見出し画像

そぼくなこと

今朝96歳の祖母がなくなったと連絡があった。先週末に危篤と知らせがあって急いで帰省したら、すこし落ち着いた状況で言葉を交わせた。
曰く「香典は◯万円でいいぞ、おまえのお父さんがじいちゃんが死んだ時いっぱい包んでくれたからな。あと兄貴はもっと多く包んでもらうからな」「通夜の夜は孫の男連中は葬儀場に泊まってそばにいるように」等々。
車谷長吉のデビュー作「なんまいだあ絵」という、死期をさとった老女が死ぬ準備をする小説があるが、現実はもっとストレートだなと思った。

祖母は田舎の人であり、自然に寄り添った考えの人だった。
きちがい、狂死、自殺、身体障害、自分が死ぬことも、仕方ねえこと。カテゴライズ、ラベリングがとてもざっくりしている。妖怪や幽霊があらわれても受け入れたんじゃないかなと思う。

祖母の遺言
「おまえは変な子らっけ、ずっと心配だったて。でももう大丈夫らね、ちゃんとやってけるね」
おばあちゃんは一人のクレオパトラ。週末また新潟に帰る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?