レトルトカレーやコンビニ弁当を食べると癌になる
カレーレトルトやコンビニ弁当の油はほとんどがパーム油が使われておりパーム油は植物油と表示されているためステルス添加物である、それと発癌性のあるカラメル色素の添加物を使い色を茶色にして美味しそうに見せている
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パーム油とは メリット・デメリットから考える問題点と今後の課題
2023.12.11 (最終更新:2023.12.20)
パーム油とは メリット・デメリットから考える問題点と今後の課題
パーム油はアイスやチョコレート、マーガリン、洗剤、化粧品、シャンプー、歯磨き粉などさまざまな食品や日用品に使われており、私たちの生活に浸透しています。一方、パーム油生産は森林破壊につながっており、世界的に大きな問題となっています。この記事では、私たちがこの問題にどう向き合うべきかを解説します。
齊藤三希子(さいとう・みきこ)
国内Sier、日系シンクタンク、外資系コンサルティングファームを経て現職。外資系コンサルティングファームを中心に15年にわたるサステナビリティ関連コンサルティングの経験を有し、サステナビリティトランスフォーメーション(SX)関連の講演、執筆も多数おこなう。「NewsPicks」にて「環境・エネルギー、食・農業」分野のプロピッカーとして活動中。著書に『バイオエコノミーの時代』(きんざい出版)など。
目次
1.パーム油とは
パーム油は、植物油の一種で、アブラヤシという植物から生成されます。なたね油や大豆油とならんで重要な植物油の一つで、日本の油脂供給量のうち27%を占めており、日本は約64万tを輸入している純輸入国です。パーム油は、世界の供給量の85%が、インドネシアとマレーシアの2カ国で生産されています。両国で生産されたパーム油の70%以上が輸出に向けられており、両国の動向や国際社会との関係性が価格に大きな影響を及ぼしています(参照:令和3年度「持続可能性に配慮した原材料調達」に関する認証システムの調査・分析委託事業 第1部 p.5|農林水産省) 。
(1)パーム油は「見えない油」
食品や生活用品に幅広く使われているパーム油ですが、実は、食品や成分表示などにおける原材料名ではパーム油と記載されることがなく、「植物油」「ショートニング」「マーガリン」「界面活性剤」「グリセリン」と記載されています。
また、原料の表記がされないファストフード店や総菜などの外食や中食など、メーカーや外食・中食産業で多く使われていることも「見えない油」といわれる所以(ゆえん)です。
(2)パーム油が使用されている商品
パーム油は、さまざまな食品や生活用品に汎用(はんよう)的に使用されている油です。2021年は約64万tの輸入のうち、約8割が⾷⽤(マーガリン、製菓⽤油など)であり、残りが⼯業⽤(せっけんなど)として使用されています(参照:第14号特別分析トピック:我が国と世界の油脂をめぐる動向 p.3|農林水産省)。
①食品
パーム油は、植物油、植物油脂、ショートニング、マーガリン、カテロイド色素や香料などに使用されています。揚げ油や原料だけではなく、菓子パン、スナック、クッキー、アイス、即席麺や冷凍食品の加工品などにも多く含まれています。
②日用品・化粧品
パーム油は食品だけではなく、口紅などの化粧品や歯磨き粉、シャンプー、せっけん、洗剤などの生活用品にも含まれています。成分表示には、グリセリン、界面活性剤、セテアリルアルコール、パルミチン酸アスコルビルと表記されています。
③バイオマス燃料
食品や生活用品以外では、バイオマス燃料としても多く利用されています。世界的にカーボンニュートラルを進めるため、脱化石燃料化を図る手段としてパーム油を使ったバイオマス液体燃料発電が進められています。
一方、EU(欧州連合)の再生可能エネルギー利用促進指令(REDII)では、パーム油のバイオ燃料原料としての使用を2030年までに段階的に禁止すると公表しました。この措置に対して、インドネシア・マレーシア政府双方が抵抗しており、WTO(世界貿易機関)紛争解決パネルが設置される事態になっています。
なお、日本では、RSPO認証を得たパーム油に限り、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の対象としています(参照:日本の再生可能エネルギーの固定価格買取制度〈FIT〉に準拠した持続可能なISCC認定パーム油の基幹要素|経済産業省)。
2.パーム油のメリット
これだけパーム油が私たちの生活に浸透しているのはなぜでしょうか。理由は、主に以下の三つがあります。
(1)生産効率と安定調達
パーム油は、世界で最も生産され、輸出されている植物油です。アブラヤシが通年で実をつけるため、大豆油やなたね油と比較して約8~10倍の生産が可能で、単位面積当たりの収穫量が多い点が理由に挙げられます。
加えて、苗を植えれば、年間を通して収穫できる時期が約20年以上続くのも特徴です。安価かつ安定した調達が可能なことから、新興国から先進国まで世界中の国がパーム油をインドネシアとマレーシアから輸入しています。
(2)高い汎用性
食用から非食用まで、さまざまな商品に利用されていることからわかるように、パーム油は高い汎用性を持った油です。
一般的に、動物の脂肪は固体にしやすい「飽和脂肪酸(パルミチン酸)」を多く含み、大豆やなたねといった植物油は液体にしやすい「不飽和脂肪酸(オレイン酸)」を多く含みます。一方で、パーム油は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の両方を豊富に含む特性を持っています。
そのため、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の割合を調整して、用途、製品に合わせて溶ける温度の異なるパーム油を作ることができます。加えて、安定的かつ安価に調達可能であるため、企業にとっては、非常に使い勝手がよい植物油なのです。
(3)トランス脂肪酸の代替
トランス脂肪酸の過剰摂取は、心筋梗塞(こうそく)や冠動脈疾患を引き起こす可能性が高いとされています。トランス脂肪酸の使用を禁止している国もあるほどです。また、肥満やアレルギー性疾患についても関連が認められています。
WHO(世界保健機関)は、健康増進の目標基準として、トランス脂肪酸の摂取を総エネルギー摂取量の1%未満に抑えるよう提示しています。このトランス脂肪酸の低減化策として、パーム油への代替が期待されているのです(参照:トランス脂肪酸に関するQ&A|厚生労働省)。
3.パーム油のデメリットと問題点
これまで述べてきたように、パーム油は私たちの生活にとても浸透しており、生活に不可欠なものとなっています。一方で、その生産性や汎用性とは裏腹に大きなデメリットがあることも忘れてはいけません。
パーム油の生産は、森林破壊や野生動物への影響と直結しています。パーム油の主なデメリットを六つ解説します。
(1)発がん性
パーム油の多くは、海外からの輸入です。輸入の際は長時間、海上輸送されるわけですが、そこで品質が劣化してしまわないよう、酸化防止剤として食品添加物のBHA(ブチルヒドロキシアニソール)が大量に使用されます。
日本政府は1982年、パーム油に関してBHAの使用を認めました。1998年には、食品衛生調査会でBHAのラットに対する発がん性が確認されて問題になり、政府も使用禁止を検討しましたが、「マウスなどのげっ歯類にのみ見られたものである」との見解を受けて、現在まで使用を認め続けています。
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