《離婚と親権》仲良し兄妹が別に暮らす選択

私は、5年前に離婚しました。
12歳の息子、8歳の娘がいます。

息子は父親に付いていき、娘は私の方へ来ました。

氣は弱めだけど優しい兄と、食いしん坊でわがままな妹。
そんな二人は、4歳差ということもあり、とっても仲良し。

兄はずっと欲しかった妹が生まれてから、本当にベタベタに可愛がり…
妹はいつも面倒を見てくれるお兄ちゃんが大好き。

泥沼の親権争い

離婚の話し合いの時、当然出てくるのは親権について。
私自身2人の親権を取るつもりで、話し合いをしていました。ですが、この話し合いはどこまで行っても平行線です。

今までずっと家に居ないで、子どもと関わることをしなかった父親。
娘の名前の漢字を書き間違えるような人に子どもを渡したくない。

相手は相手で、私の収入の低さで子どもが幸せになるはずが無いと言う。
また、私は精神を病んだ経験があるので、そんな人間に子どもを任せたくないと言う。

他にも沢山出てくる意見。
どっちも正論。
私は、どっちもどっちだと思いました。
醜い言い争い。

半年も話し合っていると、とことん相手の事が嫌いになりました。
終いには、結婚したことを後悔し、相手を憎むレベルに。

このままでは、誰も幸せにならない。

幸せになれる方法を選ぶこと

結局のところ、子どもが幸せになれば何でも良い。
確かに、大学までの経済状況を考えた時、子どもの可能性を奪わないのは父親だろう。
そう思って、私が引き下がろうと思いました。
でもそれで良いのか?

子どもに選ぶ権利は?
どちらに付いて行きたいのか選んでもらうというのは、どうだろう。
でも、そんな時に思ったこと。
私の両親(まだ婚姻関係を続けています)が、離婚したいと言い出した時、私はまだ小学校低学年でした。
「どっちに付いて行く?」と、兄弟3人に言わた時、兄と弟が迷わず「お母さん!」と答えたのが私は嫌でした。皆が自分勝手で、他人のことを考えない選択を、軽々しくしていると感じたからです。

その時の感情だけで選択をするのも危険。

ならば、子どもの今の感情だけじゃなく、
性格を考えてどちらと居るのが良いか考えよう。

そして、成長した時に自分で居場所を選択できるよう、良好な元夫婦関係を続けていく必要がある。

そんな考えに達しました。
元夫と、その考えを(第三者を交えて)話し合い
結果、子どもの性格と自分たちの性格の相性を考え、息子は父、娘は私と暮らすことになりました。

私たちの選択への非難

「子どもがお母さんと暮らせないなんて可哀想」
「兄妹を引き離すなんて可哀想」
「お母さんが子どもを引き取らないなんて、愛情が無いの?」
「離婚して関係が良好になるなんてあるの?」

たくさんの厳しいお声をいただきました。

場所も、関東と九州で遠く離れることとなり、ますます非難の声が集まりました。
自分のしたことは、自分本意で母親として失格だったのか。
随分悩みました。

5年経った現状とこれから

現状、場所も離れたことで私と元夫との関係が良くなり、子どもが両親の仲違いを見て悲しい思いをすることが無くなりました。
子どもたちは、両親のスマホを使っていつでも顔を見て電話をすることが出来ます。長期休みには、お互いの家に旅行がてら遊びに行くことが出来ています。

この選択が良かったのか、悪かったのかは
子どもたちが大人になって「この経験をどう捉えるか」だと思っています。

私に出来ることは、子どもたちに愛情を注ぎ続け「自分で幸せになれる人になる子育て」をすること考えています。

子どもたちも、元夫も、私も、欲張りですが皆幸せになる方法を模索し続けます。

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