私はいま幸せです
日曜日は朝から楽しみなことがいっぱいある。
今日は一度行ってみたかったレストランに行くことになっている。
主人は私と出かけることが大好きだ。
主人も離婚経験者。だからいままでの結婚生活で叶えられなかったことを今回沢山やってみたいと思ってるみたい。
愛されて結婚するってこんなに幸せなんだ、大事にされるってこんなふうなんだって実感できるなんて私はなんて幸せなんだろう。
溺愛されるってことがこんなに毎日楽しくなるなんて、以前の私からは想像もできなかった。
今の主人は私のわがままをおもしろそうに聞いてくれる。
「今度ここへ行きたい」「これ食べたい」「あれやって」「これ欲しい」
こんなわがままもほぼ叶えてもらえる。
ほんとうにダメな場合は「今日はムリだな」「それは好きじゃない・・・かも」と断ってくる。ただし代替案も提案してくるのがセットだ。
「今日はムリだけど次行こうね」「それは好きじゃないけど他にあるかな」など。
よほど自分の都合が悪くない限り、土日の最優先は私だ。
主人は私がよろこんでいる姿を見るのが好きみたい。
だからこそ私はとびっきり喜んであげるのだ。そして感謝する。
これはムリにやっているわけではなく、以前の結婚生活を経験したからこそありがたさが実感できるのだ。
結婚するときも私が出した条件をすべて聞いてくれた。
主人とは婚活アプリで知り合ったので、私は正確な情報が知りたかった。
会うようになって3回目のデートでプロポーズされたとき、私は彼に最初の条件を出した。
「ねえ、あなたのことをちゃんと正確な情報として知りたいから教えてくれる?」
「いいよ、じゃあしばらく待ってて」
そう言って彼はしばらく経ったある日、突然それはLINEで送られてきた。
開けてみるとそれは「彼の履歴書」だった。
そこにはいままでの経歴、取得資格、収入、財産・・・すべて書かれていた。これで結婚してもらえますか?という意思表示のひとつだと私は受け取ったけど・・・。それは彼の純粋な誠意がひしひしと伝わってくる文章だった。
そのほか私は
結婚式はハワイがいい
結婚指輪ははハリ―ウィンストンがいい
そんなわがままを言った。それも彼は全部聞いてくれた。
いま私の左手の薬指には念願だったハリ―ウィンストンの指輪が光り輝いている。
でもこの指輪をもらってから気づいたことがある。
いくら高級品を買ってもらって毎日身に着けていても、満たされない心はモノでは埋められない。本当に満たされた気持ちを感じ続けていられるのは彼がいるおかげだ。
ものではない、愛されること、それが溺愛されて一番得られる財産。
私はいま幸せです