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當麻寺

この日は、奈良のダイワロイヤルホテルを9時前に後にした。
當麻寺へ行くんだけど、ホテルはJR奈良の駅前(近鉄奈良はすこしあるくのだ)、當麻寺は葛城市。JRから近鉄へと何度も乗り換えねばならず、気持ちを引き締めて乗らなあかんと思ってたら、前日に友達が當麻寺ならJRで奈良駅から大阪の天王寺まで戻って、それからその隣にある近鉄阿部野橋駅から当麻寺駅まで行った方が良い。時間は同じだよと言われてびっくり。奈良にいるのに一旦、大阪行った方が行きやすいとはこれいかに?天王寺(阿部野橋駅)からは一本で當麻寺まで行けるなんて!橿原のバーのお兄さんが奈良へ行くより難波へいく方が早くて面白いので奈良にはまず行かないと言ってたことを思い出した。奈良の路線図は難しい。

當麻寺は駅から15分ほど歩く。駅の近くで名物の中将餅、よもぎ餅の上のつぶあんが赤福みたいにのっているのを食べながら進む。一つ角を曲がると真っ直ぐ見える二上山に三重塔と山門。そこへむかって歩いていく。
門前の近くに行けば行くほど今井町のような重々しい江戸時代の家が立ち並ぶ。山門の前に當麻寺名物の釜飯屋さんがあってそこでお昼を食べた。

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仁王さんのいる山門から當麻寺の中へ。當麻寺は本堂の周りに塔頭がたくさんあり、本堂以外にも四寺が拝観できる大きなお寺。なんと言っても、創建当時の天平時代の東西の二つの塔が残っているお寺はここしかない。

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ここは中将姫伝説で有名で藤原家の娘の中将姫がおとんの後添いの継母にものすごくいじめられて、家を出てさまよい、當麻寺までやってきて女人禁制であった當麻寺に出家することができて、

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↑中将姫の髪塚

そこで『称讃浄土経』千巻の写経、蓮の糸から「當麻曼荼羅」を織りあげて、29歳の時、阿弥陀如来の来迎の中で生きたまま極楽往生を遂げたというお姫さんの話。
それで本尊がその「當麻曼荼羅」なんだけど、私は今までこんだけお寺を回ってるのに、どんな国宝でもお経と曼荼羅についてああそうかとそうですねぐらいにしか思えずにいたのだけど、この當麻曼荼羅は、本堂の中に入った時に感じる空気、霊気、それがゾワっと押し寄せてきて、初めて曼荼羅で感動した。その曼荼羅のお厨子と須弥壇も素晴らしく上品で豪華でぐっと来すぎてしまった。これを見るだけでも當麻寺に来る価値は絶対ある。

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金堂、講堂の仏像も素晴らしく中でも、金堂の四天王。これが日本で二番目に古いらしいんだけど、ユーモラスで面白かったわ。髭をはやしている四天王はここだけらしい。因みに一番古いのは法隆寺三番は東大寺戒壇院らしい。この三グループを全部最近見たけど、好きな順番って言われたら悩むなwどのグループも個性的でかっこいいわ。法隆寺は角角していて四天王なのに静のイメージ。東大寺は完璧すぎる。當麻寺はちょっとかっこつけすぎ??w

本堂に行くまでに中之坊を見て庭園を散策してお抹茶をいただいた。ここは陀羅尼助の発祥の地らしい。

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立派な茶室もあったけど、茶室ってお庭から全開に見せられるとつまらないよね。閉ざされてこその美だといつも思う。躙口から入ってのあの狭い空間の中の意匠にびっくりする仕組みだと思うので、最初から全部見せられても!って思うんやなあ。

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いつもなら全お寺見ちゃうぞ〜〜!ってなるんだけど、なんとなく疲れて、本堂が素晴らしかったからか、もうええかって気分になり、奥の院から見える東西二つの塔を眺めてから、帰ることにした。

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↑うまく2塔の写真が撮れなくて少し凹む

他にも見所がたくさんあり、日本で一番古い石灯籠に感動したり、奥の院で綺麗なお庭を見たり。。。

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この日は少しいつもより元気がなかったので、再度訪れて全てを堪能し、また曼荼羅に感動したいと思っている。

21.6.20

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