企画はラーメンに学べ!その7〜新種の作り方
酸辣湯麺は日本発祥!?
中華料理屋で時折見かける麺料理・酸辣湯麺(サンラータン麺)
酸味と辛味のきいた塩味スープに、麺が泳ぎ、卵とトマトをトッピング。
夏バテ時期や、寒い季節に無性に食べたくなりますよね。
この食べ物。
実は、中国では食べられません。
中国の中華料理屋に行って、サンラータン麺を食わせろ!と言っても、
ポカーンとされることでしょう。
なぜなら、サンラータン麺は日本発祥の食べ物だから。
とある中華料理屋で、まかないのため、サンラータンに麺を入れたのが発祥と言われています。
今でこそ、認知されているサンラータン麺。
この発祥には企画の要素が隠れていますよ!
組み合わせ法で新種を生み出す
サンラータン麺を生み出したのは、
組み合わせ法のアプローチ。
既に人気(定評、味の保証)のあるもの+麺
これが新種を生み出すシンプルな方程式の1つ。
発想しやすいのは、「人気のスープ」に「麺」をぶち込み、ラーメンらしくアレンジするパターン。
カレーラーメンやトムヤム麺も、このアプローチですね。
世界には評判のスープはたくさんあります。
その中で、まだ麺を入れられていないスープは狙い目。
うまく組み合わせれば、新種を生み出せる可能性があります。
例えば…
・ボルシチ
・オニオングラタンスープ
・クラムチャウダー
・ビーフシチュー
・冷汁(宮崎の名物!)
・豚汁や味噌汁
・おしるこ(これはダメそう!だけど、スイーツ麺という新ジャンルは検討に値します)
こうやってアイディア出しをしていくと、思わぬイノベーションが生まれます。
応用編
組み合わせ法の発想は、他の業態にも置き換え可能!
要は、「人気の何か」に「自分のビジネス」を組み合わせればいいのです。
相性が良ければ、新しい企画にできる!というわけ。
世の中には、このパターンで生まれた企画がたくさんあります。
例えば…
みんな大好きBBQに、婚活を組み合わせる。
(うまくいくイメージが湧きますよね)
みんな大好きセブンイレブンに、カフェを組み合わせる。
(100円ドーナツやコーヒーマシン)
女子会とラブホテルを組み合わせる。
(市民権を得はじめていますね!)
全く新しい概念を生み出すのは難しいですが、
既に認知されているもの同士をうまく組み合わせると、
イメージがしやすいけど新しい企画が生まれます。
あなたの業界なら、どんな発想が可能でしょう?