Rolandスマホ用ライブ配信ツールGO:LIVECASTが気になる!
CES2020のライブ配信関連の発表で、大きな関心を呼びそうなトピックのひとつは、ローランドから1月25日に発表が予定されているスマートフォン用ライブ配信ツール「GO:LIVECAST」でしょう(価格はオープンプライスで、25,000円前後が販売価格となりそう)。
アプリとコントローラーの組み合わせでクオリティあるライブ配信が実現できそう
スマートフォンにGO:LIVECASTアプリ(iOS/Android対応)をインストールし、付属する「Lightning to USBマイクロBタイプ」または「USB Type-C to USBマイクロBタイプ」のケーブルでスマートフォンとGO:LIVECASTコントローラーを接続することで、スマートフォンからのライブ配信をコントロールできる、というもの。
そして、コントローラーの(6つの)ボタンを押すことでライブ配信中に表示するテロップやタイトル画面、効果音などを加えることができます。この6つのボタンを押すことによって起きる効果はプリセットのままでなく、好きなものを自由に割り当てが可能です。
プリセットにはGO:LIVECASTにある「効果音(拍手とか)」「ミュージック(BGM)」のほか、テキストメッセージ、さらにはカメラロール(ギャラリー)からの写真や動画を選ぶことができます。
これまでのようなスマートフォン単体のみのライブ配信では簡単に実現することが難しかったことを、GO:LIVECASTで高品質な映像音響のライブ配信をすることが可能となりそうです。
ツイキャスやYouTube Liveなどに対応
ライブ配信そのものの機能はスマートフォンへインストールしたGO:LIVECASTアプリが担います。Facebook Live、YouTube Live、Twitch、ツイキャス(Twitcasting Live)が対応プラットフォーム。
これらのプラットホームはそれぞれFacebook、Google、Twitch、ツイキャス(のTwitter・Facebook・Instagram・mixi連携かキャスアカウント)のアカウントでGO:LIVECASTアプリからログイン。
また、Custom RTMPも設定可能なので、Custom RTMPが取得可能なSHOWROOMなどでもライブ配信が(論理的には)できます。
今回GO:LIVECASTの開発にはツイキャスを運用するモイ株式会社の技術協力も。
「iOSおよびAndroid端末を使用した「GO:LIVECAST」からの接続や通信のモニタリングをサーバー上で実施し、スムーズでより安定した配信が可能となるよう「GO:LIVECAST」の開発をサポートさせていただきました」(プレスリリースより)
ユニークなのはスマホ2台で2カメのライブ配信を実現可能
スマートフォンを2台用意し、それぞれのスマホにGO:LIVECASTアプリをインストール。
そして、同じWi-Fiネットワーク下に接続したうえでGO:LIVECASTコントローラーとLightningまたはUSB-Cで接続するスマホと、もう一台のスマホで連携をさせると、それぞれの2台のスマートフォンのカメラ映像を使って、アングルを切り替えたり、2つの画面を重ねたりすることもできます。
これまで、スマートフォンからのライブ配信は、パソコンや映像機器を使ったライブ配信のような複数のアングルを切り替えるバリエーションのあるものはなかなか難しいところがありました。
GO:LIVECASTを使うことで、スマートフォンからのライブ配信を専門とした人にもこうした運用が気軽にできるのは利点のひとつといえそうです。
「スマートフォン動作確認情報」の確認を
ひとつ注意したいのは、GO:LIVECASTと接続するスマートフォンです。
2020/01/09現在、特に、Android OSのスマートフォンはAndroid 9.0のSAMSUNG Galaxy S8/S9/S10とHUAWEI Mate 10 Proしか掲載がなく、「以下のリストにないモデルでは、正常にお使い頂くことができません。」とあります。
残念ですが、利用するスマートフォンがAndroidという方は、発売後しばらく様子を見てみる必要はあるのかもしれません…(対応が広がることに期待)
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