企画はラーメンに学べ!その5〜そのモデリング、間違ってます!
二郎系を名乗るんじゃねぇ!!
学生時代、ラーメン激戦区の高田馬場周辺に住んでいた僕。
高田馬場から早稲田大学をつなぐ早稲田通りは、ラーメンストリート。
競争に敗れたラーメン屋は店をたたみ、そこに新たなラーメン屋が入る。
激しいバトルフィールドでした。
そんな高田馬場エリアなので、全ての店を制覇しようと、あちこち行っていたのですが…
数店だけ激しくリピートした店がありました。
そのうち一軒は、ラーメン二郎 高田馬場店。
大学と反対方向にあり、アクセスは不便なのですが、
時たま「禁断症状」が出てしまい、自転車で急行したものです。
ラーメン業界でも圧倒的な存在感を放つラーメン二郎。
いまや、その影響力はラーメン業界全体に波及。
二郎インスパイア系(略して二郎系)のラーメン屋が、日本全国あちこちにできています。
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(難波にある二郎系。並盛り野菜まし。)
僕は、二郎系の店が広がることには肯定的です。
ただ、店によっては「モデリングの質」に疑問が残る場合も…
今日は企画に欠かせない「モデリング」について考えてみます。
置き換え法や組み合わせ法は「モデリング」ありき
企画において、なぜモデリングは大切なのか?
モデリングには成功のエッセンスが詰まっているので、うまく拝借することで、質の高い企画を立てることができるからです。
特に、置き換え法を使って、成功事例の一部を置き換えるとか、
組み合わせ法を使って、新しい要素を組み合わせてオリジナルに作り変えるのが効果的。
最近、公文が幼児向け事業を始めてますが、あれはベネッセのモデリングですよね。
ライザップが、英語やゴルフにも手を出しているけど、あれは、パーソナルトレーニング分野での成功をモデリングし、他分野に展開した成功例です。
モデリングは企画を立てるうえで、積極的に取り入れるべき戦略なのですね。
その二郎系は、本当に二郎系なのか?
ところが!
モデリングは本質をとらえ損なうと、形だけの模倣になってしまいます。
その証拠に、僕の住む大阪にある二郎系のラーメン屋で、本家二郎のように大行列の店はほとんどありません。
本家二郎をしっかりモデリングできていれば、大阪にも二郎中毒者を増やせるはずなのに…
この違いは何なのか?
大行列になっていない店は、モデリングすべきポイントをミスっています。
「こんもり盛られた野菜」とか、「フルボディ豚骨スープ」、「塊の肉」といった、目に見える特徴だけを模倣し、二郎系だと名乗った。
ただ、二郎を二郎たらしめている本質をモデリング出来ていないのです。
これが、「大行列」か「そこそこ」かを分けています。
モデリングをするなら、本質をとらえる!
そして、自分らしいアウトプットになるように、特徴を足すor置き換える。
これがモデリングの極意です。
明日は、この話の続きを書きます。
二郎を二郎たらしめる本質とは?
“自称”二郎インスパイア系には何が欠けていたのか?
その話題から、コンセプトの力にも言及していきますね。
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