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非コンサルがフリーコンサルになれるからくり
野武士です。
さて、前回会社員を辞めたらまずはフリーコンサルタントとして案件を獲得して、仕事をするのがオススメであると書いた。
ただ、これを読んでくれた人の中には
自分はコンサル業界出身ではないので、無縁だ・・・
と思った人もいるのではないだろうか。
あるいは、
コンサルは元々給料もいいし、独立しやすいし・・・
自分はコンサル業界にいたこともないし・・・
やっぱり会社を辞めても道はないのか、と気落ちしたかもしれない。
しかし、そんな必要は全くない!
非コンサルでもコンサル案件を獲得することは可能なのだ。
非コンサルがコンサル?
いやー、そんなこと言っても
自分で〇〇コンサルタントとか自称しちゃうあれでしょ
オンラインでとりあえず講座を作ってコンサルタントになるってことですか
と言われそうなので、先に言っておこう。
断じて、それではない。
前回書いたように、
野武士が会社員をやめて初期にやっていたと同じように、フリーコンサルタント向けのコンサルティング案件をあっせんするエージェントからコンサル案件を受注することはできるのだ。
そもそもコンサル案件とは
フリーコンサル向けの広告を見た事があるだろう。
たとえば、有名どころで言うと2022年に上場も果たしたINTLOOPのハイパフォコンサル。
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リード文に「フリーランスコンサルタントのための案件紹介サイト」とある。
それを見て、非コンサル業界の人は脳死で
自分はコンサルではないから関係ない
と思うだろう。
そして、そのバナーを見つつ下へとスクロール。
あー新卒でコンサル受けときゃよかったな
と心によぎる後悔を胸に、そっとページを閉じる。
しかし、それはもったいない。
なぜなら、どんな会社出身であろうと、コンサルあっせん会社に登録はできるから。
もっと言うと、案件に求められている経験さえあれば、案件を紹介してもらうことはできるのだ。
あの人も、あの人もコンサルに
どういうことか。
野武士の回りの事例をあげてみよう。
IT系の大手企業出身の30代男性。初の案件はPEファンドが買収した先のITシステム導入コンサルというもの。3ヶ月で人月単価150万円の案件。
この人月単価というのは100%稼働の場合。
つまり、週5日、一日8時間で1ヶ月働いた場合に案件を受注した人に払われる金額が150万円ということである。
この男性は3社を経て独立したのだが、コンサルティング会社の勤務経験はなし。業務上もコンサルタントという立場で働いたことはなかった。
しかし、このようなコンサル案件を獲得。今では自分のコンサルティング会社を経営している。
次の事例。
地方の信用金庫に長年勤めて独立した30代男性。
独立して5年たったが、一貫して金融系の案件を獲得。個人事業主としての年収は3000万円以上をらくらくキープ。
もちろんワークライフバランスは最高。
というより実稼働は50%程度。
どちらも、非コンサル会社出身であるにもかかわらず、いわゆるフリーコンサル系のエージェントからコンサル案件を請けている。
今では彼らもれっきとしたコンサルタント。
こういった例がごろごろあるわけだ。
コンサル求人の裏側
つまり、今の時代非コンサル出身者でもコンサル案件を獲得できるのである。
ただ、案件の募集内容を見てみると
「コンサル経験3年以上。大手コンサルティング会社出身者」などとある。
しかし、実は、こういった文言はあくまでもダミー文言で、誰でも彼でも応募しないようにさせるための牽制文として機能しているのだ。
実際、案件をいくつか回してもらったエージェントに聞いてみたことがあるが、いわゆる必須条件にあるようなコンサルティング経験を求める文は変な人をはじくための文だそう。
経歴はぴかぴかでも、実際案件に放り込まれた後全くワークせず、飛んでしまった人。やたら自信ありそうに話すがただのパワハラでメンバーとのやりとりができなかった人。コミュニケーションに難ありで話にならない人。
そんな人がゴロゴロいるのがフリーコンサル界隈。
なにせ、一種の社会不適合者だからフリーコンサルになっているのだから。
当然そうなる。
想像に難くない。
もちろん、案件詳細にあるような経験をしている人が歓迎されるが、そういった経験をコンサルティング会社でしていたかというよりも、その案件で解決する課題やテーマでの実際の経験があり自自信がある人を取りたいということに近い。
実際にどんぴしゃで同じような経験をしている人なんて少ないだろう。
課題解決できると思わせられれば勝ち
そして、正直、フリーコンサルの案件のアサインなんて究極ポテンシャル採用である。
いくら応募者のレジュメにそれっぽいことが書かれていたとしても、究極その真偽のほどは分からない。
エージェント側としても、そこの裏取りをすることは難しいしそこまでの労力はかけられない。採用であれば、前職にレファーラルなどを行うことである程度そこは担保することはできるかもしれないが、フリーコンサルタントのマッチング会社でそれをやっていたら回らない。
前述の非コンサルIT系企業で営業をやっていた一人目の男性も、似たようなサービスを扱っていた経験があるので、その導入に関してユーザー側での理解があったことが評価された。コンサル経験はないものの、この新しいサービスの導入に関してその知見が活かすことができて任せられると判断されたのだ。
つまり、こいつに任せられそうだ、と思ってもらえること。
このようにコンサル会社での経験がなくても、その案件の課題を解決するための知見や類似するような経験があればコンサル業務をすることはできる。
つまりは、「その課題を解決できる経験と自信がある人」というのを「コンサルタント」となんとなくカッコよくおしゃれに言い換えていると言ってもよい。
たとえば、実際のこのような求人。
基幹システムグローバル展開PJのPMO支援コンサルタント求人
内容は、
・〇〇業界向けの基幹システム展開プロジェクトののPMO支援
・国内導入済みの基幹システムのパッケージの各海外拠点への世界展開
求められるスキルは、
・大規模システム開発でのPM、PMO経験
・情報化構想/システム導入の経験
・企画構想/実行支援の経験
・ドキュメント作成スキル
もはや、戦略コンサルタントからすると、コンサル案件ではなくシステム案件である。
おそらく戦略ファーム出身ではなくSIerでガリガリシステム導入に従事した人の方がフィットするだろう。
そう、システム会社出身の読者のみなさんも十分にこの案件に対応できるのだ。
ただし、応募をすれば。
世の中は仕事にあふれている
なので、この記事を読んだ賢いみなさんは、フリーコンサルマッチング会社をコンサル向けの仕事あっせんプラットフォームとして見るのではなく、フリーランスとして会社員時代と同じような案件を続けるための仕事探しの場としてとらえることをすすめたい。
そう見ると、世の中には信じられないくらい仕事が転がっていることに気づくだろう。
昨今は大手の会社もフリーランスコンサルやコンサルティング会社を経て独立した小さなコンサルティング会社(ファーム)を使うことも増えてきた。
つまりは、そういった案件が多くのフリーランスコンサルタントにもふられているのだ。
なので、たとえコンサルティング会社出身ではなくても、会社をやめて独立したのならまずはだめもとで登録をしてみて自分の会社員時代の経験を活かすような仕事をとっていくとよいだろう。
思った以上に門戸は開かれている。
だから会社員を辞めたからといって食いっぱぐれることはよっぽどのことがない限り、ないと言えるだろう。
会社員辞めるフリーでなんか仕事あるんだろうか、というのが辞める際の一番の不安だと思うがそでは杞憂である。
フリーコンサルタントのマッチング会社の求人案件がそれを物語っている。
ただし、マッチング会社はピンキリ。
完全に、玉石混交。
30社以上のマッチング会社と関わってきた野武士なので、言いたいことはたくさんあるが、それについてはまたの機会に。
この記事が誰かの参考になれば幸い。
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