IAC(InterActiveCorp)第4四半期決算ハイライト
noeruです。資産形成や米国株について情報発信しています。
今回は備忘録として、IACの最新の決算発表と過去の決算の内容の振り返ると共に、IACってどんな企業なの?ということを改めて整理してみました。
IACについてもっと知りたい人や株式投資を始めた方の参考になれば幸いですが、あくまで投資は自己責任でお願いします。
1.最新 決算内容
2021年2月4日に第4四半期決算が発表されました。
▪EPS:$5.59 (予想$-0.67)
▪売上高:8.49億ドル(予想8.09億ドル)
前年同期比 +27%
▪2020年度通期売上高:30.5億ドル(前年比+13%)
EPS、売上高ともにコンセンサス予想を上回っています。
※コンセンサス予想はYahoo!financeより
2.決算メッセージ
決算発表と共に以下のプレスリリースがありました。
▪ IACは、Vimeoの全株式をIACの株主にスピンオフする計画を承認したと発表。
▪IACの取締役会とIAC株主による最終承認を条件として、取引は2021年第2四半期に完了予定。
▪2021年1月、Vimeoは3億ドルの一次株式を調達。(2020年11月にも同社が1億5000万ドルの株式を調達)
▪Vimeoの収益は54%増の8,380万ドルで、セルフサービスとエンタープライズの成長を加速させ、加入者は24%増の150万人を超えた。(2020年には約30万人の純加入者が追加)
▪ANGI Homeservicesの収益は12%増加して3億5,930万ドルになり、2020年第2四半期と第3四半期のそれぞれの9%の成長から加速。
▪Dotdashの収益は33%増の7,420万ドルで、過去最高の利益を記録。(営業利益は86%増の2,840万ドル、調整後EBITDAは81%増の3,090万ドル)
3.IACについて
▪IAC(InterActiveCorp)はマッチングサービスや映像コンテンツなどをユーザーに提供する大手メディア・インターネット企業
▪かつてエクスペディアをスピンオフするなど多くの企業を買収⇒IPO/スピンオフをてがける
▪主な傘下企業
(1)ANGI Homeservices
https://www.angihomeservices.com/
(2)Vimeo
https://vimeo.com/jp/
(3)Dotdash
https://www.dotdash.com/
4.IACの2019~2020年の売上高推移
5.IACの2019~2020年のEPS推移
6.Vimeoスピンオフ
▪2020年12月22日にVimeoのスピンオフを発表
▪Vimeoとはプロ向けの動画編集ができるビデオプラットフォーム
▪具体的なサービスは
(1)ライブ配信
(2)ビジネス向けの動画作成・編集
(3)マーケティングツールや高度な分析機能で動画パフォーマンス評価が可能
▪Vimeoのホームページによると
2億人のユーザーが、190ヵ国以上で利用
有料会員は150万人以上、30万/1日の新しい動画
ビデオビューは1000億回以上
という内容が記載されています。
7.IACの株価チャート(2月4日現在)
スピンオフを発表してから、強い上昇トレンドを継続しています。そろそろどこかで調整が入りそうです。
しかし、今回の良い決算とスピンオフの材料で株価がどう動くか注目したいと思います。
8.Vimeoの売上高推移
最新の第4四半期決算発表では売上高8380万ドル(前年同期比+54%)
9.考察
今回の決算発表はとても良い決算であったと思われます。また2021年第2四半期にVimeoのスピンオフが完了する予定です。
スピンオフが完了するとIACの株主にVimeoの全株式を分配することになるため、しばらくはホールドする個人投資家も多いのではないかと思います。
私も少しながらIACを保有しているため、スピンオフを楽しみに待ちながら、今後も観察を続けていきたいと思います。
10.最後に
今後も少しずつ決算、ファンダ分析、テクニカル分析について、良い記事を書けるよう勉強していきたいと思います。記事が面白いと感じたら、「スキ」「フォロー」をしていただけると嬉しいです。
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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