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週末のBloombergより

◆3月の銀行危機で織り込んだ大幅利下げをほぼすべて吐き出して米金利は元のところに戻ってきた。

◆経済指標はFEDが言い続けて来た通りの出方になっており、債券市場はこの2年くらい(過度の利下げ織込みで)間違い続けている。

◆(オフィスビル不況、銀行逆ザヤ等で)何かが壊れて利下げが始まるという感じはますますしなくなってきている。

◆利上げもさすがに最終局面なのでデュレーションでリスクを取るべきという声も最近は鳴りを潜めている。

◆昨年の大きなマイナスの後、今年こそは債券復活の年という期待は完全に裏切られている。ただ、金利上昇による高いクーポンは長い目で見れば確実にプラスなので、金利低下によるキャピタルゲインで儲けようとせず、高いクーポン収入を確定できれば良しと割り切っていけばよいのではないか。

◆2025年頃からハイイールド債の借り換えニーズが急増するが、Higher for Longer でその頃までに金利が下がっていないと厳しいところも出てきそう。


◆今週は株というより債券の売りが目立った1週間。特に10年物米国債の利回りが4%超で越週したことが重要。債券市場は約2.25%のインフレ期待を織り込み始めており、これはFEDのインフレ退治が不十分と評価し始めていることを意味する。

◆長期金利上昇は当然株価にもマイナス。テック株は続伸するより▲10%調整する可能性の方が高い。

◆雇用統計は、異常に強かったADPほどではなかったにしろ、労働需給は失業率低下(タイトな)方向にあり、現状の利上げがインフレターゲット達成に不十分であることは明白。

◆アファーマティブアクション(大学入試における黒人・ヒスパニック優遇)に違憲判決が出てしまったので、大学はエッセイなどを重視して今までと同様な人種比率を維持したり、これまでふるい落としてきた分の合格者数を増やしたりすることにより、人材輩出というアウトプット最大化のバランスを取ろうとするだろう。

◆文化や価値観の面で多少扱いが難しくても、西側諸国は中東を味方として維持すべき。そのためには慎重ながらもビジネスでしっかり粘り強く付き合っていくことが最も簡単な手段。いかなる空白も作れば中露によって望ましくない形で埋められてしまう。

◆クレジットスプレッドはIG140/HY450近傍で安定的に推移しているが、金利の絶対水準の高さのおかげで、ワイドにならずに済んでいる面がある。それでも今後の借り換え時には、数年前の格安金利からは4%くらい金利が跳ね上がるので相当な重荷になる。


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