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週末のBloombergより
◆JHでパウエル議長はインフレ2%達成が軌道に乗るまで借入コストを高く維持するつもりだと念押し。
◆市場が覚悟していた範囲内のHigher for Longer示唆で市場はほぼ反応なし。
◆構造的インフレ基調やR*が切り上がった可能性を考えると、Higher for Longerは合理的選択。
◆米国債先物には相応のショートがたまっており、ここからの金利上昇は限定的(スパイクはしづらい)か。
◆無リスク米国債や高クレジット社債は、非常に高いイールドを長期間享受できるのでますます魅力的。
◆但し、足元トータルリターンが高いのはキャリーが享受できた低クレジット商品(レバローン、HY)。
◆米金利が長期間高止まれば、またどこかでJGBを売り攻めしてみようとする外人が出てきそう。
◆ジャクソンホールを波乱なく乗り切ったのは朗報だが、Higher for Longer の環境下で金利や各種リスクアセットのバリエーションは今のままで本当に正しいのかという問題は残っている。
◆リセッションはなさそうだが、それで企業業績が予想以上に上向くかどうかについては意見が割れている。
◆拡大を続ける財政赤字だけでもかなりの金利押し上げ要因だが、過小評価されている可能性がある。
◆今のところ米国新発債需給は崩れていないが、その持続性には大いに不安がある。債務の増加率を上回る経済成長が必要。
◆株式投資家の中には、インフレ目標を2%から少し(0.5%位)上げた方がいいと思っている人が結構いる。
◆金利は確かに予想以上に上昇しているが、去年と比べると、失業者があふれるようなリセッションのリスクは遠のいたし銀行不安もこなしたので、将来に対する不透明感は格段に低下している。M&Aディールはさらに増えてきそう。
◆習近平は国内経済運営で大失敗している中、BRICSで目に見える大きな成果を急いで勝ち取る必要があった。
◆インドは月面着陸でロシアが失敗する中、自国は成功しており、BRICSの中でのポジションを高めるタイミングとしてぴったりだった。BRICS共通通貨はインドにメリットなく、阻止するはず。
◆GSのジム・オニールが2001年にBRICSと名付けた時は、経済の急成長が選択基準だったが、BRICS+は西側への対抗心以外、ほとんど共有点がない。経済面や投資対象として意味のあるグルーピングにはならない。
◆今後の銀行規制の2本柱は、バーゼルⅢ完遂による資本増強と長期債発行義務による金利リスク対応力強化。
◆最近の研究結果によると、銀行の自己資本比率で最もコスパが良いのは14-15%。まだ資本増強の余地あり。
◆自然利子率の考え方は、金本位制下で生まれたもので、少なくとも金融政策の短期的物差しにはなりづらい。