乳がんになりました
前回、女として生きることはなかなか大変だ、と書いた。
思うところがあったからだが、6月28日、乳がんの告知をされた。
6月7日に左胸に硬いしこりを見つけ、翌日かかりつけの婦人科医を受診。そこそこ大きな病院でマンモグラフィーをとり、かかりつけ医でC4(悪性の疑いあり)と言われる。何となく乳がんかな、と思っていたので話したら、先生は「そうだったら5年から10年の付き合いになるかな」と言った。
少し気が遠くなるような感じがした。手術して終わりじゃない。これまでの卵巣嚢腫や子宮頸部異形成のときとは違う。ぞっとした。
結局、以前手術をした病院へ紹介状を書いてもらい、6月21日に再びマンモグラフィー、エコー検査、生体検。
この乳房にボールペンの芯のような針をさし、組織を取られるのが結構痛い。抗生物質とロキソニンを処方された。この奥にある鈍痛とこれから付き合っていくのかな、なんて思っていた。
そして1週間後の6月28日、「悪いものがある」ということで乳がんの告知をされた。まぁ、そうだろうな、と思ったので泣かないが、心が沈んでいく感じは否めない。それはもう何日か前からあって、夜よく寝付けなかった。
私より母の方がショックを受けていて、それに少しびっくりしている。「丈夫に産んであげられなくてごめんね」としょんぼりした声で言った。
確かに幼い頃からよく熱を出したり、お腹を壊したりしていた。
前回書いたように生理もひどく重かった。
でもそれを母のせいなんて思ったことは一度もないのに。
母自身がとても丈夫だからそう思うのかな。
私は手術より抗がん剤がとても憂鬱だ。まだその治療になるかわからないが、髪の毛や睫毛まで抜けるというその現象が一番ショックを受ける気がする。改めて癌と闘ってきた方々を尊敬する。
これから悩み、決断することが多くなりそうなので、今の心情を書いておいた。