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【偏愛】藤子 不二雄Ⓐ先生と僕
小学生の時だ。
周りのみんなはワンピースやハンターハンターに夢中だった。
ルフィーやゴンに自分を重ねて妄想の中で大冒険をしていた少年時代。
そんな中nock少年はどんな漫画を読んでいたのか…?
そう…nock少年は藤子 不二雄Ⓐ先生の漫画に釘付けだった。
藤子・F・不二雄先生ではないⒶの方だ。
皆様当然ご存知かと思うが藤子 不二雄Ⓐ先生(以下Ⓐ先生)の代表作を挙げたいと思う。以下の通りである。
・笑ゥせぇるすまん
・魔太郎がくる!!
・忍者ハットリくん
・怪物くん
・プロゴルファー猿
等々
さて僕がⒶ先生を偏愛する事になったきっかけは1989年〜1992年にかけて放送されていた「ギミア・ぶれいく」という番組の中で放送されている「笑ゥせぇるすまん」を見てからだ。
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といってもこの時の僕は4歳位なので自分の意思で見ていたわけではない。
親が見ていたのがたまたま目に入ってきたのだ。
この時見た笑ゥせぇるすまん(喪黒福造)は幼心に相当なトラウマを残した笑
知っている人は分かると思うが「ドーーーン!!!」のシーンが怖すぎて布団に逃げ込んでいたものだ。
しかしその怖さに惹かれており僕は笑ゥせぇるすまんが密かに好きだった。
そんな密かに好きな気持ちを抱えたまま小学生になるnock少年なのだが、ある日床屋で漫画版の笑ゥせぇるすまんと出会う事になる(今思うと笑ゥせぇるすまん置いてある床屋すげぇな笑)
そこで漫画版笑ゥせぇるすまんのブラックユーモア溢れる世界に改めて触れて完全にⒶ先生の虜になった。
そんな僕がⒶ先生のお勧め漫画ベスト3を紹介しようと思う。
ブラックユーモア短編集シリーズ
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Ⓐ先生を語るために欠かせないこのシリーズ。
どの作品も短編である事が信じられないくらい魅力的な内容で一気に世界観に引きこまれてしまう。
引きこもりを題材にした名作「明日は日曜日そしてまた明後日も……」も収録されているので是非とも見て頂きたい。(70年代に書かれているというから驚き)
個人的には「マグリットの石」という作品が好きです。
夢魔子
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夢魔子という不思議な少女が男性を魅了して破滅に追いやるような1話完結型のストーリー。
夢魔子がとてもエキゾチックで魅力的に書かれている。
笑ゥせぇるすまんとは違いターゲットの男性は全て学生なのでいくらか爽やかな内容になっている。
小学校の時に好きな漫画を聞かれて「夢魔子」と答えた時のみんなの顔は一生忘れないよ。
憂夢
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不思議なレンタルビデオ店の話。
様々な悩みを持つ客に貸し出されるビデオはその人の悩みに沿った内容のものとなっている。
とにかくノスタルジックな内容で見ていて懐かしさや切なさなど様々な感情が襲いかかってくる。たまらない気持ちになる。
1話完結型で必ずしもバッドエンドではないので軽い気持ちで見る事が出来る作品。
いかがだっただろうか?
幼い頃からⒶ先生の作品に触れブラックユーモアという世界を知っていたお陰でいくらか他人と違う感性やものの見方が出来るようになったのではないかと思う。
一度で良いから生でお目にかかりたい方だったが残念な事に先日この世を去ってしまった。
会いたい人には会えるうちに会っておくものだなという事を痛感した。
そんな感じで僕の原点であり最も尊敬する藤子 不二雄Ⓐ先生とその作品を紹介させて頂きました。