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"好き"って無理やり見つけるものなんかじゃない

「あなたの趣味はなんですか?」

こう聞かれた時、自分の答えを持っていない人は、回答にすごく困ってしまうと思います。

身近にそんな人がいて、なんて答えたら良いのかを一緒に考えてみたことがあります。

過去やってきた習い事や休日の過ごし方、好きな芸能人など、色んな角度から聞いてみたのですが、「好き」はあっても、それを「趣味」に昇華させる方法がどうにも思いつきません。逆に言えば、好きなことを聞いてくれたらいいのに、なんて思ってしまいましたが、それくらい「好き」と「趣味」の間には大きなスキマがあるんだということを感じた出来事でもありました。

反対に、自分の趣味やハマっているものを「なんで好きなんだろう?」と考えていくことは、幾分やり易いのではと思います。そんなことするのかどうか、はまた別ですが。で、自分はそういう行為を

「そもそもさがし」

と呼んでいますが、「どうしてこれを集めだしたんだろう」「どうしてこれを好きになったんだろう」と掘り下げて考えていくことが好きだったりします。

機械いじりをイメージすると、少し分かり易いですかね。

ラジオが好きな少年がいて、その仕組みに興味を持ったとします。「どうして音が出ているんだろう」と。そして、側から何からネジを外して分解して、「アンテナの先はそう繋がっているのか」「トランジスタってものが働いているのか」などなど、その内部に触れて仕組みを理解する。好きなものの裏側をもっと知りたい!という欲求から生まれる行動です。

もしかすると週刊誌が売れるのも同じ仕組みかもしれないですね、芸能人や著名人、人気者の裏側を知りたいってのと似ているような気がしました、余談ですが。

そして、そもそもさがしを題材にしたような音楽番組を観るのも好きです。

少し前で言えば、亀田音楽専門学校(Eテレ)はとても面白かったですし、現在ですと関ジャム(テレビ朝日)やクラシックTV(Eテレ)も面白いです。亀田音楽専門学校は、また是非やってほしいですね。

音楽に限らず、例えばサッカーですが、FOOT×BRAIN(テレビ東京)さんだったり、振り返ると結構色々好きだということに気づかされます。

。。。

少し前、私の過去記事を"いいね"してくれた方のプロフィールを拝見させて頂いた際、その方と自分の共通項として「ポルノグラフィティ」がありました。

このポルノグラフィティ、活動初期の曲のクレジットを確認すると、作曲をプロデューサーの方が担当されていることがわかります。このプロデューサーの本間さん(クレジットにはak.homma名義)作曲はアポロやアゲハ蝶、サウダージにメリッサなど、ファンでなくとも名前を聞けばサビがすぐに思い出せるものばかり。最近ではポルノグラフィティのプロデュースからは離れられていますが、他アーティストのプロデュースで新藤さん(ポルノグラフィティのメンバー、ギター)と共作するなど、いまでも繋がりの深い方です。

本間さんのTwitterで、少し前におススメされていた本がありまして、最近やっと読み始めました。恥ずかしながら自分はお名前を存じ上げなかったのですが、業界ではトップオブトップの方のようで、しかもその本が出るタイミングでインタビューも受けていらっしゃいまして、今回はその記事について、です。

木﨑賢治さん。音楽プロデューサーとして、手掛けたアーティストはアグネス・チャンさんに沢田研二さん、槇原敬之さんなど、少し挙げただけでも一度は聴いたことのある方ばかりです。

本の方は、読み始めてもうすぐ半分になろうかという進捗ですが、このインタビュー記事の中にも、本の内容に触れた部分があり、相互に読むとより楽しいな、と感じました。例えば一つ抜粋しますと、

すべてのクリエイティブは模倣から始まると僕は思っています。

模倣、平たく言うと「マネ」ですね。これは木崎さんに限らず、他方で目にしたり聞いたりする言葉ですが、改めて、全くのゼロからの創造物はよほどの天才でない限りはまず無いと思った方がいいんだな、ということを実感させられます。

で、模倣をするためには、木崎さんの言葉を借りれば「構造を理解する」必要があるようです。つまり、そもそもさがしです。好きでもないものを構造的に見ようとは思わないでしょうし、自分のアンテナに引っかかったもの、つまり自分がいま求めているものだからこそ、それを突き詰めて見てみたい、という衝動が生まれるのです。

無理やり繋げてしまいましたが、日々過ごす中で「楽しいことなんか何にもないなぁ」と思っていたら楽しくないことがアンテナに引っかかってしまうわけで、そんな時には「何か楽しいことがあるかも」と思ってみると、ポジティブなものが目に付くようになるよな、なんてことを考えていました。気の持ちよう、と言われたらそれまでですが、気の持ちようで変わるのであればタダなんだし、やってみたら良いんじゃないかな、なんて思います。

また、一歩進めて、感じる段階から行動する段階へ移るキッカケがなかなかない時、

なんでも言いまくった方が、叶う確率もグンと高くなると思いますね。

この言葉は参考になりそうです。

不言実行がかっこいい、というのは、正直わかります。でも、ここで仰っているのは、確率が上がるよ、という話しなので、「カッコよさに拘るのか、結果に拘るのか」ということだと感じました。これはもう、有無を言わせぬ実績を持つ木崎さんが言うからこその言葉の重みですが、生きていく上では結果がナンボ、ということは現実のようです。

言ったからには、行動が伴わないとですし、それこそカッコ悪いですからね。どうせかっこ悪いなら、不器用なカッコ悪さの方がまだマシです。

そんな自分の、直近の有言実行は、今回の木崎さんの本『プロデュースの基本』をあと3日で読み切ります。あと半分、果たして終わるのか。がんばれ自分。


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