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青帯を買い直して、引きつづきアダルトでも戦う決意を新たにする
全日本ブラジリアン柔術選手権に出場しました。アダルトカテゴリのみで、その年の帯別のナンバーワンを決める大会です。
初日は青・紫帯でした。僕がエントリーした青帯ライトフェザー級は51名の大型トーナメントになりました。(フェザー級は57名)
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日本の柔術シーンはいま過渡期
マスター2以上のカテゴリで勝ちまくりの人たちが全日本ではなかなか振るわず。やはりアダルトはレベルは違うな。
— ノブトウ (@nobutou) November 30, 2024
今は過渡期で数年後には全日本だけでなく普通の大会においても、アダルトカテゴリでは他競技経験者か10代からやってる人だけが上位を取るようになりそう。
僕が言う『過渡期』とは「20代から始めた層でも活躍できた」時代から、「10代から始めないと上位は取れない」時代に移行している、という意味です。
今回の青・紫帯では多数のマスター2(36歳~)以上も出場していました。それぞれ年齢別では勝ちまくりの人ばかりですが、ほとんどの方が初戦敗退。過去の全日本の表彰を見ると、マスターの人が表彰にのぼっていたりしましたが、今後マスター2以上が青・紫帯で上位を取る人は珍しくなるでしょう。
競技人口が増え、さらに若年層から柔術を始める人も増え、競技全体のレベルが上がっていると言えます。
会場で金古一朗さん(シュラプネル柔術代表)とお話ししましたが、競技レベルはどんどん上がっているとのことでした。
橋本知之さんからもこんなご意見をいただきました。
世界大会は既に完全にそうなってますね。
— 橋本知之 (@tomohashi_) November 30, 2024
世界大会上位勢は10代からじゃなくて物心ついた頃からやってる子が殆どだと思います。 https://t.co/XyXXwxfjqK
黒帯の半数以上はマスター世代
【JBJJF全日本】黒帯ライトフェザーは黒帯最多エントリー数の16人トーナメントもほとんどがマスターカテゴリーの選手が占めている。KIT賞金トーナメント優勝のエリック、IBJJFアジア準優勝の野村、去年の全日本王者の横山、中国から参戦のレンシンなどが注目選手となるだろう。 pic.twitter.com/wIhmYBXwSi
— Jiu Jitsu NERD (@Jiu_Jitsu_NERD) November 27, 2024
アダルト黒帯にもたくさんのマスター勢がいますが、15年以上の歴があったり、アダルトにはない長い経験を持つ方がたくさんいます。またアダルト世代は実力以下に帯色をする、あるいはマスターよりも帯基準を高くするということはある。なので、黒帯カテゴリではしばらくはマスター勢の活躍が見られると思います。
黒帯カテゴリでは、あと4,5年はマスター世代が活躍するのではないかと思います。
マスターでもそこそこのレベルのおっさんでは太刀打ちできない
今年は優勝はゼロでした。もう1年以上優勝していません。今年はアダルトで3大会に出ましたが、0勝でした。
アダルトに出て⇒マスターに戻りちょっと勝つ⇒またアダルトに出る、を繰り返していますが、今年は全球を打ち返されました。
3度目の正直だという気持ちはあり、「今回負けたらもうアダルトはいいかな」と思ったのですが、なぜか試合が終わってから「柔術歴4年を超えてから検討しよう」となりました。
痛いおっさん路線に行きそうですが(笑)、これまでの対戦相手の年数(過去出場歴より)を見ると僕の方が歴がだいぶ短いので、いずれ分岐点が来るまで粘ってやろうと思いました。
あと1年半くらい? これからもマスター、アダルトを交互に出ようと思います。
今年引っ越しをしてパラエストラ川崎で練習させてもらっているんですが、若手の強いメンバーが多く、代表北出さんの技術も少しずつ取り込めているので、自分の成長可能性を信じて練習したいと思います。
試合の緊張度はどんどん上がっている
全日本ブラジリアン柔術選手権
— ノブトウ (@nobutou) November 30, 2024
それなりに試合は経験してますが、年々緊張度が高まってます。たぶん成績が上がってないから。今年はアダルト0勝です。まずは1勝。それ以外に求めません。
寒くなってるし、無駄に緊張感は高まってるし、怪我には気をつけよう。 pic.twitter.com/XzEpTszRpK
以前の僕はそこまで試合で緊張しませんでした。でも、9月のデラヒーバ杯、今回の全日本はかなり緊張しました。
誰も僕に期待もしていないし、プレッシャーなんて感じる必要もないけど、そこは自分との戦いによるストレスなのかと。これはポジティブに捉えています。
今回の対戦相手は一番やりたくない相手でした
一番皆さんの興味がないであろう、僕の試合ログを少々。
アダルトに出るようになって、JBJJFのYoutubeで対戦相手の動画はチェックするようにしています。今回の1回戦の相手は10月のJBJJF北日本大会で
・フェザー階級準優勝(AD1差)
・無差別は一本取りまくりで優勝。
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仙台の選手がわざわざ上京してライトフェザーに落としてくるとなれば、ビビりますね。
試合は0-7で完敗!
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全日本ブラジリアン柔術選手権2024(青/LF級)
— ノブトウ (@nobutou) November 30, 2024
■初戦0-7(AD0-1)、完敗でした。
引き込み際に足関を取られそうになりヒヤッとしつつも、その後に得意ガードを2つとも破られ、マウント方向にパスられ、漬られ試合終了。
試合直後に「いつもnote見てます」と言われました笑
久々に書きます✍️ pic.twitter.com/jLZNEJURFx
引き込み際に足関節を狙われて、咄嗟に袖を引いてスパイダーを作ったものの、2回もキックを外されました。
最近は紫茶帯の人にも簡単にはスパイダーを外されなくなっていたのと、相手が立って外してくる時に迎撃するパターンしかなかったので、突っ込んで外された場合の対処を持っていませんでした。(この後ハーフをマウント方向にパスされて一気に7失点)
スパイダーガードのリテンション
技術的な話を少々。
8月くらいからスパイダーガードを使うようになり、これまでで一番しっくり来るものがあったのですが、実戦となるとまだまだダメですね。攻撃することに集中しすぎて防御力が甘かったです。
先日の試合でスパイダーを膝で外された時の状況を思い出し、金古一朗氏、渡辺和樹氏の教則を復習。
— ノブトウ (@nobutou) December 3, 2024
「膝で外された」と言っても
①キックだけ浮いた
②グリップとキックが両方つぶされた
場合で深刻度とリテンションのやり方が違うことを知らなかった🙈
背中がフラットになると②をやられる✍️ pic.twitter.com/I0T4MqKgW9
ここもまさにガードの繋ぎが悪く
BJJ LABのYoutube『マスター柔術家の上達を科学する』(通称ノブトウ企画)の第二回目で竹浦さんが解説してもらいました。
この動画ではデラヒーバを崩された後の「繋ぎ」について学んでいます。
今回の試合では
■20241201_note『アダルトの壁は厚い』埋め込み用
— ノブトウ (@nobutou) November 30, 2024
・やはり大事なのは「ガードの繋ぎ」。
(スパイダーを切られた後の処理のまずさ) pic.twitter.com/zQYJpEc36R
スパイダーを外されて、回られる。
リテンションして、クローズドに入れようとするも相手の膝が入る。この時僕はもう一回スパイダーに入れようとしました(まさにガードへの固執)。
ガードが外れて相手の右パス方向性へのフレームを失っている中で無理にスパイダーを取り返そうとして、走られてアドバンを取られてしまいました。
ガードの連携が大事なことを知識としては知っていて、デラヒーバからの繋ぎはできるようになりました。
しかしスパイダーを踏んで落とされるパターンを抑えていなかったり、膝が入ったクローズド未満の状態なら素早くシザースイープを狙うべきところで止まってしまいました。
これは練習不足です。
0-7なので、上記のポイントを戻してもだいぶ差があったことは間違いありません。一つずつパターンを覚えることでしか上達できません。シザースイープやらないので練習します。
余談ですが、試合直後に対戦した選手から「note見てます」と言われて驚きました(笑)
その後、お相手の方は2回戦を突破し、3回戦で優勝者に敗北。強い人の上にはさらに強い人がいて、全日本のレベルには驚くばかりです。
Kさんとのリベンジはお預け
今年3月の横浜国際の初戦で対戦したカルペディエム三田のKさん。その時は初戦で2-0で負けました(Kさんは4回勝って優勝)。
その次の全日本オープン(2024年4月)では2回戦で当たる予定が、ともに1回戦負け。今回はまたお互い勝てば2回戦といういつも近い組み合わせで、今回もリベンジを目論んでいましたが、僕が初戦を落として実現せず。
Kさんは実力的に1年内には紫帯に上がると思うので、リベンジマッチはしばらく先になりそうです。
(トーナメントが被ると三田に出稽古に行きにくいので、早く紫帯に上がってほしいという気持ちの方が大きいですが笑)
大きな大会は柔術愛好家のオフ会
初戦で負けてしまったので、関係者に挨拶回りをしました。
柔術哲学さん
BJJ LABの記事の執筆をお願いしている柔術哲学さん。リアルでお会いするのは初めてでした。
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2回戦で3分間も三角に閉じ込められるもそこから脱出して逆転勝ちをしたけど、頭小さい人は羨ましい。僕なんて頭デカすぎて三角に入ると、基本抜けませんから笑
草壁さん
初戦でカルペディエム芦屋の津山颯売選手と対戦。ライトフェザー(64.0kg)の試合に181cmの人がいるなんて😯
クローズドガードで4の字組まれてて「そんなことある??」ってなった
— 草壁 (@kusakabe_bjj) November 30, 2024
今回が初めてのアダルト出場とのことです。
今回アダルトカテゴリに挑んだ事で周囲の人達から有り難いメッセージを貰えて感謝している一方、そこに甘んじて居ては行けないなと思った。
— 草壁 (@kusakabe_bjj) November 30, 2024
早く練習したい。
北川さん
全日本選手権青帯ライトフェザー級1回戦負けでした!去年は兵庫まで行って2回戦負け、それから1年練習してきましたが結果は奮わずでした。
— 北川“ハチマキ”和裕 (@Hachimaki0619) November 30, 2024
試合の難しさにまた考えさせられましたが前を向いて進んでいきます。 pic.twitter.com/4OlzfFZkJS
今年からライトフェザーに落としている北川さん。試合時間が近くて、今回は試合は観戦していないのですが、得意パターンに入れて堅く勝っていたのを見ています。アダルト相手となると難しかったようです。
幸か不幸かおじさん同士の潰し合いは起こらなかった
初戦でおじさん同士で潰し合いが起こらないことを祈るばかりです笑 頑張りましょう🔥
— ノブトウ (@nobutou) October 23, 2024
2週間も旅行に行くことが決まっていてどうしようかと悩んでましたが、一人減ろうが増えようが困らない数になったのでエントリーしました笑
草壁さん、北川さんとは同じトーナメントでした。うまく散らばったものの、みんな初戦で散りました。まだあと1,2年は青,紫アダルトでマスター世代が活躍することはできると思います。また来年がんばりましょう🔥
いずれマスターカテゴリで当たることもありそうなので、その時はよろしくお願いします🤲
二本目の青帯を買う
今回、初めて道着チェックに引っかかりました。帯の糸がほつれているとのことで、借りる当てはあったのですが、ブースで買い直すことにしました。
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実はこのことで、あらためてアダルト青帯の上位を目指してがんばろうという気になりました。何年青帯を巻くのかわかりませんが、あと2年くらい続ければ(柔術歴4年半)、今よりはだいぶ強くなっているのではないかと。
柔術を始めた当初は紫帯ってめちゃくちゃ上の存在に感じていたけど(黒帯との違いもわからないくらい)、徐々に近づいてきた実感はある。
— ノブトウ (@nobutou) November 16, 2024
一方、当初の想定外だったことは青帯アダルトの上位層がめっちゃ強いこと笑 マスターで茶帯くらいにならないと勝てなさそう。とりあえずもう一本青帯買おっと。
紫帯の試合をいくつか見て、急いで帰宅して子供たちを公園に連れて行きました。その後、風呂⇒寝つかせて、ジムへ。
仕事と家庭のバランスもありますが、練習を続けて、また試合に挑戦します。
今日というか昨日。試合から帰宅して、子供たちを公園⇒風呂⇒寝つかせして、またジムに行きました。妻は「懲りないねぇ🤷♂️」と呆れていた笑
— ノブトウ (@nobutou) November 30, 2024
僕は高校の時はガリ勉タイプだったんですが、模試の夜に復習するのがもっとも記憶の定着がよかった。柔術も同じ。
さて、今日はU-NEXTで柔術を観ます。 pic.twitter.com/fz6GEwAvnZ