結婚式のこと
明け方のつるたくんの寝言
「目を合わせろよ!!!」
普段つるたくんはそこまで乱暴な言葉を吐かないので、びっくりした。
いったいどんな状況で誰に言ったのだろうか…
でも目を合わせて見つめ合うって恥ずかしくないですか?
恥ずかしくてつい笑っちゃうんですよね。
そんな一枚がタイトル部分の写真です。
結婚式はしなかったけど写真は撮りました。
さて、結婚式はしなかった、と書きましたが、検討はしたんですよ。
当然憧れるじゃないですか。
つるたくんも結婚式には憧れがあったみたいです。
「これまでの人生のなかのいろんな友達が来るんだから特別な式にしたい」そんなことを言っていました。
一方私は、普通の結婚式がしたかったのです。
生い立ちムービーを流して、上司の挨拶で褒められて、両親への手紙でみんなを泣かせて…そんなやつです。
あとデコルテが結構自慢だったのでデコルテを見せびらかしたかったです。
あと母に黒留袖を着せてあげたかったなぁとも思います。
つるたくんのいう特別な式とはどんなものだったのでしょうか。
考えてみても双方が納得する答えは見つかりませんでした。
「この間シャンパンタワーに車で突っ込むやつをテレビ?で見た!そういうのやりたい!」→えっ嫌だよ!
「俺が着ぐるみでマラソンしてゴールできるかできないかみたいのはどう?」→その間私は一人ですよ?
「牧師さんが〇〇君(共通の友人)なのはどう?え?お義父さんがプロテスタントの学校行ってたからそういうのは無理?じゃあ、お義父さんが牧師さんやればいいんじゃない?」→じゃあ私は誰とバージンロードを歩けばいいの?
ちなみに私がいうような普通の式は「絶対やりたくない」ようで、「生い立ちムービー」や「花嫁の手紙」に対しては世界で一番嫌なものに対するような反応でした。
こんな平行線が交わるはずがありません。
しまいには「(結婚式のこと考えるなら)もう死んでしまいたい…」と言われてしまうくらい状況は悪化しました。
泣きながら「結婚式したいから一緒にいるんじゃないでしょ!いっしょにいたいからいっしょにいるんでしょ!!」と素敵なことばを発してきました。
そんな素敵なことばずるいぞ!と今でも思います。
ここで私の考え方の話になりますが、私は「プラスにならなくてもいいけどマイナスは嫌」という考えで生きています。なので、「ふつうの結婚式(=プラスになること)」を得るより、「つるたくんがグズグズで面倒くさい(=マイナスのこと)」を避ける方に心が動きました。
ということで結婚式はしなかったんですね。
両親には申し訳なかったですが、まあ、私は3人兄弟の末っ子なので、母の黒留袖とか手紙で泣くとかはもうやったので、良いでしょう!
一点文句をいうならば、つるたくんは「嫌なこと」に気づくのがいつも遅いこと。式場を見に行って「この日ならすごく安くできます!すぐに前金10万いれてくれれば!」「じゃあ予約します!すぐ入金します!」の勢いで、式場を予約していたので、10万が無駄にになったことです(もちろん私が払ったよ!)。嫌なら止めてくれればいいのに!→え、その時は嫌なことに気づいていなかったの…そうかぁ…。