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性格

中学の頃、嫌なのに直せない性格のことを話したことがあった。
相手は同級生の男子。本人は覚えていないだろう。

「直せないのは、本当に嫌だと思ってないからじゃない?」

そう言われた。そんなことはないと思ったが、今でも忘れられない言葉だ。
本当にそうなのだろうか。潜在的には気に入っていたのだろうか。親の嫌なところに似ていて、本当に嫌だったから、そうとは思えないけれど。自分ではどうしようもないようにも思えた。

ふと、最近はと考えると、そうでもない。少しは改善したのだろうか。
大人になるについて耐性ができたのだろうか。いや大人としてではなく、結婚や、子育てを通してついた忍耐力により少し改善されたようにも思う。

大人になり経験は増えたけど、子供の頃から割と大人びた子だったので、物の良し悪しの判断を含め、中身はそう変わっていないと思っている。
ただ、世の中、白黒付けられず、グレーな部分が多いことを知ったことは大きく違っている。しかたのないグレーもあるのだ。

年齢とともに体力気力がなくなってきて、正義感を持って戦うことは減ってきた。それはいいことではないかもしれないけれど、時間が永遠ではない実感じわじわ迫りつつあり、自分で自分を少しあまやかしつつ守る必要性も感じている。

中学時代に夢見ていた未来とは別の未来を歩いている。夢も実現させられず、思った大人にも、思った生活にもなっていないけど、性格の軸は変わらず、あの頃のままだ。尖った部分が削られて少しは大人と呼べるだろうか。

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