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【 占い師が語る心の話 】こんな世の中だから本に逃げる
ただいま絶賛現実逃避中です。
リアルもネットも
お気持ち表明や
誰かの批判ばかり。
テレビをつければ
悲しいニュースばかり。
わたしの心は霜柱でできているので、
そういうのが得意ではなくてですね。
手の届かないところで
大変なことが起こっている。
その事実を想うだけで、
心がグチャグチャになります。
そんなとき、わたしは
無性に小説が読みたくなるんですね。
わたしの生きる今と
全く関係のない、
独立した世界。
狭くて、
温かくて、
楽しい世界。
その穴蔵に逃げ込んで、
自分の霜柱を守ります。
今の穴蔵は京極夏彦さんの
『 今昔百鬼拾遺-月 』です。
鬼の因縁(通り魔事件)
河童の呪い(連続水死)
天狗攫い(山での失踪事件)
女雑誌記者と寄宿学校に通う女学生が、
これらゴリゴリの怪事件に挑むお話です。
いつもは京極先生の『 百鬼夜行シリーズ 』を穴蔵にしています。
しかし今回は新作を待てず…
憑物落としからこちらに浮気しました。
その結果、またも
最高の穴蔵を見つけた訳です。
めめめめっちゃ面白いです。
ストーリーは勿論のこと、
登場人物全員粒ぞろいなんです。
ものの見方がそれぞれ際立っていて、本筋とは関係ないところで毎回感動しています。
ストーリーも、
登場人物も、
読み応え抜群。
続きが気になりすぎて、
スマホではなく本を手に取るんです。
このわたしが。
スマホ依存症のわたしが、です。
スマホ依存から電話を取り上げてしまう。
それほど強烈な引力を持つ一冊です。
そろそろ読み終わるので、
次に何を読もうか迷っています。
同じシリーズを攻めるか。
待ちに待った新作を攻めるか。
この贅沢な悩みと共に、
もう少し穴蔵に引っ込んでようと思います。
ちなみに、ですが…
わたしの穴蔵は、
ほとんど京極先生製です。
一筋縄ではいかない、
怪な殺人話が好きなんですよね。
猟奇殺人鬼のドキュメンタリーとか。
現実のニュースは辛くて見れないのに、
なぜミステリーが好きなのでしょう。
あなたの穴蔵は何製ですか?