーンだけが持つ“特異性”とは何か? キノシタ×ぬゆりが語り合う
https://realsound.jp/2018/08/post-235305_2.html/amp
ボカロPさん突撃インタビュー vol.005 蜂屋ななしさん 〜負のエネルギーから始まったボカロP。活動終了宣言の真意に迫る〜
Neru「CYNICISM」インタビュー|現代を生きるために見つけた“ISM” (1/3) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー
https://natalie.mu/music/pp/neru02/page/1
では最後に
蜂屋ななしさん、ありがとうございました。
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