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週末のBloombergより
◆債券市場はボラ急騰を伴いながらFEDに利下げを催促する一方で、株やクレジット市場はあまり大きく動いていない。金融危機⇒強い引き締め効果⇒深いリセッションというテールリスクをヘッジするため債券だけが買われているように見える。
◆株はインフレと金利の低下で買い、債券は金利が今は低すぎるが上がってきたら押し目買い、という人が多いということか。
◆SVB破綻は、当局(サンフランシスコ連銀)の個別監督の失敗と、ストレステストの甘さ(金利急騰、預金急減をカバーしきれていない)という監督体制全般の失敗が重なったことが原因。
◆オープンAIは多くの人々に実際に使われて磨かれ(正確性や計算力に欠ける部分などを克服し)ながら今後急速に進化し、特にへルスケア、金融アドバイス、企業内ナレッジマネジメントで活躍しそう。
◆市場は再び fighting the FED。年内100bpの利下げ織込みやUS2Y利回り急低下(5%超⇒4%割れ、ボラも異常)は、明らかに数か月以内の emergency crisis 発生(ドイツ銀???)を織り込んでおり、多くのアナリストにはやり過ぎに見えている。
◆短いCDSにもワイドニングが散見され、銀行は債券も株も売られているが、長い目で見ればいい買い場になりそう。但し、市場はまだ落ち着いていない(エクスポージャーを減らさざるを得ない)ので買いに行くにはまだ早い(買うなら細かく刻むべし)。
◆銀行の資産の劣化ではなく、預金者の Bank Run がポイント。FEDのファシリティ利用状況やH8レポートなどを分析して預金流出が止まるかどうかを見極めることが重要。