約3か月アバター作成に熱中したらいろいろなものができて感動した話
こんにちは!
「バーチャル土木ねずみさん」の「たいらのどか」です。
今回はモデリングを初めてからVTuberになる前までのお話しを書いていきます。
前回のお話はこちらから
前回は「のらきゃっと」さんから生きる希望をもらってモデリングを始めるまでのいきさつを書きました。
VRChatにおけるアバター
前回も書きましたが、私はVRChatというVRチャットSNSサービスに自分で作ったアバターをアップロードしてきました。
VRChatでは他のキャラクター作成と違って、どんな形状の物であっても(ただしポリゴン数等に制約あり)アップロードして自らの操作するアバターをして使うことができるユニークなシステムがあります。
たとえそれがカップであっても。
自由ですね。
nodoka Ver.0.x
さて、私が最初にアップロードしたモデルはシレーヌさん(@SireneSonCat)の「"偽ねずみ"モデル」のテクスチャを一部改変(髪をピンクに)したものでした。
既存のアバターの形を変えたり配色を変えたモデルを改変アバターといいます。最初はモデリングスキルがなかったのでこのモデルをお借りしていろいろスキルを身に着けていきました。
アバター作成にはモデリングソフトのblenderやゲームエンジンのunityを使わないといけません。幸い出張で使っていた型落ちノートパソコンでもblenderは動かせたので楽しくモデリングをしていました。
思い返せばホテルに帰ってから寝るまでの時間をほぼすべてモデリングに費やしていました。
仕事では3DCADを使ったことがあったのですが、blenderは慣れないソフトだったので最初のうちは操作が全く分からず思うようにいかないことばかりでした。
blenderを使ったモデリングについてもっと詳しく知りたい。
そんなときzenさん(@FeelzenVr)のワニでも分かる〜の動画を拝見しました。
この動画シリーズのおかげでblenderの基本操作を身に着けることができました。とてもお世話になりました。
さて、改変アバターというのはいわば二次創作のようなものです。
自分に100%の著作権があるわけではないし、改変したアバターで問題を起こしてしまえば改変元の方に多大なご迷惑がかかります。
そこで自前のアバターを持ちたいと思い、作ることにしました。
nodoka Ver.1.x
モデリングソフトといってもいろいろありますが、一番とっつきやすいソフトはMagicaVoxelだと思います。
立方体のボクセルを用いて積み木で遊ぶかのようにモデリングができる。それにリグという骨組みをすればVRChatで使うことができるのです。
ゼロからアバターを作ることはむつかしそうだなと思ったので、まずは簡単なボクセルから作ることにしました。
かわいいしおもしろかったです
nodoka Ver.2.x~4.x
MagicaVoxelを使ったモデリングに慣れたころ次の段階に進みました。
それはblenderを使ってボクセルではないキャラクターを作るということでした。早速三面図(実際は二面だけですが)を描いて作成に取り掛かりました。この時も前出のzenさん(@FeelzenVr)による解説動画を参考にモデリングをしていきました。
この時の私は5月の連休明けから出張のためホテル暮らしをしていたのですが、現場仕事が終わって寄り道せずにまっすぐビジネスホテルに帰りひたすらモデリングをしていました。労働環境としては劣悪の一言でしたが、ホテルではだれにも邪魔されないのでとことん集中してモデリングをすることができました。
下絵を描いてから18日間で最初のモデルを完成させることができました。
改変自由の素体をベースに使わせていただいたおかげもあって思ったより早く作ることができました。
ワールド作成
アバター作成から話がそれますがVRChatにはチャットをするVR空間、ワールドと呼ばれるものがあります。ゲームのステージと同じようなものです。VRChatでは自分でモデリングした部屋のポリゴンをアップロードすることで、ワールドを自分で作ることができる機能があります。他のMMOでも自宅を作るという機能がありますが、それの自由度が高いものという理解で大丈夫です。
アバター作成で気をよくした私はワールドを作ることにしました。
当時の私は週ごとにいろいろなビジネスホテルを移動して回る生活をしていたので
「せっかくいろいろなビジネスホテルに行っているのだからお部屋をモデリングしてアップロードしよう」
という考えを思いつきました。いまにして思うと謎ですね。
実寸をスケールで測って、図面をひいて、ボクセルでモデリングして、unityで実装しVRChatにアップロードしました土日が休みの時に睡眠と食事以外のすべての時間を費やして作りました。楽しかったです。
ダムも作りました。こっちの方をホテルより先に作りましたがモデリングしたデータが消えたので失われてしまいました。
nodoka Ver.5.x
さて、モデリングを楽しんでいた私ですが悩みがありました。
それはいくらモデリングの技法を身に着けても、私にインスピレーションが湧かないために面白いデザインのモデルが作れなかったことです。
斬新なデザイン、原案が欲しい。
そこで「オリジナルアバター制作支援 キャラクターデザイン」
の仕事を募集されていた、
VR法人HIKKY所属アーティストの動く城のフィオさん(@phio_alchemist)にデザインを依頼しました。(現在は多忙につき受付休止中とのことです)
依頼費用は3万円決して少なくない額です。それでもこのデザインは私にアバターモデリングの方針を与えてくれたのです。まさに天祐でした。
こうして「たいらのどか」のアバターを作りました。
振り返ってみると全くの素人から3Dモデルを作り上げた私の熱量はすごかったのだなあと感じます。
この熱量はモデリングが楽しかったことだけで生み出されたものではありませんでした。私の場合は出張続きでたまった仕事への怒りと不満が燃料となり、溜まった鬱憤をモデリングすることによって昇華することができたのだと思います。
また私はインドア派なので仕事終わりや休日にやることがなく、全ての余暇時間をモデリングにつぎ込むことができたことも3Dモデルを作りだす上で功を奏したと思います。
モデリングで感動した
自分で何かを創るというのは気持ちがいいです。仕事で大きなモノづくりを体験することがあっても、原案から実装まで一貫した経験はなかったのです。強い達成感を感じました。勉強にもなりました。なにより自分が作ったアバターを自分で動かせたという感覚は何物にも代えがたい感動でした。
そして動画投稿へ・・・
完全自作のアバターが完成したことで私のあこがれでもあるのらきゃっとさんがやっている動画投稿や生放送もしてみたいと思うようになりました。
そこで、動画を作ってみようと思いいろいろとやってみることにしました。
次回はVTuberとしての動画作成や生放送について書きたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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