「ある」ものと「ない」もの
2021.10.23
今日のキーワード「諸行無常」
たとえば、自分。
今見ている風景。
今、触れているもの。
それが本当に存在しているか証明せよ、と言われたら
どんな方程式があるのだろう。
「脳は錯覚する」ということは、
様々なだまし絵や、トリックアート、またはエッシャーのような芸術家によって証明されている。
自然の中でも、保護色というものが存在し、
いくらでも相手を欺く手段が存在している。
心理学や、物理学、言葉ひとつで信用されたり疑ってしまったり。
昨日は仲良くしていた人が、ネットでつるし上げられたりしていたら、
「その人の人間性」はどのように証明するだろうか?
究極、「確かなものなど存在しない」というのが私の答え。
昔からある「諸行無常」という言葉。
”全ての形あるものは移り変わり、不確かである”
私たちは、自分と他者の境界線を引きすぎているが故に、生きることそのものを困難にしているのだ。
俯瞰してみよう。
不確かな私たちは「これが正しいのだ!」とか「こうするべき!」などと言ってはならない。
だって、その時に正しいと思ったことが明日にはひっくり返ることがある。
戦争が、そのわかりやすい例だろう。
決して、多数派が正しいわけではない。
本来は、ひとりひとりの意見は違うはずで、だからこそ存在意義がある。
では、何を信じたらよいか?
「今」を素直に受け入れること。
そして、誰のせいにもしないこと。
良いことも、悪いこともすべて自分で決められる。
ただ、その責任から逃れようとした時のみ、苦痛が与えられるのだ。
ワクワク、という心のセンサー1つで、
すべてがひっくり返る。
そしてその才能は、
すべての人間に与えられているのだ。