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週末のBloombergより

◆市場の織込みはFEDの25bp追加利上げが年内あと1回あるかないか五分五分。9月FOMCはhawkish pause/close to the endでリスクは引き続きovertightning(やり過ぎ)というよりはundertightning。

◆8月来の米長期金利上昇は、格下げ+増発/財政悪化+BOJ正常化への思惑+リスクプレミアム増加への不安が、インフレの落ち着きによる安心感を上回ったことによるもの。

◆ある程度のhawkishさを織込み済の2年5%超は魅力的で、短期筋による長期債からのシフトも散見。

◆但し、米年金・保険など長期筋は、Q4/Q1に向けての景気減速に伴う金利低下を見込んで、10年4.3%超のイールドや実質金利2%超を買いチャンスとして待ち構えている。

◆金融環境がタイトなため、今後リセッションがなくてもデフォルトは増え始めるだろうが、超低水準から長期平均に上がる程度。但し、クレジットスプレッド(IG120/HY376bp)はタイト過ぎて魅力乏しい。

◆S&P500のリスクプレミアムはIGのスプレッドを珍しく下回っており、株の一部をIGにシフトするのは合理的ポートフォリオマネジメント。

◆企業を追い詰めるのは、景気しっかりの中での金利のhiger for longerではなく、景気の悪化。

◆来週は9/13(水)のCPIが焦点。ガソリン価格上昇で前月比+0.6%と高いところまでは織込み済。



◆原油価格が上昇しているが、この程度ならコアまでには波及しない。ドル高や中国・欧州の失速もディスインフレ的。時間がかかるかも知れないが、FED利上げが効いてインフレが2%に収まる可能性は高まっている。

◆AIは核技術のようなもの。有益な電力にもなるし危険な武器にもなる。但し、AIの方がはるかに簡単に手に入るので、bad actorに(deep fakeなどで)悪用されやすい。冷戦当時の各種協定のように、政治(特に米中)が先回りしてしかるべく枠組み整備を進める必要がある。

◆離職率が高く社員がどんどん入れ替わるとロスが大きい。自社株付与や職場改善などを通じて従業員のエンゲージメントを高めることは生産性向上/競争力強化に直結する。来るべき人手不足時代への備えとしても重要。

◆GEはこの5年間で、ヘルスケア/航空/エネルギーの3分野に事業を絞り込み、債務を大幅に圧縮し、地道に現場オペレーションをKAIZENし、大復活した。多角化時代同様にビジネススクールのケーススタディーに値する。


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