【WEEKLY OCHIAI】2021.5.19 【落合陽一】DXの本質
今週のWEEKLY OCHIAIは、DXの本質を西山圭太さん、冨山和彦さん、宮田裕章さんと議論。落合さんがほとんど喋らないという、珍しい回。
■DXの定義
・デジタルの浸透から人の行動の本質が変わる事。
・変容:Transformationする事が重要
・GAFAというレイヤがあり。それなら駆逐され消えるビジネスもあるが、全てがGAFAに置き換わる訳ではない。GAFA、SaaSレイヤの仕組なら乗っかるビジネスもある。プラットフォームをうまく活用し、Co-Creationを実現する。
・3層のレイヤ。プラットフォーマーがいて、それを使う人がいて。その間に、プラットフォーマーの無いものを作る人がいる。
プラットフォーマーが力をつけ過ぎると、自己抑制するか規制される事となる。
・自社でDXを全てやり切るのは難しい。他社に入ってもらう事も良いが、卒業時期を決めた方が良い。
■日本をDXするには?
・本質は抽象化すること。普遍の原理とする事で汎用的に活用できる。
TVを作ってる間に、Netflixに価値を持っていかれてしまう。
・日本のデジタル力で買っているのはゲームくらい。任天堂とSONY。ソニーもここまで20年かかった。
車はまだリアルの世界。これからがサイバー空間での勝負の時。アップルのようなデジタルな空中戦に対し、日本企業のリアルな地上戦で勝てるか。海兵隊のようなものが必要。
・企業がTransformationするには、変人・生意気・オタクを探すこと。どの会社にもいるはず。
76世代以降をリーダーにしよう。
・日本政府もレイヤにする。インドのインディアスタックは参考になる。政府をOS化しており、抽象化されている。デジタル庁はいい機会。
【参考】India Stackへのアフリカの関心と日本企業の ビジネスチャンス - ジェトロ
■ブラックボード:DXを進めるには?
【冨山和彦】空中戦力。政府も企業も、個人も意識して。デジタルネイティブは空を飛ぶ感覚を持っている。
【西山圭太】過去を捨てる。今あるものをちょっと作り替えるのは辞めた方が良い。レイヤだ作り直す。
【宮田裕章】FX。未来をハックする。MaaSのような世界観だと、土地の価値や生活スタイルも変わる。レイヤと空中戦から日本も新しい未来を変えられる時期。
【落合陽一】雪だるま式有機的結合。日本はウォーターフォール型アジャイル開発。
■感想戦
今回の課題はDXがなぜ進まないのか。DXを絵空事で儲け続けるコンサル、ITならなんでもDXと言っているIT屋。
まずはDXの本質から考えて欲しい。Digitalは手段である。そしてTransformationも手段である。企業のミッション、ビジネスを達成する志があってこそである。その上で、絵空事でもなく、ただのシステム化でもなく、デジタルな技術・データを活用して、ビジネスを変革する事がDXなのである。
まじめにDXの本質をお仕事としている身としては、企業側のリテラシーも高めていただきながら、日本をDXさせていきたいと考えます。
私の考えるDXの本質はこちらの記事を。かなり抽象化してますが。
お読みいただきありがとうございます!お気軽にコメント、スキをいただけると喜びます!全記事のサイトマップはこちら⭐︎ https://note.com/noeldata/n/n15a999015a4d