日本のガラパゴス小笠原諸島|片道24時間フェリー旅
昨日、伊豆諸島、小笠原諸島に津波警報が出ましたが、被害はなかったようで安心しました。震源は鳥島のようですね。
南鳥島には地対艦ミサイルの発射訓練施設を作る計画があったり、沖ノ鳥島に中国がブイを設置したり、今年は何かとニュースが多い日本の国境、鳥島。沖ノ鳥島はコンクリートで周囲を護岸工事で保護するなど、とにかく日本にとっては死守したい場所。
そんな場所での地震は、南海トラフも怖いけど、違う意味でも怖いです。
さて、日本のガラパゴス小笠原諸島に、今年2024年2月に初めて行った時のことを書いてみようと思います。
基本的に小笠原の旅は行きに船中1泊、現地3泊、帰りに船中1泊の5泊がセットです。
竹芝桟橋から週に1回のフェリー「おがさわら丸」で片道24時間。
午前11時に出港して、小笠原の父島に着くのは翌日の午前11時。泊まったのは半個室。ベッドがカーテンで仕切られた女性専用エリアです。24時間もどうしよう、ということで、Netflixをたんまりダウンロード。景色を見たり、食事をしたり、映画やドラマを見て、シャワー浴びて寝たら、意外とあっという間に着きました。
外海なので、船酔いが心配だったけれど、幸いとても穏やかで、酔うこともなく定刻に父島に到着しました。
前の週の便は、大荒れでシャワーも使用不可。立ち上がるのも困難、大幅に到着も遅れ、大変な状態だったようなので、フェリーの揺れは時の運としか言いようがないです。
ちなみに行きに乗った船が父島に停泊して、3日後に一緒に竹芝に帰ります。
宿泊は母娘さんで経営しているaquaさん。洋室の部屋が広めで、お風呂付き、食事もすごく美味しかったので、おすすめです。
【小笠原諸島モデルコース】
初めての小笠原だったので、時間を有効活用するために、ほぼ全て観光ガイドにお願いしました。
行ったのは、父島観光、南島とホエールウォッチング、母島観光です。
ガイドさんが皆さんとってもナイスだし、絶景や見どころをもれなく解説してくれるので、自分で回るより絶対におすすめです。
1日目:11時定刻に父島に入港すると、宿の方が港までお迎えに来てくれています。まずはチェックインして、港の近くでお昼食べてから半日島内観光へ。
海の絶景から戦跡まで、父島を半周してくれます。ここで気になったポイントにまた自力で行くというのも良さそうです。これはツアーの後、帰り道に見えた夕方の海。わざわざどこかへ行かなくても、美しすぎる景色が日常にあるのが小笠原の良さです。
2日目:小型船で島自体が天然記念物の南島へ。独特の植生を保護するため、上陸には自然ガイドの同行が義務つけられており、1日に上陸できる人数は100名、滞在時間は2時間までに制限されています。ガイド同伴でないと上陸てきないのでツアー申し込みは必須。
ちなみに、着岸ポイントへの入り口が狭いため、天候によっては上陸できないこともあるそうです。我々はラッキーにも上陸できたけど、波をかぶるくらい大きく揺れるので、酔い止め推奨です。ちなみに、カッパを貸してくれるので、波を被っても大丈夫。ビッグサンダーマウンテン並の迫力です。
お昼前に南島を後にすると、ホエール&ドルフィンウォッチングをしつつ船上でランチ。港の近くで買っておいたお弁当をいただきます。朝早いのと、当日は争奪戦なので、お弁当は事前予約がおすすめです(ちなみに宿でも用意しているところが多いようです)
2月の小笠原はクジラのシーズンなので、どこからでも、ずっとクジラが見えていました。何頭見たかわからないほど、次々とクジラが現れてました。想像していたより、かなり間近で見れるので大迫力です。
そして、クジラの横で何十頭も泳いでいるイルカにも遭遇。頭数がすごいので、こちらも迫力あります。
夕方に港に戻るまで、海を満喫しました。
夕食の後はナイトツアーに参加。とにかくどこからでも星空がすごい。まさに星が降ってくる夜空です。そして、ラッキーにも、日本固有種のオガサワラオオコウモリを近くで見れました。冬にはいなかったのですが、夏だと緑に光るグリーンペペ(ヤコウダケ)も見れるみたいです。
3日目:ホエールライナーで母島へ。船上からも次々に現れるクジラが見れるので、2時間あっという間に着いてしまいます。母島でも半日ツアーで島内観光。母島には東京最南端の国道が走っています。
そして、初日の父島ガイドさん情報で、母島はトマトとフルーツが美味しいと聞いていたので、生協でトマト、スターフルーツ、パッションフルーツ、パパイヤを購入。どれもめちゃくちゃ美味しかったです。
母島で栽培しているものが多いようですが、父島の売店とかでも買えるのでチェックしてみると良いかと。
そして母島を出航する時には、島のみなさんの「いってらっしゃい」。たった1日の滞在だったけど、涙が出てきます。本当にみなさん暖かい。
4日目:船は15:00出港なので、午前中はカメセンター(通称カメセン)へ。餌を売っているので、カメの餌付けができます。カメの産卵は6月ごろなので、水槽の亀だけでしたが、職員さんの甲羅磨きが見れて結構楽しいです。自然界、海にいると大丈夫だそうなのですが、水槽にいると緑の藻が付いてしまうので、呼吸のためにも歯ブラシで磨いてあげないといけないそうです。磨かれてめっちゃ気持ちよさそうな亀たちが可愛すぎます。
出発まで時肉があるので、島内で栽培されているコーヒーを飲みに。USKコーヒーでAQUA女将おすすめのコーヒーフロートとクッキーをいただきました。
日本国内でコーヒーが栽培できるのは小笠原だけだそうです。東京産のコーヒーですね。今回は予約が取れなかったけれど、次回は栽培ファームの見学も行きたいです。
そして、15時に出港。「いってらっしゃい」と港には宿やツアーでお世話になった全員がお見送りに来てくれています。出航すると、ボートで並走して最後まで見送ってくれました。このお見送りはウルっときます。本当に。ありがとう小笠原。絶対またまた帰ってくるよ!
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