会議と議事録が変われば、会社が変わる
こんにちは、プロダクトマネージャー のたけまさです。
今回は会議改善の考え方とノウハウをまとめました!当記事を書くきっかけになった、CEO河邑のプチバズりしたツイートです。
会社に所属する人間にとって、会議と議事録はとても身近なものです。
身近にある日常の当たり前レベルを上げることは生産性に直結します。
会議のパフォーマンスが微妙なんだよなぁ。。とお悩みな方々のご助力になれば幸いです!各項目にはサンプルも掲載しています。
要約
重要ポイントです。お時間がない方はこちらだけでもお持ち帰りください。
STEP1:会議体を改善する
会議は劣化する
意外と忘れがちなのが、会議は劣化するという事実です。
数人で設置された会議体が、数10人でもそのまま使われている。など会議を構成する要素が変化すれば、パフォーマンス維持のために改善が必要です。
会議を評価するための問い
"その会議はコストに対して、ふさわしい成果をあげてますか?"
はい:素晴らしい、継続しましょう!
いいえ:会議コストを削るか、成果の量を増やしましょう。
会議の成果
会議の成果とは「議題について何個の結論をだして、議題を次のフェーズに進めることができたか?」と定義します。
会議のコストと改善
会議コスト(¥) = 参加人数(人)× 時間単価(¥)× 会議時間(h)×開催回数(回)
改善方法は基本2点です。基本的にはコスト削減をベースに、それを補うコンテンツ改善の組み合わせが有効です。※単価はえいやでOK
会議コストを削る:会議を構成する量的な要素を減らして改善する
成果量を増やす:より多くの結論をだせるようにコンテンツを改善する
会議の目的は3つに集約される
これは当社人事責任者・哲平さんがよく言う言葉です。自分が取り扱う議題が何なのかを宣言した上で、議論を始めると参加者の意識が揃います。
共有:更新情報(以前との差分)が周知されること。
討議:複数ある選択肢の中で、確度の高いものを選ぶこと。
決議:最良であると判断した選択肢に、リソース投資を決定すること。
会議を設計する
会議には目的に応じた、会議体の設計が必要です。
具体的には以下の構成要素を組み合わせて作ることになります。
会議ルールの設定
会議の生産性を高めるためのルールを設定します。
サンプルとして当社経営チーム定例のルールを掲載します。
STEP2:議事録の書き方
議題の優先度設定
議題には優先度をつけて、優先度の高いものから議論していく必要があります。時間内に収まらず漏れた優先度の低いものは、基本的に当事者同士でチャットで済ませればよいです。
当社では議題タイトルの規格化して、会議開始時に優先度確認する運用をしています。
議題の設定
特に重要なポイントは以下の2点です。
議論に地図と現在地と目的地を用意するイメージです。
議題に結論(たたき台)を先に記載すること
議題起票者が「自分なりの結論」を用意することで、議論が筋道をもつことができる。
決裁者に対して、YES or NOが判断できる粒度まで議題が磨かれている極めてスムーズな会議となる。
アンチパターンとしては、議題だけセットして、結論となるたたき台がが用意されていないケースです。参加者の論点が迷走する。
議論の前にゴールを設定すること
議論が終わった時点で望む状態を、最初に定義する。
状態目標が決まっているので、タイムマネジメントが可能になる。
ゴールが参加者に共有されているので、論点のズレに注意深くなれる
議題起票者は議題と共に以下項目を記載します。
基本はロジックツリーで記入
ロジックツリーの良いところは、議事録を通して議論が構造化されることです。
自然と大項目(議題)、中項目(構成要素)、小項目(詳細)に分けて記載され、課題の構造や因果関係、論点のズレ(枝葉が増える)を視覚的に把握することができます
議事録のサンプル
[優先度:高]コスト削減のため全社定例の会議体改善 決議 / 武政 (15min)
概要
定例を月次と週次に分割して、会議コストを1/2以下に改善したい
ゴール設定
会議体変更のやる/やらない判断を決議する
課題
社員が増え、全社定例の会議コストが1年前の2倍に増加した
現在の会議コスト:75万円/月
情報共有の粒度が、詳細すぎたりチームごとにブレが発生している
コンテンツに共有と当事者同士でやるべき相談が混ざっている
20人会議は事業全体感の共有の場として機能させるべき
提案:全体定例を新しい会議体への改善
改善後の会議コスト:30万円/月
月次定例(60分/第二月曜日)
定例フォーマット案へのlink
週次(30分/月曜4回)
定例フォーマット案へのlink
コメント
7月はオフィス引越しのため避けたい(田中)
発表者には十分な準備期間の上、実行(鈴木)
結論
全体定例の改善を実行するで合意
ネクストアクション
7/18:次回全体定例で会議体の変更を全社周知(武政)
7/22:新しい会議体とコンテンツの設計完了(武政)
7/25:部長向けに新会議体の説明会(武政)
8/8:初回の新全社定例の開催
おわりに
改善は小さな会議体で試して、大きな会議体への導入がおすすめです。今後合流する新しいメンバーたちのノウハウも吸収しながら、日常的な活動の当たり前レベルを高め続けて行きたいと考えてます。
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