年末のご挨拶
2024年もたくさんお世話になりました。
結婚式の日も、ささやかな日々も、
大切な祝福を託してくださる おふたり、クリエイターの皆様やいつもサポートしてくれる仲間、家族や友人の温かさを感じ
いくつもの優しさや支えとともに、生きることができました。
SNSを通しても、嬉しいお声を届けていただくことが多く
関わりを持ってくださる皆さま、いつもありがとうございます。
少し振り返ってみると、今年はたくさん考えて、ずっとずっと思考の旅をしているような一年でした。
それは、瑞々しく大満足な旅もあれば、行方のわからない道を必死に歩むような旅も。
その道のりのおかげで、周りの景色ばかりでなく自分の足元を見ることができ、自分の居たい場所、伝えたい言葉が明確になった気がしています。
毎日を過ごしていると、嬉しい日もあれば、悲しい日もあります。
晴れ だけで なく 曇りも雨も、いくつもあります。
22歳だったかに「どんな時も、優しく無敵でいたい」と思う時期があって一つの合言葉のようにしていました。
それを日常の中で口にした時、近く尊敬する人に「それはたぶん永遠になれないよ」と言われ、ショックを受けたことがありました。
何かあるごとに、思い出す会話のひとつ。
今もまさしく、年末の振り返りをする中でそのことをふっと鮮明に思い出し、ようやく、意味が分かったような気がしています。
その後 独立をし、屋号に「 own 」と名付けました。
屋号を考える時は、自分の想いをいくつも書き出しました。
"他の誰かでなく、自分の声を" と何度も言い聞かせながら。
その末に辿り着いた own という言葉でしたが、こうして振り返ってみると、きっとその出来事、その会話が延長にあったんだなと、今になって思います。
ownには "自分自身の" という意味があります。
結婚という機会を通して、自分を知り、肯定する時間をつくれたらと思いました。
そして、大切な祝福のその瞬間が、他の誰でもない 自分たちのものであって欲しいと願って。
もう一つ、ownは動詞で "非や誤りを認める" という意味があります。
人はいいところだけではなく、情けないところ、不甲斐ないところが必ずあるんだと思います。私ももちろん。
そんな自分のマイナスだと感じることも、自分自身なんだと認めることで、やさしさ と つよさ を持てるんだと願い「 own 」と名付けました。
頭がいっぱいになったり、見えない壁に囲まれると、心がぎゅっと固く縛られ、気持ちも強ばり、いつからか "完璧でないと" "完璧こそが" と囚われてしまうこともあると思います。
同じ日々を過ごす皆さんの中にも、きっと身に覚えのある方も多いのでは。
own と名乗りこの仕事と向き合ういつからか、私は その紐をほどき、心をゆるめること。大袈裟に言うと、伝える声で景色をかえることを、目標にしていました。
2025年も、精一杯に。
いつも初心を持って、あたたかさを大切に。
たくさんの祝福のそばで、日々を過ごせるように
挑むことをたのしみ、励みます。
皆さま、これからもよろしくお願いいたします。
まもなく年が明けますね。
どうぞそれぞれに、良いお年をお迎えください。
2024.12.31
own こばやしのどか