パパとパパっ子4姉妹 第2話
朝イチのお客さんたちは近所の常連さんたちで賑わう。お昼時になるとサラリーマンや学生、親子連れがメインになる
メニューとしては
朝はブレンドコーヒーや食パンやサラダなどが付いたモーニングセットが中心
お昼はナポリタンやオムライスなどの王道系
という感じだ。
特にお昼時は近くのオフィスのサラリーマンやOLさん、親子連れや大学生たちが来店してくる。そうなると朝のゆっくりとした雰囲気から一転して一気に忙しくなる
ここまで忙しくなると俺も和に構っていられなくなる
すると
?:◯◯~和ちゃん預かりに来たよ
◯:おっ、サンキュー。助かるよ
?:和ちゃ~ギュ
和:茉央ちゃ~ギュ
基本的に人見知りの和だが、この子にだけは心を許していて、一番の仲良しだ
◯:茉央ちゃん、純奈おはよ
茉:◯◯しゃん、おはよ‼️
純:じゃあ、和ちゃん預かるね。時間はどうする?
◯:多分、15時くらいになれば落ち着くと思うからそれぐらいかな
純:了解。じゃあ和ちゃん、パパに挨拶しておいで
和:パパ!茉央ちゃのおうち行ってきましゅ!
◯:あいよ。行ってらっしゃい
そう言って和は純奈の家に出掛けていった
◯:さて、ピークを超すまで頑張りますか
絢:頑張りましょ。マスター、もう少しで桜ちゃんも来ますし
◯:だね!
それから数時間後
和:パパ~ギュ
◯:お帰り、和。ちゃんと茉央ちゃんママにお礼言った?
和:茉央ちゃママありゃと‼️
純:いーえ。純も和ちゃんと遊べて楽しかったし
◯:純奈、いつも和のことありがとな。純の家庭もあるのに
純:ううん、純が好きでやってることだし。それに茉央も和ちゃんと遊べて楽しそうだし
◯:そっか。1杯どうだ?サービスするよ
純:じゃあ貰おうかな。
◯:あいよ
そのあとも俺は純奈と二人を見守りながらいろんな話に花を咲かせた
純:じゃあ、そろそろ帰るね。夕飯の支度しなきゃいけないし
◯:おう、茉央ちゃんもまたね
純奈たちが帰り、時間は16時。そろそろ帰ってくるころかな
彩:パパ、ただいま!手伝うね
◯:お帰り。ありがとうね
彩は学校から帰ってくると真っ先に俺の手伝いを率先してやってくれる。もちろん、絢音や桜もいるけどもありがたいに越したことはない
『良い娘さんじゃない。マスター』
◯:フフッありがたいことですよ。でもあの子も本当は友達と遊びたいんじゃないかって思ったりしてるんですよね
そう、彩は学校が終わると友達とは遊びに行かずに、うちの喫茶店の手伝いをしている。もちろん俺から手伝ってとは言ったことはない。
『でもあんな親孝行な娘さん最近じゃあまり見ないからそこは素直に喜んで良いんじゃないかしら』
◯:ありがとうございます
すると
美:パパ、ただいま‼️すぐ準備してくるね
◯:美空、おかえり。ありがとうね
どうやら美空も学校が終わってすぐ、バックヤードに入っていった。美空も彩と同様、学校から帰ってくるなり、喫茶店の手伝いをしてくれている
2人とも決して友達が居ないわけではないのに、喫茶店の方を率先して手伝いをしてくれている。
以前、2人に俺の手伝いより友達とかと遊びに行かなくても良いのかと聞いてみたことがある。そしたら二人声を揃えて
「「パパと一緒に過ごす方が楽しいから良いの!」」
と言っていた
だからだろうね。二人は手伝い中、笑顔を絶やさずにコーヒーなどを運んでいた。心から楽しんでなければあの笑顔は出ない
ーー
◯:おし、あとはレジ閉めだけだし、絢音と桜も上がって良いよ
絢:分かりました。お疲れさまでした
桜:お兄ちゃん、バイバイ👋
彩:じゃあ、彩は美空お姉ちゃんと夕食作ってくるね
◯:あいよ
そう言って彩は美空の手を取って2階に上がっていった
◯:さてと、俺はちゃっちゃっと終わらせますかね
それから閉店作業が終わったのは2時間後のことだった
ーーーーーーーーーーーー
◯:お~し。終わった
すると ガチャ
咲:ただいま~
◯:咲月お疲れさま。先にお風呂入っておいで。ご飯用意しておくからさ
和:にゃぎも一緒にはいりゅ~
咲:良いよ。行こ和
そう言って二人はお風呂場へと消えていった
彩:パパ、ご飯出来たよ
◯:OK、今、咲月と和がお風呂入ってるから揃ったら食べよっか
彩:うん!じゃあ彩、宿題やってくる~
美:じゃあ、私も課題やってくるね
ーーーーーーーーーーーー
咲:出たよーー
和:パパ、ブーして
◯:はいはい。咲月、美空と彩呼んできてもらえる
そう言って咲月は2人を呼びに行き、俺は和の髪を乾かす
和:にゃぎ、パパがブーしてくるの好き‼️
◯:そっかそっか。
ほどなくして2人も降りてきた
彩:パパ、食べよー
◯:おし、食べるか。じゃあ手を合わせて
「「いただきます!!」」
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