あうんの呼吸 捌ノ型
どうも、はじめましての方と再来の方へ、たつのこ龍次郎と申します。
人の心に触れる言葉を紡ぎたい、そんな男です。
※注釈:捌ノ型=八の型
前回の記事では、漫画「阿・吽(おかざき真理)」の魅力として、人間の業を描きつつ、作者の非凡なる表現力、最澄・空海が実在して偉業を成し遂げている事実に驚きました。
あえてコミック前半だけに注目し、推しポイントについてご紹介します。
W主人である
「静」の最澄
「動」の空海
は、対比的に描かれています。また、これがお互いに無いものだからこそイイんです。
一巻では、二人がそれぞれ苦しみながら仏道への歩みを描きます。
二巻では最澄に起こるを深く描き、三巻では空海が自らの深淵を覗き込むような精神世界を描かれます。(心の中の描かれ方がエゲつないほど秀逸!!)
特筆したいのは、四巻の「二十話 天台法華講和」。その中のワンシーンが必見なのです。
高尾山寺のお堂にて、最澄が敵意をむき出しする僧侶たちに講義(読経)するシーン。
その末席に座す空海。
この漫画のスゴいところですが、「お坊さんがお経を唱える」という難しいシーンなのに、仏教に疎い人にも分かるように描かれています。
そしてまだ二人は会話すらしていないにも関わらず、お経を通して繋がります。
ここはおかざき真理さんの表現力に驚愕し、舌を巻くでしょう。これは…と。
このあと二人は、まさに「阿吽の呼吸」の如く、距離はあれども必要な存在として描かれていきます。
長々と書いてきましたが、最澄・空海のような「あ・うんの呼吸」と呼べるようなパートナーは近くにいますか?
それはある分野においてはひとり存在して、また別の分野においては別の人、みたいな存在でも良いのかもしれません。
まだ出会っていないという方は、この先素晴らしい出会いが待っていることを、信じてみませんか?
追伸 漫画「阿・吽」は機会があれば是非手にして読んでほしい作品です。最新刊13巻は、2021年02月12日(なんと来週金曜日)の発売予定‼️
いつも新刊発売日をウォッチしてられない!という人にはメールで通知してくれるサービスもありますよ☆
→コミックの発売日を通知するベルアラート
(おわり)
では、また明日から別の書きたいことを書かせていただきます♪どうぞお越しになってください。
2021.02.06(土)@013
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