50日間世界一周#12|アドリア海の真珠、ドブロフニク
2024.6.10-6.14
10ヶ国目はクロアチア、ドブロフニクへ。
ウィーンあたりから人が多くなっていたのですが、ドブロフニクからオーバーツーリズムがさらに激化していきます。日本人が京都を避けるのと同じでヨーロッパの友人は人混みを避けてモンテネグロなど近隣のエリアに行くそうです。
アドリア海の真珠。海運の街、ドブロフニク。
16世紀後半には、スペイン、オランダに次ぐ海運大国でした。大半の資源が観光。特に6-8月はヨーロッパ中から、(モンテネグロと合わせて)月に300万人もの旅行者が集まります。
クロアチアは1991年に旧ユーゴスラビアから独立。元々観光地だったドブロフニクは1991年にユーゴスラビア崩壊に伴う紛争で独立を阻止しようとしたセルビア・モンテネグロ勢力によって7ヶ月間包囲され砲撃により多大な損害を蒙ったのです。その爪痕を旧市街の至る所で目にしました。
降り注ぐ太陽からは想像もできない悲しい歴史を感じる都市です。
さて、我々は旧市街ど真ん中のサービスアパートメントに宿泊。4泊5日ですが、実質3日半の滞在です。(うち1日はモンテネグロへ)
城壁に囲まれたテーマパークほどのエリアが旧市街、その外側が新市街です。物価は、旧市街が新市街の倍(本当に壁1枚隔てて倍です)。地元の人は外から通ってきます、特に夏は用がなけれは近づかないと宿のオーナーは言っていました。
ヨーロッパの友人は皆口を揃えて新市街に泊まれと。だけど時すでに遅し。今回は勉強だと思って、旧市街観光に徹します。
一度だけ新市街に行ったのですが、タクシーは旧市街の入り口を通る唯一の道路が渋滞していて全然入ってこれないうえに、バスも激混み(京都のバスと同じ状態で1本目にはまず乗れない)、さらに渋滞で進まない。という地獄絵図。以降、新市街は諦めて、旧市街にい続けることにしました。
もし再訪するならば、新市街リゾートホテルに滞在して、喧騒から離れてのんびり過ごし、1日だけ頑張って旧市街まで行って観光するのが良さそうです。
あるいは、海に入らないなら、冬のシーズンは空いていて快適みたいです。宿の人はイベントも多い冬を薦めていました。
さて、旧市街観光には、ドブロフニクパスがお得で便利です。
ドブロフニクパス(通称DBパス)の3日券、45ユーロをオンラインで購入(1日券なら、35ユーロ)。
城壁に登るだけで35ユーロなので、要塞、博物館を数カ所行くだけで元が取れます。施設ごとの支払いも不用なので、時間もセーブ。3日券なら、バス3日券(別途引き換え必要)もついてきます。
バス3日乗り放題券の引き換えはピレ門広場のインフォメーション奥にあるチケットカウンターで行っています。
スルジ山へのロープウェイは含まれないので、別途購入(オンライン購入可能)となります。
ほとんどの見どころは旧市街に揃っていて、体力に自信があれば1日で回れると思うので、【ドブロフニク1日モデルルート】を考えてみました。
★はドブロフニクパスで入れます
1 ロブリイェナッツ要塞★
2 ピレ門、ボカール要塞付近で少し海に入る
3 城壁を一周(途中で降りると戻れないので、1周します。約1時間)★
4 海洋博物館(城壁の中間地点、海際の要塞にある)★
5 クロアチア最古の薬局とフランシスカン修道院★(ピレ門から旧市街に入ってすぐの道を左に入る。修道院の入り口横に薬局があり、手作り化粧品を販売しています)
6 旧市街を海側まで散策
7 ケーブルカーでスルジ山 or 展望所(タイトル写真)。※個人的には後者がおすすめ。展望台とかではないので、行ったときは誰もいなかった。ケーブルカー乗り場から徒歩20分ほど。海側からのルートもあるが、ひたすら階段なので、体力に自信ないと辛い。ケーブルカー側がおすすめ。
8 旧市街に戻って、レクター宮殿★
9 旧市街の教会などを見学。夕方5時以降がおすすめ。西日でステンドグラスが美しい。おすすめは聖ウラホ教会と受胎告知教会。
10 日が落ちたら旧市街のピカピカの石畳に映る夕日を楽しみながら散策。
ピカピカの石畳は400年以上人々の往来で磨かれたそう。なので、そこに映る光も美しい。そして滑りやすい。スニーカーでは滑りそう。モンベルのソックオンサンダルが滑らず1番歩きやすかった。TEVAでも良さそう。
このあたりは1年のうち300日弱が晴れ。
洗濯物を外に干しておくと速攻乾くので、街中裏路地に入ると洗濯物だらけです。
私も毎日洗濯して窓から干していました。滑車で洗濯紐が回るので、広く干せて効率的です。
ドブロフニクの守護神。
街の至る所で見かける聖ブレイズは、左手にお城を持っています。
ドブロフニクはとにかく海が美しい。多くの人はのんびりと海を楽しむために訪問しています。
6月ですでに30℃近くの炎天下なので、水と帽子は必須です。特に城壁の上は日陰ゼロです。至る所で飲める水が出ているので、ボトルをお忘れなく。
よく魔女の宅急便の景色と言われますが、まあどこかにパン屋さんがありそうな感じではある。
遠景はそうなのだが、旧市街の中は高い壁に囲まれていて、私的には進撃の巨人のシガンシナ区だ。ゲームをしないので、わからないのだけど、ゲームオブスローンの舞台らしく、そのツアーも出ているようでした。
世界遺産、ドブロフニク。
特に城壁・要塞好きは一度は行ってみる価値があると思います。
これが賢く旅するヒントになれば嬉しいです。