物の価値の変化②
前回、所有はしてるけど、持ってない。
という状態が起こると話した。
どういう事かと言うと、データ化してくるという事だ。前回のネットバンキングと同じでお金を持っているはずだが、実際は私達はそれを手にする事なく取引をする。
じゃあ、具体的にどうやるのかというと、
"シェアリング"である。
既に自転車、車のシェアリングも始まっており、家なんかも民泊のような形でエアビーアンドビーのように広がりつつある。
そうすると、何がいいのかというと、
スペースが空く、これは大きい。その為の維持や管理のコストがかからない(費用と労力のこと)
さらにメンテナンスをしなくてよい。これは費用はかかるかもしれないが、お金持ちなんかは実際にしてる事で、そこに大変な労力、時間また技術が必要なくなる。
これがシェアリングが一般化することで、このメンテナンス代は、価格帯が下がると予想される。
ここまで来ると、家も狭い、忙しい、という人は、
低価格のシェアリングの自動車を買ったほうが売りに出す手間とか、車検代を考えると安くなると思われる。それはメンテの時間、労力の面を考慮するとさらに。
というように、これをまとめて請け負う企業が出てくる。
大量の車種や状態、適切なメンテナンスなどの指示は確かに難しいが、そこはAIだ。それで、全ての車種がほぼ同一の状態がキープできると推測される。
その計算、指示は全てAIに任せて、人間は最終の売上やメンテナンスの仕上がり具合を見て、コストに合わせてメンテナンスの状態を決めたり、不要な車種を廃止したりするワケだ。
こんな感じで、シェアリングサービスは拡大し一般化する。
そうなると、物というは、単一化する。
ちょうど、RPGで武器を持っているとそれはデータ上2つあっても、まったく同じ物である。
このように単一化されて、シェアリングされれば、無駄が省かれ、シェアされる物の価格は落ちて、手に入りやすくなる。
物単体の個性は失われ始め、愛着も沸きにくくなると思われる。
もちろん、高い物は高いのだが、シェアリングに入ってないとメンテナンスや修理などは面倒なので入る。
シェアリングに入ってないモノは、電波がないスマホのようになる。
それって、あまり価値を感じないよね?
だから、その物に価値があるというより、それに価値を与えるグループのようなものに価値がある。
だから、これからは物単一の価値を高るだけではダメというもの。社会からの側面ももっていないといけない。