バイカルチャーとは
こんにちわ。noepiccoです。
今回は簡単な自己紹介から始めたいと思います。
端的にいうと、私はバイカルチャーで育ちました。
バイカルチャー:複数の文化に適応している意味で使用される
(和製英語 英語では:Biculturalism)
バイカルチャーとひとことで言っても、ここの背景は多分、百人十色で、私の場合は両親の祖国やアイデンティティは中華圏にあって、私の母国は日本でアイデンティティも多分ベースは日本にある。でも、他の国の文化を小さい頃から知ってるよ。的な感じで育ったバイカルチャーです。
これって、その環境で育った人にしか感覚がわからないと思うんですが、以前宇多田ヒカルさんがインタビューの中でとても賢く語源化されてたので引用してみたいと思います。
宇多田ヒカルさん(英語アルバムThis is the one のプロモーショナルツアーでのAmericaインタビューより)
Q:日本人であると同時にアメリカ人でもあるのはそういう気分ですか?
A:アメリカ人でも日本人でもなく、どこにも属していないという事。バイカルチャーの多くの人が感じているんじゃないかな。私は(国籍が)日本人でもありアメリカ人でもあるんですが、アメリカにいる時は日本人という『外人』であり私の外見は日本人なので『貴方の日本語上手ね』って『貴方と同じにね』って返すの。日本にいても私は『外人』ね、私はNY生まれでアメリカ英語を話すから生まれた時から外人というアイデンティティーを持ってるの。常にアウトサイダーでいる事が私には自然なの。
宇多田ヒカルさんの場合は、アメリカで生まれてるから国籍も持ってるけど、二重国籍制度が無かったり、血統を重要視する日本ではその国に生まれ落ちても国籍はもらえないから、国籍っていうくくりだけでみたら『日本人』とはカテゴライズ出来ないかもしれないけど、バイカルチャーの人は大体こういうアウトサイダー的な感覚がどこかにあると、こう思ってると私も思います。
でも別にそれは特別なことじゃなくて、日本人として生まれて日本で育ってもこの感覚を持っている人はいるし、たまたま自分はこの環境に生まれたから知る事ができただけなんだと。
宇多田ヒカルさんみたいに、同じように血の血統がない外国で育った人の話を聞ける事ってあんまりないから、このインタビューを見た当時は結構衝撃でした。
いや、もう、めっちゃわかるよその感覚。そうだよね、自分だけじゃなかったんだ。ありがとう語源化してくれて
ただその一言に尽きます。
バイカルチャーとはなんぞやって感覚を説明するのは難しい
ハーフの方の話はたくさんあるけど、血の血統がない人のパターンで有名な方のこういう話っていうのは、あんまり出てきてないから、結構レアと思います。
血の血統なんて関係ないじゃん。と侮るなかれ、血って大人になるまでのアイデンティティ構築には結構重要な要素。それだけが全てでは絶対にないけれど、結構重要。
バイカルチャーって知れば知るほど面白い。マイノリティーと思いきや結構いたりバイリンガルの感覚ともまたちょっと違ったり。なんか結構面白いぞバイカルチャー
でも、自分の子供にはあんまりオススメしたくないかな。笑