家族との関わり方
いつからだろう、家族との関わり方をずっと模索しつづけている。
誰しも家族との関わり方について一度は考えたことがないだろうか。お互いが年を重ねて性格が変わったり、環境が変わることで親や兄弟との付き合い方が変わるひともいると思う。
わたしは独身なので、結婚後や子供ができたことでの変化は経験していない。それでも家族との関わり方がうまくいっていないなとストレスを感じている。
わたしの家族は、「聞くより話す方が好き・愚痴をいうことでストレスを発散する・自分が一番」という共通の部分と、「ルールを守りたい派・マイペース派」という相容れない部分がある。
よく一緒にいるせいか口喧嘩が絶えないことが悩みだ。これはわたしの性格が原因のひとつだと理解はしている。わかっていても解決できないのは、わたしが短所を変えられていないことと、解決しようがないことを解決しようとしているからかなと考えている。
基本的に「全員話したがり」だから集まるとわーわーうるさい。良い見方をするとにぎやか家族なのだろうが、各自人の話をたいして聞いていないので会話泥棒が多発している。人が言い終わらないうちに、話の単語から思いついたものを話したくてうずうずしている。
話せばスッキリするかというとそうでもない。聞く側が不在なので、話す側もところどころ不満が残る。不満な状態で相手がおかまいなしに話すものだから、相手の話を聞く気になれない…という悪循環なのだ。
こういった状況にモヤモヤし始めて、家族の話をよく聞くようになった。でもその次の「愚痴をいうことでストレスを発散する」という問題が浮き彫りになってきた。
話す内容の半分以上がひたすら愚痴、文句、マイナスな発言ばかり。しかも話したい気持ちとイライラした感情を思い出して、声が大きく荒げた言い方になり、たまたま近くにいてその声が耳に届いただけで心がざわざわする。わたしは耳から入った言葉や音の形で気持ちがひっぱられてしまうのだ。
愚痴を言わないで!なんて思わない。言葉にすることで意外とそうでもなかったかも?と思えたり、これ以上どうしようもないことをそこにポンと置いて次にいけると思うから。
でも言い方は重要。落ち着いて話すのか声を荒げて話すのか、どういった言葉で伝えるかで、同じ話でも違う印象になる。
そしてマイナスな考えはマイナスな視点しか生まれない。プラス言葉に変えるだけで、同じことでも視点が変わるし気持ちが全然変わってくる。
と、最近わたしも気づけた。
家族のマイナス言葉を受け流してプラスに変えるように努めているが、これが非常にむずかしくて疲れる。かなり根気がいると思う。どうにも根気が続かないので、なんで家族にこんなに気を使わないといけないんだろうと投げてしまい、いつもと変わらない結果になっている。
「自分が一番」という精神が一番の壁かもしれない。
「今私が話したいから相手は聞くべき」「私はこういう意味で言ったんだから相手の解釈が悪い」「相手がどういうつもりで発した言葉でも、私はこう感じたんだ」「相手が◯な欠点を持ってるからケンカになるんだ」と自分中心に考え、相手を思いやる気持ちが少ないのだ。
さっきのわたしみたいに「家族には気をつかわなくていい」という考えが悪い意味で使われてしまっている。飾らない自分を出せる家族との関わり方は良いと思うが、気をまったく使わなくても良いというわけではない。1人1人違う人間だから違う意見を持っているはず。
「親しい中にも礼儀あり」とはよくいったものだ。マナーや思いやりはどんな間柄のひとにも気を遣うべきなんだろう。
わたしには根気強さが足りない。
いつも白か黒か。振り切ったことしかできない。
自分の欠点を変えたいと思うだけで、変えられない。
おまけに相手がいるとなるともっと予想していた通りにはいかない。
ないを言うかわからない相手の言葉にどう返すか、どう気持ちを切り替えるか、根気強く続けることで自分が変われると思う。
言霊というと偽善者っぽく聞こえるかもしれないが、自分が発した言葉は自分に帰ってくると最近特に感じている。
まずは私がプラス言葉を発して、そして最終的には周りにも影響を与えるようになりたい。ある意味よく話をしている家族だ。喧嘩別れをして何年も口をきいていないような不仲さはない。だから、いい話ができるように。
そして家族の悪い面ばかりに気を取られがちだから、良い面も見つけていきたい。親としてももちろん、ひとりの人間として、人生の先輩として尊敬できるところはたくさんあるはずだ。良い面がわかるととそれだけで
付かず離れずいい関係が保てるように、まずはできることからコツコツしていこう。
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