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ドラマ現場のアレコレ

最近、性加害の報道が加熱するエンタメ業界。
ドラマ現場でも「その発言アウトでは?」という発言を耳にする時があります。

テレビ業界全般がセクハラやパワハラがひどいのでは?となりますが、
ドラマ以外の現場も経験したことがある身の感覚では、ドラマ現場はセクハラやパワハラにうとい…言葉は悪いかもしれませんが民度が低いと感じました。(全員がそうというわけではないです。)他の現場では多数のセクハラ、パワハラに直面しませんでした。

ドラマは昔ながらのやり方が残っていたり、育成もそうした空気や風習が残っているからだと感じています。
また、ドラマは番組が変わっても顔見知りのスタッフが集められて作られることが多く、
人の入れ替わりが少なく、閉鎖的で内輪コミュニティが生まれやすくなっているのもその要因だと考えられます。

ベテランスタッフがセクハラ・パワハラ発言をするため誰も注意できない。
ある程度の強いことばは指導として必要。
「昔はもっとひどかった」という話では比較されて「辛い」という声はなかったことになる。

上記のことが日常茶飯事で起きています。
若手に厳しくいうとやめてしまうので、優しい指導になってしまうというジレンマも抱えていますが、看過できない事案のほうが多いです。

そこで、最近は「リスペクトトレーニング」といってセクハラやパワハラを防ごうという取り組みがされています。
トレーニングが取り入れらる前と後では少し現場の雰囲気も改善したこともあるようです。
私自身もこちらのトレーニングを受けたことがありますが、受ける側がどれだけ主体性を持って行動に移せるかが重要だと感じました。
「僕・私にはこんなトレーニングは意味がない」と言うスタッフも残念ながらいました。
昔ながらのスタイルや自分のやり方を変えようとしない限り、現場は改善しません。

決して生ぬるい環境がいいというわけではないです。健全にみんなが安心して力を出せて働ける環境を作ろうとうものです。
一般企業であれば、フツウのことだと思いますが、映像業界はまだまだこうしたフツウのことはできていないと感じます。

現場や働き方が改善されたら、人手不足も解消されるのではとは思いますが、、、今、こうした現場に夢を持つ人はいるのか疑問です。

私もこの業界に夢を持って入りましたが、その環境やマインド、価値観の違いに悩んでいます。
そもそもリスペクトトレーニングをしないといけない環境であることが自体が恥ずべきことなのでは…という疑問がわくこともあります。

映像業界の動きとしては、是枝監督らが日本版CNC設立を求める会という団体を設立。映画制作の経済支援の仕組み、役者、スタッフの働き方や労働環境の改善などを求めています。

「夢のため」、「経験のため」そうした言葉でいろんな才能を呼び込み発展してきた部分もあるドラマや映画業界。やりがい搾取をやめ、きちんと対価を支払うという当たり前の環境になってほしいです。


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