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Rickenbacker 4003 のベタつき問題、とりあえず解決編

塗装のベタつき感がある Rickenbacker 4003 でしたが、その後、楽器店のリペア担当の方と話をしてみたら、コンパウンドではなく別な解決方法も試してみては?とのことだったので、それをやってみました。


リペアの人とお話しをしてみた

ある日、札幌市内のリペアもやってくれるショップに行き、少し相談をしてみることにしました。相談内容は以前から困っているベタつき感、弦高を下げること、そしてネックの調整です。

相変わらずかっこいい 4003

ベタつき感の原因と解消方法

私が立てていた仮説は「ポリエチレンの加水分解で溶け出しているのでは?」ということでしたが、リペアマンの方はそういう原因ではないかもしれない、との見立てでした。

彼の見立てとしては以下のとおりです。楽器の塗装を行う工程は、下地を塗り乾かし、カラーを吹き付けては乾かし、また吹き付けては乾かし…ということを何度か繰り返すのですが、工場などで「もしかしたら、しっかり乾いていないのに吹き付けてしまった」みたいな個体が存在しているのではないか?ということ。

彼曰く、塗装のベタつき感は Rickenbacker で顕著に見られるわけではなく(彼は、 Rickenbacker では初めてみたと言ってた)、Fender など、他社のいくつかのギターでもみたことがあり、自分の持っているギターも実はベタつく感じがしている、とのこと。

こんな場合はコンパウンドで磨いて塗装を少しずつ落とすという方法ではなく、スコッチ・ブライトのようなナイロンたわしで少しずつ塗装面を傷つけていって、ピカピカ光っていた塗装面をザラつかせるという方法が良いと思う。というアドバイスがあり、それではお願いしたいということで、リペアショップにお願いしてきました。

他にお願いしたこと

他にも弦高を下げたい、そしてネックの調整をして欲しいとお願いをしました。

弦高はブリッジ側は下げられるのですが、ナットの高さが結構あり、ナットを削っていただき、全体的に弦高を下げたいとリクエスト。

ネックも若干順そりしているのですが、 Rickenbacker はトラスロッドが2本入っていて、私のような素人がやると、なかなかまっすぐにできないという話も聞いたので、ここは1つプロにお願いすることに。

そして、弦も交換してくれるということで、いつも使っているエリクサーの弦ではなく、 Rickenbacker のベース弦にしてもらうことに。

Rickenbacker のベース弦

リッケンバッカーは Strings 95511 for Electric Bass という専用の弦を売っています。1弦と4弦は一般のベースと同じ太さですが、2弦と3弦はちょっと細めの設定です。

ニッケルのラウンドワウンド弦で
045 055 075 105
というものになります。

Strings 95511 for Electric Bass

出来上がった

10日ほどで仕上げていただきました。

ヘッド側
ボディ側

ご覧の通り、艶消し部分がナイロンたわしなどで削ってもらった部分になります。ベタつき感もなくスルスルと手が動く感じ。しばらくこれで使ってみたいと思います。

ナットを削ってもらった

ナットの溝も低くして、ネックもストレートにしてもらい、とても弾きやすくなりました。

ひとまずはこれで弾いてみよう

ロック系のバンドで弾くと良さそうなので、今度スタジオでの練習の時に持ち込んでみます。

次回はどうしましょう

先日 Fender American Standard の Precision Bass を売り、 Freedom Custom Guitar Research (通称 FCGR)という東京のギターショップが作っている Precision Bass モデルを購入しました。こちらについては自分で色々と弾きやすくなるように手を入れています。

時間ができたら、FCGR のお話も書いてみようと思っています。


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