山手線が「久しぶりの再会」に水を差した話
こんばんは。今日は、表題の通りの話をしようと思います。
何の日だったか忘れましたが、僕は1人でどかけに出かけていました。
秋ごろで、天気も良くとても過ごしやすい日だったと記憶しています。
用事も終わり、山手線に乗っていました。
僕は、ドア付近のつり革につかまりながら、なんとなく流れていく外の景色を眺めていました。
まもなく五反田駅に差し掛かろうとするとき、60代くらいの品の良さそうな二人組の婦人がすっと立ち上がりました。
ホテルかどこかでの食事の帰りなのか、ちゃんとした格好をされていました。
間もなく到着する五反田駅で、どちらかが電車を降りてしまうようで、
「本当に久しぶりにあえてよかったわぁ」
「今度はいつ会えるかしらねぇ」
という感じで会話をされていました。何十年ぶりに会う級友なのか?一人は東京に出てきて、もう一人は地元に残ったのか?いつの間にか、僕はそんな想像をしながら、その雰囲気を楽しんでいました。
そんな中、いよいよ五反田駅に到着。。。
久しぶりの出会い、次またいつ会えるか分からない、そう思うと、山手線もう少しゆっくり走ってくれても良いのに・・・なんて思いました。
しかしそこは、世界一時間に正確な日本の電車。
そうこうしているうちに、予定通りに五反田駅に到着。
電車の扉が開き、婦人の一人が駅のホームに降ります。
「今日は本当にありがとうね」
「またいつか会おうね」
お互い何度も何度もお互い頭を下げお礼を伝えます。
そこに、発車のベルが鳴り響きました。
しかし、名残惜しい二人はベルの音が鳴るなか、別れの挨拶を続けるのでした。
そんな感動的なシーンがこの後の展開で、一生忘れられない出来事になるとは思ってはいませんでした。
発車のベルが鳴り終わった山手線は容赦なく扉を閉め始めると、
お辞儀中の婦人の右側頭部を直撃
「ゴンッ!」と左サイドに弾き飛ばしたかと思うと、
今度は左側頭部をもう一方の扉で追撃するという華麗なコンボが炸裂・・・。
ホームでは右手を伸ばしながら何か言っているもう一人の婦人・・・。
よろけながら、車内に弾き飛ばされた婦人、電車内に流れる気まずい沈黙。(こんなにも、山手線が遅く感じたのは後にも先にもこの時だけです。後、挟まれたり、しなくてよかったです。。。)
僕「(久々の再会に水差すなよ、山手線)」
山手線が60代の女性に菩薩掌をくりだす瞬間なんてめったにないので、今でもはっきりと覚えています・・・。
皆さん扉が閉まる際は、扉から離れるようにしましょう
本日もありがとうございました。
後、
ほぼ同時に左右の上段蹴りを繰り出す双龍脚というのもあります。
なんかそれも思い出しました。
どちらも「修羅の門」っていう格闘マンガに出てくる技です。