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令和ロマン(25/02/13 20:30)
令和ロマン 会場はFANYプレミアムメンバーで占められていることが発覚。令和ロマンの女ファン、強い。共演者をいじりつつシームレスにアイドルプロデュースがテーマの漫才へ。最終審査に至るまでのレッスンパートはカットされていた。あと候補者が分裂して急にオチに持っていったところもアドリブっぽい。これぞ王者の時間調整。
例えば炎 去年のM-1勝負ネタでも、普段から全くウケないボケを残した彼ら。客ウケは二の次に、自分たちの好きなボケを貫いているからこそ堂々として見えるのだろうか。タキノのツッコミ台詞は被せが多いけど、言い方を変えることで笑いがどんどん増していった。展開が読めてしまうKYのくだりも、しつこさに変換されてから一気に面白くなった。
豪快キャプテン べーやんの見た目がAV男優だというのがネタの主軸で、女ファンだらけの会場では面白くても笑い声を出しにくかったのかも。ツッコミがいつものまくしたてる感じじゃないなと思ったら、東京の客向けに調整されたものとのこと。オチ台詞も解説を聞いた後のほうがより面白さが際立った。くるまですらまだカテゴライズができない漫才形式だった様子。
蛙亭 弁当屋で働く50代の男女。会話劇の中で彼らの関係性が二転三転しながら明らかになっていく。この設定で一本書こうと考えることも、実際にお笑いとして成立していることもすごい。笑わせるためにわざわざ入れたボケ台詞は一切ない。それなのに、イワクラの小言と中野ののらりくらりとした物言いが笑いを誘い、小気味悪さの残る終わり方へとつながっていった。
もう中学生 彼曰く、広東風の流れを蛙亭から引き継いだ、うなぎのコント。令和ロマンが牽引する即興感を重視した漫才の流れに、もう中学生も再びフィットしていくのではと思わされた。「各々の事やってて~ん」も聞けたし、理科室のくだりは本当に無駄だし、ジモティーは全くジモティーじゃない。ただ一か所、「ジャージのゴムがのっくんじゃう」もどうせ造語だろうと思って一応調べたら彼の地元の方言だった。
くるまの何気ない〆のボケ、「観たもの、聞いたもの、感じたことを各自ノートに認めよう」。その一言に、思わずドキッとしてしまった。