文章添削サービスを使ってみたけどめちゃくちゃ良かったよ

文章添削サービスを使って見たらとても良かったです
時折きくけどどんなものかな?ときになる方の一助に……と思い書いてみました。

頼んだ人間(私について)
・普段書いているものはBL二次創作、ならびに短歌
・ふだん感想はフォロワーにもらったり、匿名サービスに数件入る程度。

頼んだ理由
・第三者から自分の作品はどう感じられるのか知りたかった。また、単に感想をもらいたかった。
・ほぼ短編しか書いたことがなく(合同誌や同人誌でもオムニバス形式で合計一万字程度)、どのようにすれば中長編を書くことができるのかアドバイスが欲しかった。
どのような作品でも描写が一辺倒であることが気になっており、多様な表現を増やすためにどうしたらいいかアドバイスが欲しかった。

利用したサービス
・こちらのサービス
https://coconala.com/services/1260085
文章添削あり、HARDモードを選択しました

頼んでどうなった?
・1500文字くらいが書ける量のMAXだった
 →長い時は3000文字程度のSSを書けるようになった!
・描写が一辺倒
 →正直まだまだ克服は出来ていないけれど、推敲の際などに以前より意識して加筆したり修正することが出来るようになった

感想(もらった感想は許可を得て引用しております)
・めちゃくちゃ良い
・第三者からのアドバイスは本当に効く
・自分の気づいてなかった良いところに気づいた

小説としての部分に言及しますと、ショートショートとしては非常にレベルが高く、どうしても気になる点、というのは正直見当たりませんでした。

こう言ってもらえたことで、「長くしなきゃいけない」と思っていたことに気づきました。ショートショートとしてまとまっているのも、ひとつの個性であり長所なんだ!と気づけました。
二次創作であってもなくても、「量」はひとつの成果として重要だし、「こんな厚さの本を出した」「これだけの量を書いた」に心底「すごい!」と思っていたのだけれど、思いすぎちゃって「短編じゃダメだな〜」と思ってしまってました。もちろん周囲の創作者や普段読んだり見たりするものに対して思っていたというわけではなくて、自分自身に対して……
「趣味なんだし、なんの制限もないんだから長くなくてもいいんだ」と気づくことができたというか、長編を書けるのは本当に素晴らしいし、いつか挑戦してみたくはあるのだけれど、「短編が悪い」わけではないことに改めて気づくことができた。もうこれは本当に大きな成果で、自分自身に変なプレッシャーをかけることが減りました。長くしなくちゃ長くしなくちゃ!って思いながらかくの、とてもつらいので……。
長編は書きたいから書いたり、完成してから長編とするか短編とするか決めたって良い。じゃあどうやってふやせばいいのかなあ……という疑問にも

ただ、事前に頂いたご質問を念頭において読み込むと、確かに不足表現が多いようには思われます。ここで「不足表現」という言い方をしているので、何かが足りないのでダメなのか、と思われるかもしれませんが、そうではありません。この場合の「不足表現」とは「書いても書かなくても話的には問題ない部分ではあるが、書かれていると作品の印象も広がるし読者も嬉しい部分」の意味です。
(中略)
書き出すべき情景に迷ったとき、何かが不足しているのではないかと迷ったときは、英語の5W1Hを意識するといいでしょう。いつ、どこで、誰が、なぜ、どのように、何をしているか。さすがに毎回これをすべて書き出すと冗長になるので、取得選択は必要ですが、意識するだけで結構変わります。
(中略)
では、どのタイミングで情景を差し込むのか?これは好みの文章をまねて練習するのが一番だと思います。とはいえ案外模写は難しいもの。なので、「状況説明・動作・感情」のセットを描く癖をつける練習をするのもいいでしょう。この三つの順番は時と場合によって変わります。でもとにかくワンセットで扱います。

こんなかんじでアドバイスをいただけました。
めちゃくちゃわかりやすいし実践しやすい〜〜〜〜〜!
しかも2作品、短編を送っただけで5W1Hの中で自分がどこが好きか、書きたいかを読み取ってこのアドバイスを下さっているわけで、これはほんとうにもう、めちゃくちゃ親切ですごいです。


・添削がめちゃくちゃすごい
(※以下具体例として二次創作ボーイズラブ文章が出てきますので自衛してくださいね!)

(原文)
普段から負け犬だなんだと宣っているが、腹が立つほどに優しいこの男の嵌めた指輪が無ければ、俺は力を振るうことすらできない。ヴィータの身体で、傭兵としての力だけじゃ勿論足りねえ、なんてことは分かりきっている。それでも、紛いなりにも武器を握り続けている俺の手指と、コイツの褐色がかったソレは、全く別物だ――理由もなく、感慨深そうに俺の手を取っては所々に触れていく指先をぼんやりと眺めては、思う。
「……ワンとでも鳴いた方がいいかよ」
「そ、そんなことしなくていい!」

(原文一部の添削例)

「……ワンとでも鳴いた方がいいかよ」
「そ、そんなことしなくていい!」
ソロモンは焦りを隠せない声音で叫び、ちょっと笑えるくらい必死に首を振った。
男二人に乗られて、ただでさえ不安定なベッドは、その動きに合わせてぎしぎし悲鳴を上げる。
善良さ故かすぐ動揺するソロモンの性質は、俺にとって好都合だった。コイツがその優しい臆病ぶりを発揮して必要以上に踏み込んでこないおかげで、俺は心中の柔い部分を、揶揄で塗りつぶして守ることができる。
閉じた門を無理矢理こじ開けることをせず、ただ寄り添って開くのを待つ。そんなコイツのとなりが――大っぴらに口にすることはないが――心地好くは、ある。

(※BL二次創作文章はここまで)
読みやすいし読んでいてめちゃくちゃドキドキする!動作とか場所とか増やしてもらって臨場感がすごく増している!!

ここ以外にも原文を著しく変えずにそっと増やしたり言い回しを変えたり、それ以外にもこの言葉回しはどうなのか?というところまで細かく、そして優しく教えていただけた。

・自分の気づいてなかったクセ?に気づいた
私は普段小説とは別に短歌を趣味として創作しています。
現代短歌の評価の中には「5W1Hを“あえて”欠落させる」ことで普遍性と奥行き、想像の余地を出す方法があって、これはかなり王道の手法だとも思っています。
アドバイスを貰う中で「私は短歌の表現で良しとされる手法で小説を書いている節があるな……」と思い当たりました。なんかわたしの文体、ちょっといろいろ省略してるのかな……?と薄々気づいてはいたけれど、具体的にどうとは言語化できていなかったので、納得しました。
短歌は中学校から初めて、SSをはじめとした小説創作は大学くらいから本腰を入れ始めたので完全に癖でもあるんだろうな……というかんじで……この辺りを小説と短歌で切り分けたり、良いところは残してうまくつきあっていきたいな、と思っています。

・おすすめ図書を教えてくれた(これはすべての人に行っているかは不明です。薦めてほしい場合はオーダーする際にお声がけしたほうが隔日だと思います)
と、上記のようなお話をしたところ「皆川博子」さんを薦めてもらいました。なまえは聞いたことがあったけど読んだことがなかったので少女地獄をよんでみています ちょっとずつ……

こんなかんじでした。もらった感想は元気がなくなると度々読み返しています。ほんとうにやってみてよかったな〜〜ちなみにリピーターになる方もいるみたいなのでわたしも二回目だしてみようかなと思っています。



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