フリースタイルバスケバトル「BET」で感じた事を真面目に
11/27(日)に行われたフリースタイルバスケのバトルイベントBET。
私nockこちらでジャッジを務めさせて頂きました。
先日行われたSOFに続いて、せっかくなのでジャッジをしていて感じた事や総評などを行なっていけたらなと思います。
オーディションでの戦略
今回のバトルは、まずは予選オーディションから8人をピックアップしてそこからトーナメントが始まるという形式でした。
予選オーディションで半数以上のプレーヤーが落とされてしまう事になります。
今回凄く感じたのはこの予選オーディションでミスが多くて落ちてしまったプレーヤーがとても多かった事です。
僕の持論ですが予選オーディションは割と作り込んできたセットプレーが良いと思っています。
絶対ミスらないセットプレーの中にオリジナリティーのある技やスキルを2つ位入れるとジャッジもピックアップしやすくなります。
予選オーディションでミスるとジャッジとしてはこんな印象があります。
・この後の本戦トーナメントでもミスを連発するんじゃないか?
・あまり練習してきてないんじゃないか?
・余裕感じられなくて焦って見える
とにかくミスを減らして、自分はこういうプレーヤーなんだと自己紹介するのが予選オーディションの良い戦略だと思います。
バトルでの感情の乗せ方
今回のバトルは関東のプレーヤーが中心に参加してくれたので顔馴染みのメンバーが多く非常に楽しめました。
ベテランと呼ばれるFAKEさんやTAMの参加は熱かったです。
2人ともしっかりと予選通過してバトルまでコマを進めましたが、やっぱりベテランは違うなという戦い方を見せてくれました。
もちろんスキルがある前提なのですが、それ以上に感情の乗せ方が他の若手プレーヤーより1枚も2枚も上手でした。
この感情表現の部分って個人的に今の若手からあまり感じられない所で、とても危惧していた部分でした。
スキルはあって上手いけど、見ても何も感じないって思われたらとても悲しいですよね。
あの日のFAKEさんとTAMからはバトルの熱さや楽しさを感じました。
ベテランの持ってる強みってスキル以上にこういう所だと思います。
だからこそ若手プレーヤーはベテランの表現力や人間味から何かを吸収していって欲しいなと思いました。
スキルの伝え方
最後にスキルに関して。
ベスト4以上はスキルとスキルのぶつかり合いで、見ている人も大変満足できたんじゃないでしょうか?
決勝のYohとRIKUはお互いアクロバティックを武器にしたノーガードの殴り合いでとてもエキサイティングな内容でした。
今回特にYohに感じたのがスキルの伝え方の上手さです。
難しい技に挑戦すると、どうしてもシルエットが疎かになったり必死感が出たりします。
本来この状態の技って人前で披露すべきではないものだと思っています。
でも自分の中では良い技だって確信があるので(洗練される前に)披露してしまう事が多いんですよね。
Yohはこの洗練の状態としっかりと向き合って、自分のものとして昇華したものだけを選んで披露しているように感じました。
だから彼のムーブはしっかり伝わるし強いんです。
今、勝てていないプレーヤーも絶対良い技を持っていると思うんです。
ただその技が人に伝わる程洗練出来ていない可能性があります。
後一歩で勝てないプレーヤーは技の洗練も意識してみると良いと思います。
そんな感じでBETのジャッジをして感じた事を書いてみました。
今回はジャッジムーブもジャッジコメントもなかったので、プレーヤーに何も伝えられないまま終わってしまい心残りだったの文章で残せて良かったです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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