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田舎の夜。都会の夜。20220130

私が一番好きな時間は午前1時だ。
自分が世界の面倒な悩みや束縛から離れてのびのびしていられるから。

午前1時はいろんな場所に平等に現れて消えて行く。
田舎でも都会でも。
でも、田舎の午前1時と都会の午前1時は全くの別物だ。


たまにあるどうしても眠れない日に私は外に写真を撮りにいく。
大体田舎、時々街中の方へ。

都会の夜はとても煌びやかに私の目に映る。
遅い時間だから人の数は少ないけれど灯りは多い。
広告は昼間以上に主張してきて遠くからは喧騒が聞こえる。
明るいレンズと高感度で何とか昼間の延長線上のように撮っていける。


でも田舎の夜は違う。
誰もいない道。風の音と疎らに光る街灯だけが情報として認識される。
明るいレンズも高感度もここでは役に立たない。
呼吸を殺し、当たり前のように1秒を超えるシャッターを切ってじっくりとそこにある風景をセンサーに焼き付ける作業。
段々と自分が暗室にいるような感覚になってくる。



今日の夜も外に撮りに行ってみようかな。

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