幅広い「人事」をざっくり理解する!
こんにちは。
HR Tech企業でカスタマーサクセスをしている、のん です。
このnoteは、人事のことを理解したい私が、100冊の人事関連書籍の読破を目指し、書籍から得た学びを発信するためのnoteとなっています。
人事に興味を持たれている方、人事になったばかりの方など、
ぜひ一緒に理解を深めていきたいです!
今回読んだ本は、労務行政研究所 編「人事担当者が知っておきたい、⑩の基礎知識。⑧つの心構え。(基礎編)」です。
新米人事が読むべき「人事の赤本」
一般的に「人事」というと「採用担当者」が頭に浮かんてくる方が多いと思いますが、「人事」の役割は非常に幅広いです。
私自身、人事の方とお話しをしていると、労務や評価、制度など年中多岐に渡る業務に着手していらっしゃいます。
一方、業務の範囲が幅広いからこそ、人事部門の中で、誰が何を担当しているかの棲み分けが、企業によって実にさまざまです。
そのため、初めて人事に就くと「人事とは?」の一般的な形が整理しづらかったりします。
本書籍は、多岐に渡り複雑な「人事部門」の全体像とその一つひとつの具体を整理してくれています。
まさに「人事の赤本」と呼べる書籍です。
人事部門を「分野」と「職務」で理解する
本書では、書き手によっていくつかの切り口で人事部門が整理されていますが、個人的にわかりやすいと感じたのは下記のような表でした。
人事部門を「人事・採用」「給与・厚生」「育成・評価」という3つの分野で大別しています。
その3つの分野ごとの職務を、「戦略」「企画」「運用・管理」「オペレーション」の4つに分けて書かれています。
これらは必ずしも全て存在するわけではありませんし、各項目に別々の部署や担当がいるわけでもありません。
例えば、私は創業6年目のスタートアップ企業にいますが、3年ほど前までは評価制度などもなかったですし、中途採用メインの企業であったため、実質一番右の「育成・評価」はなかったかと思います。
このように、人事部門のお仕事を分野や職務に分けることはできますが、実態は、まさに企業によるのです。
今後の「人事部門」に不可欠な分野とは
本書は2010年に出版されていますが、「現在の2023年までの13年間の間で、変化したことは何だろうか」という視点も大切にしたいところです。
私は「データ分析」という分野が、今や人事部門に欠かせないのではと感じています。今なら、下記のような表になってもおかしくありません。
採用市場が大きく変化していることはもちろん、この数年でデジタル化も進み、多くの採用関連データを蓄積できるようになってきています。
「データを活用しないと、やっていけない」
そんな言葉を人事さんからも聞くようになりました。
定性情報が多く、ヒトに関わることだからこそ、効果検証などが実施しづらい人事領域ですが、着実にデータをため、振り返り・改善が回せるようになってきています。
「ピープルアナリティクス」や「人事アナリスト」という言葉も数年前から生まれていますが、各分野に紐づくデータを集約し分析する役割が、今後当たり前に必要になってくると感じています。
すべては繋がっている!
人事業務の「結びつき」を意識する
本書に沿って、ざっくりと人事という役割・業務について書きましたが、改めて範囲が広く、そして切り口も多い部門です。
業務の切り分け方も各社工夫されてると思います。
一方で、多岐に渡るからこそ、部署が分かれるなど、それぞれの担当が独立してしまっている企業様も多いのではないでしょうか。
例えば、採用ー育成ー評価は本来繋がってサイクルを回すものです。
しかし、それぞれに担当がいて、連携がとれていない状況をよくお伺いします。採用ー育成は特に顕著だと感じます。こうした場合は、「両方を同じ担当者が兼任する」という考えよりかは、お互いに染み出し、間の"橋"のような場をつくるなどの工夫が必要ではないでしょうか。
とはいえ、まずは、本書で理解した人事の全体像をもとに、その各分野の「結びつき」がどこにあるかを意識して、自社の組織を俯瞰してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました!
まだまだ拙い文章・内容ではございますが、引き続き発信していきますので、また立ち寄っていただけると嬉しいです^^
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