50日間世界一周#7|古城めぐり、コペンハーゲンとエルシノア
6カ国目、デンマークのコペンハーゲンに到着。
コペンハーゲンは2泊3日の滞在です。
コペンハーゲンの空港からは地下鉄を乗り継いで宿泊先のサービスアパートメントまで移動します。地下鉄の切符はApple Payで買えるのがありがたい。
因みに、通貨はデンマーククローネなのだが、完全キャッシュレスなので(スウェーデンも同様)、滞在中、現金は一切使いませんでした。結局、この2カ国では両替せずに終わりました。
宿泊先は市庁舎の目の前で立地は最高なのだが、大きな門構えの古い建物。階段なしで、20kg超のスーツケースを3階まで運び込むのに一苦労でした。
ヨーロッパは古い建物が多いので、階段問題が多いですね。エレベーター付を探すよりは、スーツケースをなるべく小さくする方が選択肢は広がりそうです(私は60Lですが、これが限界かも)。
コペンハーゲンは人魚姫をはじめ、見どころが多いのだが、コンパクトにまとまっているので、地下鉄と徒歩で1日で回れます。5月で日が落ちるのが10時くらいなので、夏場であれば余裕だと思います。
ブラックダイヤモンド(図書館)
ヘルシンキ、ストックホルムに続き、コペンハーゲンでも国立図書館に。
真っ黒なキューブの新館と奥に煉瓦造りの古い旧館が道路を挟んで通路で繋がっていて、この対比が興味深い。最上階には展望フロアがあり、建物の大きなガラスから外が見れるので、ぜひ行ってみてほしい。
市庁舎
市庁舎のタワーから街並みが見れるらしいのだが、残念ながら2024年5月末現在、修復工事のため閉鎖中。ただし、市庁舎内は自由に見学可能。
メインフロアでは、北欧の環境破壊についてという写真展をやっており、氷河が溶けて水位が上がっているなど特に北のエリアは深刻な状況だとわかる。とても良い展示でした。
また、入り口近くの部屋に置かれている、時間が狂わない有名な機械時計も忘れずに。
ニューハウン
どこのガイドブックにも出てくる、コペンハーゲンの撮影ポイント。カナルクルーズの観光船がたくさん数出ています。
アマリエンボーとフレデリック教会
デンマーク女王が住んでいるアマリエンボー城。
時間があえば衛兵の交代が見られる。スウェーデンと違って衛兵がかなり真面目な感じ。(スウェーデン王宮はみんな笑顔でチャーミングだった)
そして北側正面に見えるのがフレデリック教会。通り道なので覗いて見るのも良いと思います。
カステレット要塞と人魚姫
この要塞はとにかく公園が美しい。ぜひ、ゆっくりと周りの公園を散策してほしい。我々は公園近くでランチを食べ、腹ごなしに人魚姫経由で要塞をぐるりと散歩したが、海側は軍艦が見えたり、色々な景色が楽しめます。
人魚姫は世界3大がっかりと言われているが(他の2つは、ブリュッセルの小便小僧とシンガポールのマーライオン)、そこまでガッカリ感はないかな。
3大ガッカリをコンプリートしているが、個人的にはガッカリ度合いは、小便小僧が一番、次いでマーライオン、一番よかったのが人魚姫と感じた。
ちなみに、この人魚姫、数奇な運命を辿っているようで、腕が折られたり、ペンキをかけられたり、爆破されたりして、その度に修復されてるらしい。なので、もしかして最近の爆破修復でバージョンアップしたのかもしれない。せっかくなので、話のネタとしても見ておく価値はあると思う。
ローゼンボー城
ここは入場制限があるので、事前に予約がオススメです。
我々は前日に15時の枠を予約して、それに合わせてこの日のスケジュールを組みました。城の中はそれほど広くないので、全部見るのにそれほど時間はかからない。入り口でガイドブックをもらって、それに沿って回ります。その中でも、見どころは地下の宝物館。金銀宝石や王冠が飾られいて、博物館のようで、見応えがあります。
城の敷地内に公園があるのですが、よく手入れされていてとても綺麗なので、見学後は、のんびり散歩しながらしばし休憩。
クリスチャニアと救世主教会
次に地下鉄で空港方面に橋を渡ると、クリスチャニアという70年代ヒッピーのコミューンがあります。観光地になっているのですが、近年ギャングの出入りが激しく危険なエリアとなってしまったため、一部閉鎖して近代的な施設に作り替えるそうです。
未だこのようなコミュニティが現存しているのは凄いと思うが、どうも見せ物村みたいで、こちらもあまり気分が良いものではないと思った。
駅のすぐ近くには、救世主教会があります。
こちらは、礼拝堂などはなく、塔の上から景観を楽しむ施設となっている。特徴的なのは、塔の内部を登るのではなく、屋根の外側を螺旋階段で登るのだ。展望台とかはなく、登りながら景色を見る。思いっきり外なので、高所恐怖症の人は無理だろうが、高い所好きにはたまらない体験だ。
チケットは現地でネット予約できるが、待ちたくない場合は事前に予約できる。ただ、みな現地で予約してるようだったので、そこまで混むことはなさそうです。
クロンボー城(エルシノア)
移動が夜の便なので、最終日は電車で世界遺産クロンボー城へ。特急でコペンハーゲンから約1時間。
シェイクスピアのハムレットのモデルとなっているのがクロンボー城です。ハムレットでは、エルシノア城と呼ばれているが、エルシノアはこの地域の名前で、電車の駅がデンマーク語でヘルシンゲル(英語読みでエルシノア)ということを知りました。
1日でコペンハーゲンを見てしまったので、最終日どうしよう、という話になり、急遽クロンボー行きが決まりました。実は私、シェイクスピア・フリークなので、気にはなっていたのですが、コペンハーゲンから日帰りで行ける距離でした。
駅を降りて、スウェーデン行きのフェリー乗り場を超えると、海の上に浮かぶクロンボー城が見えてきます。
城の中では、いくつかのガイドツアー(無料)があり、ギフトショップで申し込むものと、その場で集合して案内してくれる短時間のツアーがあります。
まずは短時間のツアーで建物や歴史についての説明を聞き、午後にはクロンボーの秘密というツアー(2時間ほど)に参加。こちらは一般では入れない場所まで案内してくれるものです。今回は時間が合わず参加できなかったけど、午前中にはハムレットツアーが実施されていたようだ。
城内には、ハムレットで登場する部屋や、実際に上演された場所などがあり、シェイクスピア好きにとっては聖地巡礼である。
ちなみに、ハムレットに登場するオフィーリアを描いたミレーの絵画があるのですが、この場面は、エルシノアではなく、コペンハーゲンのこちらがモデルではないかと彷彿とさせた(実際はイギリスのどこかだと思うけれど)。
エルシノアを含めて、デンマークも3日間とは思えないくらい充実した滞在となりました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?