文章力の磨き方〜総括編
「書くのが苦手」は国民病!?
僕は本屋が好きです。
週に2〜3度は足を運び、最近のトレンドをチェック!
世の人々の興味関心が知れるので、とても面白いです。
職業柄、企画関連やマーケティング関連の棚は、特にチェックするのですが…
いつも思うんです。
「文章術関係の本、多くない!?」
「こういう本をどれだけ読んでも、書けるようにならなくない!?」
と。
人を操る禁断の文章術
うまくはやく書ける文章術
人を動かす文章術
一瞬で心をつかむ文章術
6分間文章術
心を動かす魔法の文章術
これだけ、文章術の本が出るのは、
「書けるようになりたい!」と考える人がたくさんいることのあらわれ。
「書くのが苦手」だから、文章術を学ぼうとするわけです。
ブログを書こうとして、パソコンの前で1時間フリーズ…
そんな経験をすると、「書くのが苦手」という意識が増しますよね。。
これって、「英語の学習法」が山のように出てくるのと同じですよね。
あるいは、「コミュニケーション術」とも同じ。
「書くのが苦手」って、国民病に近い。
日本人に埋め込まれた先入観だと思います。
きっと、「書くとは何か」もわからない小学1〜2年時代に、
いきなり作文を書かされ、苦しみを味わったところから、
「書くのが苦手」と感じ続けるのです。
これは問題だなあ。
なんとかしないといけません!!
文章力を磨くには、正しいステップがある!
とはいえ、今すぐ学校教育は変えられないので、
まずは、目の前のことから取り組みたいと思います。
「書くのが苦手」と感じている大人の皆さん!
文章力は磨ける力です!
それも、正しいステップを踏めば、簡単に!
本屋で売られている「文章術」の本は、一旦本棚に仕舞いましょう。
書くのが苦手と言いながら、いきなりコピーライティングの本を読んでも、
挫折感が深まるだけです!
その前に踏むべきステップがある!
僕の考える文章力アップのステップはこちらです。
文章力アップの4ステップ
1:ポイントライティング(ポイントを絞って伝える)
2:コンテンツライティング(まとめて読ませる)
3:キャラクターライティング(キャラクターを伝える)
4:スナイパーライティング
(いわゆるコピーライティング、セールスライティング。心を動かし、行動を引き出す)
わかりますか?
市販されている文章術本のほとんどが、いきなり、最高難度に関する本なのです!
これって、ヒトカゲとポッポとニドラン♂しか捕まえてないのに、いきなりチャンピオンロードに挑むようなもので…
無謀なのです!(僕はポケモン赤&緑世代)
文章力で集客したいなら、人を惹きつけたいなら…
着実にステップアップしましょう!
これが、結局は一番はやい。
一つずつやったとしても、2〜3ヶ月もあれば、良い書き手になれます☆
この記事では、まずは4ステップの外観をお伝えしましょう。
各ステップについては、別記事で1ステップずつ詳しく書きますね!!
※この記事は、SNSやブログ等、情報発信をしている人を想定して書いています。
社内の報告書のような「個性不要」な文章については、折を見て書くつもりです。
文章力は、ポイントライティングに始まりポイントライティングに終わる
文章力アップの4ステップ。
1つめのステップは「ポイントライティング」
このステップを自分のものにすれば、書き手として非凡なレベルです。
その後のステップは、応用に過ぎないからです。
ポイントライティングとは?
「伝えたいポイントを明確に伝える文章」
下手くそだけど伝わる文章ってありますよね。
昨年世間を騒がせた「保育園落ちた日本死ね」
(改めて読んでみて→http://anond.hatelabo.jp/20160215171759)
あの文章って、文章として整ってない。
けれど、たくさんの人に伝わりました。
なぜかって?
伝えたいポイントが、あまりに明確だったから。
要は、「保育園落ちた!ふざけんな!」と言いたかったのです。
一方で、長々書いてあるけど、何も響かない文章ってありますよね。
整ってるはずなんだけど、何も伝わらない。
これは、伝えたいポイントが不在な文章だから。
僕はスピリチュアルな人やゆるふわ系女子が書く文章が大嫌いです。
雰囲気で書かれていて、何が言いたいか伝わらないから。
「お前の主張は何だ!?」って怒りがこみ上げてきます。
(普段は温厚なんですけど)
文章の上手い下手、体裁が整っているかの前に、
「伝えたいポイント」を明確に言葉にする。
これがポイントライティングです。
ポイントライティングの鉄則
これは、僕の生徒さんの文章。(添削前)
伝えたいポイントは何でしょう?
おそらく…よくわからないと思います。
車のこと?保険のこと?子育ての教訓?
ポイントは何?
これを、ポイントを絞るとこうなります。
先ほどと、中身は変わっていない。
けれど、すんなり入ってくると思います。
伝えたかったポイントは…「執着したらあかんね」
シンプルにこれだけなんです!
ポイントライティングの簡単なコツは…
1)題材をピックアップする。
たまたま目に留まったこと、興味を惹かれたことでOK
2)その題材について「ちょっと面白い」、「ちょっとためになる」、「ちょっと感動」と感じたポイントを明確化
3)コトバに落とす
これだけ。
文章が苦手と感じるのは、書く前の段階で、
「伝えたいポイント」が定まっていないのです。
まずは、
・何について書くか、題材を決めること
・その題材について、この記事で何を伝えるか絞ること
このポイントに意識を向けるだけで、文章力は格段にアップします。
ブログや電子書籍を書きたいと自由に書けるようになりたい!と思う人は、
まずは、ポイントライティングを身につけることをお勧めします。
フェイスブックが練習するには最適の場です!
文章力アップ・ステップ2:コンテンツライティング
ポイントライティングが板についてきたら、次のステップはコンテンツライティング。
まとめて読ませる文章ですね。
ブログは1記事1記事が、コンテンツだし、
noteもそうですよね。
ポイントライティングよりも、長い文章、「読みごたえのあるコンテンツ」にするのが、コンテンツライティングです。
実は、コンテンツライティングは、ポイントライティングができれば楽勝。
1)ポイントを明確にする
2)型に沿って肉づけする
3)ポイントが複数ある場合、構成を整える
これで完成。
1〜2千文字のブログを書く場合でも、伝わる文章術の基本はポイントライティングです。
その記事でどんなポイントを伝えるのか…これが明確であることが一番大切!
伝えるポイントが明確なら、あとは、より効果的に伝わるように肉づけをするだけですから!
肉づけのコツは、「型」を活用すること。
PHCS型がオーソドックスで使いやすいですね。
(他にもいろいろありますが。)
昨日のテレビで見かけた事例もPHCS型でした。
Problem(課題)
…唐揚げって美味しいけど、カロリーが高くて肥満の原因!
Harm(課題によるダメージ)
…メタボになると、高血圧や心臓病リスクが高まりますよ!
Cause(原因)
…実は、唐揚げのカロリーが高いのは、衣に小麦粉を使うから!
Solution(解決策の提案)
…小麦粉の代わりにおから粉を使えばカロリーをカットできます!
シンプルで伝わりやすい流れですよね。
ポイントを明確にし、型に沿って肉づけする。
おから粉唐揚げの例だと、
上記の流れの中に、
・日本人がどれだけ唐揚げを消費しているか
・メタボの人がどれだけいるか
・どれだけ病気のリスクが高まるか
・おから粉はどこで買えるか …etc
こうした具体的な情報を加えてあげると、読みごたえが出ます。
ブログなら1記事1ポイントで書けばいいし、
もっと長くて、ポイントを複数入れる場合は、
構成を整えればOKです。
これがコンテンツライティング。
人気の記事にしたいなら、ネタの選び方、コンテンツの膨らませ方等々、
工夫を加えていくと良いでしょう。
文章力アップ・ステップ3:キャラクターライティング
キャラ立ちした文章を書く。
これが、文章力アップのステップ3。
※このステップは、テンプレート化が難しいので、簡単なコツだけお伝えします。詳細は別記事で書きますね。
キャラ立ちした文章とは?
「この文章、この人らしいなぁ」と思ってもらえる文章ですね。
最近売れてる、キングコング西野さんの『魔法のコンパス』
星野源さんのエッセイ本あれこれ
キャラ立ってますよね。
なぜって?
言いたいポイントをブラさないから。
これが1番の理由。
自分らしい文章って、何をもって「自分らしい」というかと言うと、
「視点が自分らしい」のです。
ここでも、ポイントライティングが生きます。
これを伝えたい!と思ったら、「言い切る」
バッシング来そう〜と思っても、「言い切る」
これが、キャラ立ちの第一歩。
ちなみに、世界一の「言い切り野郎」はこの方。
キャラ立ちし過ぎて、世界は危機です!
次に大切なのは、
キャラクター設定をしておくこと。
どう見せたい?どう見られたい?
目的を明確にしておくと、キャラクターが定まります!
あとは、リズムですね。(文体というと小難しいので、リズムと表現)
キャラが伝わる文章を書きたいなら、
・「こんな文章書きたいな」と思う人の文章を読む
・書いてから音読してリズムを整える
即効性を求めるなら、
・主語と口調を工夫する
あなたが、お姫様キャラで売り出したいなら、
私と書かず、ワタクシと書く。
地元の兄貴キャラで売り出したいなら、
僕と書かず、オレさまと書く。(そんな人はいないかww)
尾田栄一郎先生の「ワンピース」って、
言葉遣いでキャラ分けしてますよね。
キャラ立ちさせたいなら、即効性はあります。
毎回の記事の〆に、おなじみのセリフをつけるのもアリ。
パワーブロガー・ちきりん氏の
そんじゃーね。が有名。
ただ、小手先の技術なので、
・言いたいポイントをブラさない
・キャラクター設定をしておく
ここから始めることをオススメします。
文章力アップ・ステップ4:スナイパーライティング
はい。
やっと、気になるコピーライテイングのお話です。
コピーライテイングと書くと、長々としたセールスレターやランディングページを連想する人が多いですが、
読み手に行動を促す文章は、短くてもコピーライテイングです。
例えば、週末の合コンへのお誘いメール。
これもある種、コピーライテイング。
僕は、コピーライテイング=
狙った相手の行動のトリガーを射抜く文章
ととらえているので、
スナイパーライティングと呼んでいます。
コツは…ここでも「ポイント」ありき。
どんな行動をとってほしいかを明確にし、流れをブラさない。
これがコツ。
1)共感フック=読み手との間に共感を築く
・読み手の悩み事や、欲望をイメージ
・読み手がつい「うん。」と頷いてしまう話題をふる
2)驚き=驚きを与え前のめりにさせる
・常識否定
・意外な原因、理由を伝える
・圧倒的背景を示す
3)ご招待=とってもらいたい行動を伝える
・行動のハードルを下げる
・「これをして」と言う
・そのための手順を示す
これがスナイパーライティングのシンプルな流れです。
PASONAの法則とか、QUESTフォーミュラとか、いろいろありますが、
5段階、6段階で文章を組み立てるには、高度な技術がいります。
苦手意識なく、伝えたいことを伝えられるには、
1「共感」→2「驚き」→3「ご招待」
これぐらいシンプルな方が、間違いなく書きやすいですよ。
まとめ
足早でしたが、文章力アップの4ステップについてお伝えしました。
文章力は、深いです。
極めようと思ったら、それこそ、長年の鍛錬が必要。
ですが、「ストレスなく書けるレベル」を目指すなら、
少しの意識と少しの練習と
効果的なフィードバックで到達可能。
10数万円払って、オンラインコピーライティング講座に通うより、
身近な文章上手に読んでもらい、コメントをもらう方が効果的でしょう。
お伝えした4つのステップで、着実にステップアップしてもらえたらと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?