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明るい楽曲「グリーングリーン」の記憶違い〜原曲カバー裏話に衝撃を受けた話

(注:本投稿の内容は写真のようなライト感はありません)

どうも、はじめましての方と再来の方へ、たつのこ龍次郎と申します。

人の心に触れる言葉を紡ぎたい、そんな男です。

さて、昨日は自分の思っていることをアツく書いてしまいましたが、今日は全く違うモノになります(笑)ええ、別モードです。



みなさんは、こういう出だしの歌をご存知でしょうか。(私は音楽の授業で習った気がするけれど…今はどうなんだろ?)

ある日 パパとふたりで 語り合ったさ

この世に生きるよろこび そして 悲しみのことを

グリーングリーン 青空には ことりがうたい

グリーングリーン 丘の上には ララ 緑がもえる

日本語曲グリーングリーンYouTube(帝都テレビ)

妻と話をしている最中にこの「グリーングリーン」という曲の話になり、「悲しい歌やんね」と。

え…いやいや、ちょっと待って!!


あんなにも明るい歌い出しの「グリーングリーン」が悲しい歌ってどういうこと?!となりまして…調べ始めました。

Googleサマにお尋ねしよう、そうしよう♪

1番を聴く。
ほら〜やっぱり明るい曲調やし、歌詞の「太字」にしてるところなんて、今聞いたら滑舌良すぎて滑稽な感じすらあるや〜ん、と(笑)

いや、しかし、ちょっと待て。

2番の歌詞が始まって、若干雲行きが怪しくなってきます。ん?何この「前フリ感」は…

つらく悲しい時にも

ラララ 泣くんじゃないと

3番、来ました。

不穏な朝が。

ある朝 ぼくは目覚めて

そして 知ったさ

この世に つらい悲しい

ことがあるってことを


歌詞をよく見れば、1番2番3番と一番最後の
『緑』の状態も変化していきます。

1番 もえる(鮮やかに) 
 2番 揺れる(そよ風を受け爽やかに)
  3番 さわぐ(ザワザワザワ…ドキドキ)

4番、涙腺崩壊!!

少年よ…歯を食いしばって、パパからの教え(2番)を守ったんだね…

本当はそこは守らなくても良いんだよ」って、抱きしめてあげたくなる…

このあと7番まで続き、ラスト極めつけはこれ!!

緑がひろがる

緑がひろがる

緑がひろがる

1回目、いつもの「緑がひろがる」で。

2回目の「緑がひろがる」は、突然弱〜くなって…

3回目は、力強く「みーどーりーがーひーろーがるーーーーーー」(ピアノ♪)




聴き終えて、呆然…

なんなんだ一体…

「子どもの頃の記憶」なんぞはここまであてにならないものだろうか、と思う。

最後もこんな終わり方だったなんて。

今聴いたらめちゃくちゃ記憶に残るメロディーなのに全然覚えてなかった(←やっぱり記憶力悪…)

さぁ、一度調べ始めると止まりません。
(よろしければもう少しお付き合いください)

この歌には原曲があった!!


しかも、海の向こうのアメリカ合衆国。
1963年にニュー・クリスティ・ミンストレルズというフォークグループの歌。

しかも、その背景を詳細に分析している面白いサイトにたどり着いた。

→こちら「世界の民謡・童謡」サイトより
グリーングリーンの謎 Green Green


時代背景まで事細かく分析して答えを導いており、ある種の尊敬の念が湧いた。

驚いたのは、そもそも原曲には『パパ』という単語など一度も登場しない!!ということ。

『パパ』と歌われている箇所は、実は『ママ』だったりする。しかも、自分が生まれたその日に自ら母親に「ママ、オレが出てっても泣かないでおくれ」だなんて、ロックだわ(笑)

オリジナル楽曲YouTube(日本語訳付き)

なぜ、この曲の『ママ』が『パパ』になったのかは、作詞した片岡輝(カタオカヒカル)氏が以下の言葉を残しているらしい。

「・・・そのときふと,日本の歌の中には,親子の心を通わせるような,特にお父さんをテーマにした曲はあまりないなあと思ったんですよ・・・」

「・・・全く私の作詞でして,訳詞ではないんです。・・・」
(「世界の民謡・童謡」サイトより引用)

アメリカフォークグループが歌っていた頃は、「南北戦争」「ベトナム戦争」に対抗する庶民たちが「ヒッピー文化」を生み出してゆき、【希望=自由】を追い求めていた時代背景で生まれた曲と言える。

原曲の持つ歌詞の背景を尊重するならば、日本語版は「戦争に徴兵されたパパ」というのが、可能性が高いのではないだろうか。

片岡氏は自由に想像してください、という「作詞家冥利な言葉」で我々に想像を委ねている。

wiki グリーングリーン(日本語詞項参照)

音楽室でみんなで合唱をしていた記憶、みんなで楽器を演奏していたイメージとしての記憶は残ってはいるけれど、実際にどんな曲をやっていたかはサッパリ忘れてしまっている。

あの感覚、大人になってからは無いなぁ…


ではまた、どうぞお越しになってください。

2021.02.13(土)@020


#毎日エッセイ #365日 #VisionOceans #note

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たつのこ龍次郎(りゅうじろう)
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