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私がどうやって英語力を身につけたのか

こんにちは。
ドジャース優勝おめでとうございます。
インタビューでも大谷選手は頑なに英語を話しませんね。

私も外資の時は日本語がわかる外国人には頑なに日本語で話していたのを思い出しました。会議に集中するには、母国語を話すことが一番負荷が少ないからです。そして、議論になったら、母国語の方が有利なので。

前回の記事でも書きましたが、英語はあくまでツールなので、使った方が良いときにだけ使えばいいと思っています。

さて、本題です。外資系企業シリーズの派生として、前回触れた英語力について少し書いてみたいと思います。

大学院留学に必要な語学力

私は20代の頃、イギリスの大学院に進学しました。さぞ英語ができるだろうと思われるかもしれませんが、当時英検準1級、TOEFL600点(これは1990年代の古い基準かな?今だと900点くらいでしょうか)でした。まあ、英語できなくはない、といったレベルです。

私よりもっと英語ができる方はたくさんいますが、大学院留学も、外資で働くのも、実はそこそこ英語ができれば十分なのです。後は、聞く力と考える力の方が大事。講義を聞いて、文献を自分で探し、論文を書く。会社では英語でレポートを書いて、会議に参加する。書く方は最初は真似で良いんです。自分の言いたいことを表現するのに、他の人の表現をいただく。今はAIもありますから、どんどん参考にすべきだと思います。真似ることからの学びは多いです。

英語力どん底からのスタート

実は幼稚園の時、3年ほど父の仕事で、ロンドンにいました。英語もわからない幼稚園児が、地元の幼稚園(全て英語)に放り込まれて、毎日泣いて暮らしていたのを鮮明に覚えています。

この経験で別に英語ができるようになったわけではなく、トラウマだけが残って帰国しました。帰国後もインターではなく、普通の小学校に入学したので、英語力はゼロに。中学の時、英語は成績別でクラス分けされていたのですが、英語力最下位クラスでした。

そんな私がどうやって留学するだけの英語を身につけたかというと。
塾も行ってないし、勉強は特にしていないんです。
やったことは、当時好きだった(今でもですが)ハードロック・メタルの曲を耳コピして、歌詞を書き出す。それを歌詞カードと答え合わせする。
そして、それを日本語に訳す。ひたすら毎日それを繰り返す。
以上です。

不思議なんですが、これだけで(ある程度)英語ができるようになりました。大学生になると英文科に進学し、音楽雑誌で翻訳のバイトをするようになり、ミュージシャンとも会うので、会話のフレーズを一生懸命覚えて話していましたね。

英語の発音について

英語力や語彙力は大したことないのですが、英語を話すと、外資でも外国人の上司に「英語どこで習ったの?」とか「英語上手だね」と言われます。

発音はそこそこなのに、語学力が伴わないのが残念です。みんな英語ができると勘違いするから、ちょっと恥ずかしい。

実は発音ってそこまで大事ではないんですけどね。バリバリの日本語訛りで私などより、全然英語が上手い方、いっぱいいます。

とはいえ、一旦発音に話を戻します。
なぜ私は発音が良いのか?

それは耳がいいからではないかと思っています。
もちろん、幼稚園でイギリスにいたことは影響していると思います。
幼少期に複数の言語に触れることで、恐らく耳が良くなったのではないでしょうか。なので、英語だけでなく、他の言語も意味はわからなくても聞いたまま話してみると発音が良いと褒められることが多い。

耳が良いので、言語を理解していなくても、聞いた言葉を再現するのが上手いみたいです。ある種、モノマネですね。

先日の台湾でも、昔サントリーの烏龍茶のCMで言っていた「イーアーサンスー」(古い?)で通じました。

映像・音楽から外国語を学ぶこと

中学・高校時代に、かなり難易度の高い(もとい、聞き取りにくい)ハードロック・メタルで文字起こしをやっていたことも耳を鍛えていたのではないかと思います。そして意外に難しい単語が多い。oblivion(忘却), deception(欺瞞), stagnant(停滞), voracious(貪欲)  とか、あまり中高では習わないですよね。

とにかく、ひたすら耳コピして、間違っていたら確認して覚える。目で読むのではなく、耳で聞き取っているので、アウトプットで再現しやすい。

韓国BTSのRM氏が、英語を話せるようになったのは、「フレンズ」という海外ドラマを見ていたおかげだと言っていましたが、おそらく見たのは1度や2度ではないと思います。私が音楽から英語力を身につけた時のように。

それでは上達しないよ、という方がいたら、聞いている時間が少ないのではないかと思うのです。

私は高校生の時、月にアルバム数枚のペースでこの作業をしていました。つまり毎日1曲、何十回、いや100回以上聞いて歌詞を書き起こして作業をしていた計算です。私はこれくらいの量をプロセスしないと習得できませんでした。(どれだけ学校の勉強をしていかなったことか)

なぜそこまでできたかと言うと、好きだったから。
好きなアーティストの歌詞を原語で理解したかったんです。

もちろん、向き不向きはあって、嫌いなことだったら、そもそも続かない。集中するのが苦手ならスクールの方が良いかもしれません。

勘所の良い方だと、もっと簡単な方法はあるのかもしれませんが、とにかくプロセス量を増やすことは、より再現性の高い習得法と言えるかと思っています。

海外での語学留学で語学はマスターできるのか

答え、できると思います。
でも期間にもよるけど、ただ学校に通うだけの勉強では難しいかも。

20代の時に、スペインのセビリアで語学学校に6週間通ったことがあるのですが、4週間すぎた頃、ある朝起きたら突然言葉がわかるようになっていました。これは本当に不思議な体験だったのですが、ある日、目から鱗が落ちるように、人が話している言葉がわかるようになったのです。(そこから、もう少し長くいたらスペイン語が流暢になったのでしょうが、残念ながら貯金が尽きてやむなく帰国)

9時から13時までの語学学校のクラスでなぜそんなことが起きたのか。

スペインでは、午前のクラスが終わると、シエスタで3時くらいまでお休みです。ランチの後は、授業はないのですが、私は学校に戻って自習を続けました。先生は午後のクラスをやっているので、わからない事があれば、空いてそうな先生を見つけて質問しまくります。夜になるとホームステイ先に戻って、寝るまで勉強です。恐らく、12時間以上は毎日勉強していました。勉強していない時間もずっとテレビのニュースをつけっぱなし。週末だけお休みで、アンダルシア地方を観光していました。

もちろん、20代のまだ柔軟な頭だったからこそ、とは思いますが、これだけ集中的に勉強すると、語学ってある程度できるようになるのだと思います。

そして、これだけ集中的に勉強するには、やはり海外で学ぶことは有効なのかなと思います。私の行った学校には日本人はいなかったのですが(そのためにマイナーなアンダルシアを選びました)、時間がもったいないので、可能な限り日本語や英語を話さない環境というのも大事です。

まとめると、語学に限ったことではないですが、とにかく、呆れるほど徹底的に時間を注ぎ込むこと。これに尽きると思います。それができる環境を選ぶことも同じく大事です。

そして、完璧を求めすぎず、6割できたら、今度はひたすらアウトプットをし続けること。これで、どんどん定着していきます。

書いていて思いましたが、おそらく私は勉強は得意ではないけど、とにかく集中力があるのだろうなと。

今から英検1級を目指して、学び直そうかと思っているのですが、50歳をすぎると、集中するのもなかなか大変です。

とはいえ、50代になって、総合旅行管理者や、FP2級などの資格もこの集中勉強法で一発合格できたので、やればできるはずと信じて、焦らず、時間を作って英検も挑戦しようと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
少しでも、みなさまの参考になれば嬉しいです。


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