リボルバー・リリー原作読了感想

リボルバー・リリー単行本を読みました。
大ボリュームだったけれどもとても良い時間だったのでその感想を。
ネタバレありです。
※お話しを読んだ方でないと分からない感想です。

物語の感想

百合と慎太が陸軍とヤクザに多額の口座資金のヒントのために
ドンパチやり続ける。
毎回撃ち合いする、逃げる、追われる、を続けるので読むには疲れる笑

フィクションなのにドキドキする新鮮さ。
関東大震災から始まり、実在する人物や実際に起きた出来事、
伝えられている軍の描写があり、
また百合と慎太を追う人々も、追う明確な理由、出来事、考えがあるので、
凄く納得感があるし、魅力的に映る。
物語としてはかっこいい存在の岩見や国松も、背景は闇深い。
物語の最初、応援したくなる守りたい存在かと思っていた慎太は、
まっすぐに強くなり、愛おしいほどに復讐への想いを強めている。

百合と慎太を狙う人物たちにも彼らを追う正義はあって、
守る人たちも行動はハードで、
特に
検問にいる少佐が弁護士日永田に投げつける言葉

「何が犯罪か、これは任務だ」

11章「死出の装束」

那珂が琴子に対して話す

分かっちゃいたけど度が過ぎてる、外見はすました淑女や気取った紳士のくせに。中身はあんたみたいな狂ったのばっかり

11章「死出の装束」

は、この物語を表す言葉で印象的でした。
百合と慎太を追う人々も助ける人々もうさんくささ全開でかっこいい。

レビューにたくさんあるけど確かに映像向きの作品。
人間模様もアクションシーンも息を吞むような場面ばかり。
発表されている出演者、クセありすぎる人たちばっかりで笑う。
服装や持ち物でこの人かな?って想像するけれど、
特に楽しみなこと
・南、細見父、洋裁店主、誰かな?どんな感じになるかな?
・洋裁店、百合がワンピースを着るところ、着てからの戦闘シーン
・那珂もすごくすごく魅力的で、最後までとても楽しみ。

津山と慎太のこと

ジェシーの役と思われる津山。
百合と慎太を追う海軍の中でも前線に立ち、二人を追う役。
過去の伏線などもあり、何度も何度も出てくる。
冷酷で強くてかっこよくて怖い。
後半の百合、慎太と対峙する際の言葉の重み、
グロくなる可能性の高いアクションシーンは本当に本当に楽しみ。
個人的には津山vs慎太のところあたりから一気に面白く読んでいました。
そして慎太役の羽村君。物語の真ん中にいる人物。物語は6日間と短いけれどその中で彼は強くなる。彼が慎太として生きてくれたら、それはそれはすごいんじゃないか、とものすごく楽しみです。

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