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米国銘柄解説 $PLTR(パランティア・テクノロジーズ)の売り時の検討
パランティア・テクノロジーズ(Palantir Technologies Inc., ティッカー: PLTR)は、2003年にピーター・ティール氏らによって設立されたアメリカのAIソフトウェア企業です。同社は高度なデータ解析および人工知能(AI)を活用したソリューションを提供し、特に政府機関や企業向けのデータ活用支援に強みを持っています。
ビジネスモデル
色々なメディアで紹介されているので、ここでは超ざっくりと解説しますが、パランティアのビジネスモデルは、主に以下の2つのセグメントで構成されています。
政府機関向けビジネス: 売上の約55%を占め、CIAやFBI、国防総省などの米国政府機関と深い関係を築いています。代表的なソフトウェア「パランティア・ゴーサム(Palantir Gotham)」は、軍事、諜報、サイバーセキュリティ分野で利用され、テロリズム監視や犯罪捜査に活用されています。
民間企業向けビジネス: 企業向けのデータ分析プラットフォーム「Foundry(ファウンドリー)」を提供し、サプライチェーン管理や業務効率化など、さまざまな業界でのデータ活用を支援しています。要は、企業向けにAIサービスを売っているわけですね。
同社の収益モデルは、ソフトウェアプラットフォームの使用ライセンスを提供し、サブスクリプションベースで収益を上げるリカーリング・レベニュー(Recurring Revenue)モデルです。また、導入支援やカスタマイズサービスなども提供し、これらのサービスからも収益を得ています。
投資銘柄としての評価
株価について、2024年には株価が約340%上昇し、2025年に入ってからも2月18日までに65%もの上昇を記録しています
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私は、ピーターティールの才能にベットする形で、2020年のIPO時から、同社の株を保有し、途中で売ったり買ったりを繰り返しながら、かれこれ5年間同社の株と付き合っています。
2022年あたりは、含み損が200万円を超え、株価を追いかけるのもつらくなりましたが、同社は「将来ワンチャンめっちゃ伸びそう」という、根拠のない自信を感じさせてくれました。これは、数字面での分析もしたものの、基本は直感です。※余談ですが、偶に、「この銘柄は化ける」という直感を感じることがあり、なぜかその直感が当たることが多いです。今は、$GRABにその感じがあります。
$PLTRの売り時はいつか?
私の現在の平均取得価格は22ドルなので、含み益は相当出ています。しかし、「いつ売却するのか?」という点が、最近最も頭を悩ませている問題です。
結論として、「しばらく保有を継続」する方針です。正直、3Qの決算後に株価が80ドル近辺まで上昇し、その後70ドルまで反落したタイミングで、持ち分の15%ほどを売却しました。今振り返るともったいなかったとも思いますが、ここまで株価が上がると、正直「もう分からない」というのが本音です。
売却のタイミングについては、大きく二つの選択肢があります。
ターゲット株価を設定して売却する。
「何かしらの要因」が発生するまで保有を続ける。
ここで言う「何かしらの要因」とは、例えばエヌビディアが登場したときのインテル株のように、業界の構造が大きく変わる「やばい時」だと思っています。私は、DeepSeekの登場は中程度の揺れに過ぎず、パランティアの優位性がすぐに崩れるような状況ではないと考えています。
AIとインターネットの共通点は「Winner takes All(勝者総どり)」の構造ですが、AIインフラへの投資規模は桁違いに大きく、アメリカが主導するのは必然でしょう。さらに、軍事や基軸通貨の地位を維持する観点からも、アメリカのAI投資は今後も継続されると予想しています。
この流れの中で、パランティアはAIソフトウェアエージェントの覇者となる可能性が高く、広範なデータを活用し、顧客に最適化された提案ができる点で、今後も成長を続けると考えています。
もちろん、現在のバリュエーションが高すぎるという指摘もあり、売却の理由は数字上いくらでも説明できます。しかし、(含み益が消える可能性は低いと考えているため)当面は静観するつもりです。
ただ、友人から「今から買うべきか?」と聞かれた場合には、$GRABや$SOFIといった、まだ十分に上昇していないと考えられる銘柄を推奨しています。。。