5のつく月ソワ
You(ユー) 5月になりますよ!大丈夫か?
楽しみにしていて面目ないです。
それはインターネット環境で言うほどの嬉し泣きではないんですが、私は5月になるのを楽しみに待っていると、言ってしまいます。
何で楽しみか?
それは理由も特にないんですが、楽しみなのは理由があるからであり、それは記念日の存在です。
何の記念日でしょうか。
私が上京した日の記念日です。もいき(きもい)!
上京した日を記念日とし毎年欠かさず祝っている32歳の男(杉並区)のことを、皆はどう思っているでしょう。いかんせん、「もいき」。であるのは当然として、馬鹿にしているのでしょうか。もしされていなければ、とても寂しいものです。
あたいは東京に来て10年経つので、今度の5月度で10回目になり、もはや祝うレパートリーも自動的に少なくなっています。
始めの頃は、ただ「やるぞ!」とのたまって高い菓子パンを食べたり、
「まだまだ!」と言って、バイトの給料日によくハーゲンダッツを買っていた渋谷の目黒通り?だかのファミマで同品を買い、歩道橋の上で渋谷の夜景を見ながら食べたり。
「これからだ!」と言って東京駅の丸の内駅舎を好きな角度から見に行ったり、
「まあ頑張れ!」と言ってなんだか銀座に行ったり、などとしました。
そして、毎度言葉で熱い思いをSNS!に述べるのです。このままではうんたらかんたら…宇宙の真理は太陽と地球の間にメロンパンを…入れちゃえ…みたいな、長いものを書きます。
それについて、大先輩にあたる知人の方(会社の経営者さん)から
「相変わらず真面目なこと語ってんな!真面目なのもいいけど、芸人だったら笑わしてくれ!」
と、当時お笑いをやっていたころに、言われたこともあります。
粋だなあと思ったものです。江戸発祥や。
ですがそんなやり取りも今はなくなり、熱い思いもあまり書かなくなりました。
祝いの内容も、瓶ビールを買ってきたり肉を焼くくらいの、銀行勤めの女子高生なみのレベルに落ち着きました。
なぜ大人しくなっていくのでしょうか。
それはつまり
「東京にいるの、そんなに過酷じゃないし普通だ!」
と思ったからのような気がします。
思ったからのような気がします。て!
そんな言い回しあるか。
いや普通にあるし。笑 JKなめんなよ。笑
JKをなめた報いを受けるかのように、だいぶ東京に、上京に慣れてしまったんだと思います。上京に慣れてしまったて。笑 男子野球部が。笑
慣れてしまって新鮮味がなくなることは往々にしてあります。いかに上京というタフぶった出来事にでも。
よって、馬鹿にされ続けなければいけない…!もっと祝うことを、楽しんで恥じなければいけない。
そしたらもっと、
「あいつ今年もやってる…!も、もいきだ…!」
ってなるんだよネ。
大事なことです。
過酷だと思っていたのは過酷に追い込むのを楽しい!と感じられる若さからであって、今は追い込む、追い込まざるを問わずに過酷なときは絶対に過酷です。
逆に、過酷でないときは誰よりも過酷でない。絶対に!勝利宣言よ!
今は空に浮かぶたこせんべいのように気軽なので、ストイックさもなく、毎日ふわふわとしていながら、生活を無言で運営しているような形です。
それに一石を投じないでか!そんな願いも込めて、記念日を32歳の男(西武新宿沿線)は毎年待っているのかもしれません。
5のつく月はソワソワすんだから!
しかしもう10年、長いね〜!いや、あまり長くもなくぴったりそれぐらいカナ!?長いか短いか、決めるは銀座の母か、父か。
5月2日の上京日が今年もやってきます。